何かに気付いた時、それを英語で表現したいと思っても意外とその単語は思いつかないものです。なんとなく、「あの単語かな?」と思うものがあっても、意外とこのような表現は学校で習わないため例文を見慣れていないのです。何かに気付いた時には複数の単語が使えるのですが、それぞれの違いもよくよく勉強して知っていなければわからないでしょう。ということで、今回は「気付いた」ことをどのように英語で言えば良いのかについて掘り下げてみました!それぞれの単語のニュアンス、使い時についてわかるようにしておきましょう。

notice

notice

「気付く」と言えばnoticeを思いついた方もいるのではないでしょうか。こちらも確かに訳としては「気付く」でOKです。ただ、こちらは何かを見たり聞いたりして気付いた時に使う気付きであり、じっくり考えて気付いた時に使うとニュアンスが違ってきてしまいます。

ですから、使うなら五感で気付くことがあった時限定にしておきましょう。どんな時にnoticeが使えるのか、以下の例文で感覚を掴んでみてください。

Aさん
I noticed a smell of something bad when I went out.
訳)家から出た時、何か変な臭いがすることに気付いたんです。
Bさん
Was it a smell of gas?
訳)それはガスの臭いでしたか?

こちらは臭いという五感を使っているので、noticeを選ぶべきですね。

Aさん
Did you notice that he changed his hair?
訳)彼が髪型変えたことに気付いた?
Bさん
No. He is always the same.
訳)ううん。彼っていつも同じじゃん。

人の髪型は目で見て気付くので、こちらも五感で気付くものです。よってnoticeが使われています。

realize

「気付く」と言えばrealizeと習ったと思い出した方、それも正解です!ただ、先ほど紹介したnoticeと違って、こちらは五感によって気付くのではなく、わからなかったことが明確になり、理解した時に使うものです。事実を検討して結果がわかり、それによって何かわかったことがあった時にはrealizeを使いましょう。

日本語訳では「気付く」の他に、「理解する」や「自覚する」といった訳が採用されることもあります。感覚的にはそちらの方が近い場合もありますね。

Aさん
At that time, I realized that I had made the same mistake before.
訳)その時ね、前にも同じ失敗をしたなって気付いたの。
Bさん
So you learned. That was a good thing, I think.
訳)じゃあ1つ学んだわけだね。僕は良い事だったと思うよ。

最初は失敗だと気付かなかったことが明確になったと言っているので、ここではrealizeが適切です。

recognize

recognize

recognizeも「気付く」という訳で出て来る単語です。こちらは別の訳だと「再認識する」が当てはまる動詞ですね。過去に見たこと、経験したことを再認識するならrecognizeを使いましょう。昔に知っていたことを「思い出す」といった訳の方がしっくりくる場合もあります。

「気付く」に対応する英単語をrealizeやrecognizeと知っている英語学習者は多いですが、しかしどちらをどんな時に使うかまで知っている方は案外少ないものです。リーディングやリスニングといった受け身で使うなら良いかもしれませんが、自分から発信する時には違和感のない方を使いたいものですよね。

Aさん
I didn’t recognize her when she talked to me at the station.
訳)彼女が私に駅で話しかけてきた時、私は彼女だって気付かなかった。
Bさん
What was she like?
訳)彼女どんな感じだった?

過去に彼女のことを知っていて、それを再認識することができなかったのですからここではrecognizeが適当です。

まとめ

日常生活でも結構言う頻度は高い「気付いた」という表現ですが、意外と英語では言えないものです。ここでは代表的であり、学生時代に学んだ3つの使用方法をご紹介しました。notice、realize、recognize、それぞれ使いたい場面が異なるので、どんな時に適切かをしっかり覚えて実際に使えるようにしておきましょう。これらの違いを意識せずに使えるようになったらあなたもネイティブレベルです!