学校の授業を受けるためにも、英会話のレッスンを受けるときにも「授業料」が発生します。学生がいる家庭では、塾の費用など校外でいくつかの授業料が重なると毎月痛い出費になりますが、将来への投資として踏ん張りどころとやりくりされているのではないでしょうか?

この授業料ですが、英語表現ではどのように言うかご存知ですか?

この記事では、授業料やその他の料金に関する英語表現について紹介します。
授業料を払う、授業料はいくらですか?などのフレーズも抑えていきましょう。

料金に関する英語を紹介。学費・授業料の英語表現は?

料金に関する英語を紹介。学費・授業料の英語表現は?

料金はいろいろなところで発生します。生活をしていれば水道光熱費は必須ですし、電車やバスなど公共交通機関も料金を払って利用します。

学費など勉強に関する英語表現

さて、授業料や学費など勉強に関する英語表現からみていきましょう。
学費を表す代表的な単語は”fee”と”tuition”です。意味を理解し、例文で使い方を確認していきます。

fee

feeには、機関に支払う”授業料であったり入学金”の意味があります。
それ以外にも、何かのサービスに対して支払う”料金・手数料”や”謝礼”と言うときにも使えます。学費というときにはacademic feeと言い表すことができます。

Aさん
I’ll need to pay the next term fee by the end of next month.
訳)来月末までに、次の学期の授業料を支払う必要があります。

この例文には、いくつかのポイントがあります。

ポイント1
まず「授業料を払う」と言いたいときに動詞”pay”が使われている点、ここはぜひしっかり覚えてください。

ポイント2
次に、the next term feeとすることで、年間にある2タームや3タームといった学期に対しての授業料としている点です。

ポイント3
授業料や料金を支払うには、必ず”〜まで”といった期限があります。例文ではbyを使っています。

tuition

次に紹介する単語は “tuition(チューイション)”です。”fee”と比べると、あまり馴染みがないかもしれませんね。しかし、授業料など教育に関する話題にぜひ覚えたい単語になります。

“tuition”には「授業料」「教授・授業・教育」という意味があります。”tuition fee”として、「授業料や学費」、「レッスン料金」または月謝を表すパターンもあります。

Aさん
The tuition fee for the Science class is £100/month.
訳)科学の授業料は月額100ポンドです。

筆者の住むイングランドにはtuition centreと呼ばれる、いわゆる塾があります。イヤー11(15〜16歳)で受けるGCSE、イヤー13(17〜18歳)で受ける大学受験のA levelという重要な試験があります。これらの試験に向けて、一定数の学生が塾を利用します。
また、塾で指導する先生や家庭教師は “tutor(チュータ)”と呼ばれます。経済の先生であれば “Economics tutor”のようにします。

Aさん
The tutor of the tuition centre is very popular but the tuition fee is expensive.
訳)塾のその先生はとっても人気があるんだけど、授業料が高いんだよ。

「代金」の英語

「代金」の英語

ガラリと話題を変え、ここでは代金の英語表現をみていきます。
代金とは、品物やサービスにかかる金額を買い手が売り手に払うお金のことですね。暮らしのなかでは、ありとあらゆる代金が発生しています。最近のcost of livingの高騰は本当に困りものです。

代金はpriceとpayment

代金の類語は、価格・値段・料金・レンタル料などがあります。
そこで、○○の代金というときには、”price”や”payment”を使いましょう。

priceはとても親しみのある単語ですね。”payment”には、支払い・納付、支払金・納付金という意味があるため代金に当てはめて使います。

Aさん
I expect that the cost of water will be higher in Summer.
訳)夏は、水道料金が高くなることが予想されます。
Aさん
I booked the concert and made the payment.
訳)コンサートを予約、代金を支払った。

“pay the next term fee”で”次タームの授業料を払う”という例文を上で挙げました。過去形にしてpaid the next term feeにすれば”次タームの授業料を払った”になりますね。
一方、この例文では”made the payment”で「代金を支払った」としています。何かのお金を支払うときには、この2つのパターンを使えるようにしましょう。

「費用」の英語

「費用」の英語

留学にかかる費用、誕生日パーティに必要な費用など、何かをするために必要なお金を費用と言いますね。
この場合、一般的な会話には “cost”と”expense”が代表的な表現になり、他にoutgoing(費用・出費)や”expenditure”(出費・支出額)が続きます。

お金が出ていくときにはcostやexpense

“cost”もお馴染みでカタカナでもコストとして普段使いしている単語です。何かを買ったりするときの費用であったり、家庭生活や企業の活動に必須の経費を”cost”で表します。
一方、”expense”も支出する費用や経費の意味を持ちます。

costとexpenseの違い

コストが通常一回限りの費用(出費)に対し、エクスペンスは継続的・定期的に支払われるものについて使われるという違いがあります。

costやexpenseの例文

Aさん
I don’t think we can afford the cost of the new car.
訳)新車の費用を支払う余裕はないと思うな。
Aさん
The cost for the trip to Portugal is not bad as the cost of living is reasonable.
訳)生活費が手頃なので、ポルトガル旅行の費用は悪くないよ。

the cost of livingはよく出てくるフレーズですが、食べ物や移動費などはその場所に住んでいなくても旅行や留学で訪れるときにも関わってくるため、航空券だけでなくこれらは旅行費用に大きく影響します。

Aさん
The annual expense for parking is getting more expensive.
訳)駐車場にかかる年間費用はどんどん高くなっています。

新車やポルトガル旅行は一度のことなのでcost、反対にパーキングは継続して支払うものなのでexpenseを使っているんですね。

「月謝」の英語

塾の費用、習い事の支払いは月毎に支払うことがよくあります。これを月謝(げっしゃ)と呼びます。

月謝はmonthly feeやmonthly payment

月謝というとどんな難しい英語にするんだろうと思われる皆さん、まず月を表すmonthを”monthly”にします。接尾辞lyには、名詞と形容詞に変化させる働きがあるからです。
このことから、”monthly”で「毎月の・月々の」の意味になり、そこに”fee”や”payment”をつけることで”月謝”にすることができます。

Aさん
I forgot to pay the monthly fee for my violin class.
訳)バイオリン教室の月謝を払うの忘れてしまった。
Aさん
How much is the monthly payment for kendo practice?
訳)剣道のお稽古の月謝はいくらですか?
Aさん
Do you have any concessions for the monthly payment?
訳)月謝に何か値引きはありますか?

奨学金は英語で何と言う?

奨学金

奨学金は英語で ”Scholarship”と言います。

授業料は、海外留学せずに国内の大学に行く場合でも、年々高くなっています。近年、日本の国立大学の授業料も値上がりしており、インターネット上でその値上がりに関する記事が多く掲載されています。

授業料が高くなってきて、親が授業料をすべて支払うのが厳しくなっており、奨学金を利用して大学に行く学生も増えてきています。

日本からイギリスの大学への留学を考えておられる方は、ぜひ奨学金制度を検討されてみてはいかがでしょうか。イギリス留学の奨学金に関しては、政府や民間団体によるさまざまな奨学金制度が用意されています。

奨学金の2つのタイプ

ご存知の方も多いでしょうが、奨学金には2つのタイプがあります。その2つのタイプについて詳しく見ていきましょう。

貸与型奨学金

まず奨学金の1つのタイプは、貸与型奨学金です。貸与型奨学金は、文字通り「貸与」なので、後で返済しなくてはなりません。

貸与型奨学金は、英語で”Loan-based scholarship”と言います。学生が大学を卒業して働き始めて、お給料をもらうようになったら、返済し始めます。

給付型奨学金

もう1つのタイプの奨学金は、給付型奨学金です。「給付」なので、返済する義務はありません。

給付型奨学金は、英語で “Grant-type scholarship”と言います。返済しなくてもいい「給付型奨学金」の方がいいですが、給付型奨学金がもらえる学生はごく少人数で、「成績優秀」という条件が付いています。

イギリス留学に使える給付型奨学金

イギリスに留学して専門分野の勉強をしたい方は、ぜひ給付型奨学金を検討してみましょう。

社会人も使えるイギリス留学向けの給付型奨学金の例をリストアップします。

  • チーヴニング奨学金
  • ロータリー財団グローバル補助金奨学金
  • ロータリー財団地区補助金奨学金
  • BCJA英国留学奨学金

上から順番に詳しくみていきましょう。

チーヴニング奨学金

チーヴニング奨学金は、毎年8月から募集が始まり、募集期間は11月までです。この奨学金に応募すると、世界中から集まった優秀な地ーヴヴニング奨学金生と知り合いになれます。

給付型奨学金で、給付される金額も大きいので、イギリス留学を検討している人は、ぜひこの奨学金について詳しく調べて、応募してみましょう。

与えられたテーマに沿って、100〜500 wordsで4つぐらいのエッセイを記載する必要があります。

ロータリー財団グローバル補助金奨学金

ロータリー財団から認定してもらうと、イギリスに限らずどの国にでも適用可能な奨学金です。

給付金額は3万ドル以上とされており、わりと高額な給付金です。

ロータリークラブの地区ごとに選考が行われますので、地区ごとに応募締め切りや合格人数が異なりますが、多くは10月〜11月に締切られ、各地区ごとに1〜2名を選出する場合が多いです。

ロータリー財団の掲げる重点分野に該当する専攻であるが必須条件となりますので、自分の希望する専攻が、ロータリー財団の掲げる重点分野に該当しているか確認しましょう。

ロータリー財団の重点分野は、次のようなものです。

  • 平和構築と戦争予防
  • 疫病予防と治療
  • 水と衛生
  • 母子の健康
  • 基本的教育と識字率向上
  • 地域社会の経済発展
  • 環境

上記の重点分野に、自分の専攻が合致すれば、ぜひロータリー財団の奨学金に応募してみるといいですね。

ロータリー財団地区補助金奨学金

この奨学金は、大学への留学にも応募可能です。

専攻に制限がないので、ロータリー財団グローバル補助金奨学金の重点分野が、自分の専攻と合致しなかった人も応募可能です。

グローバル補助金奨学金と比べると、支給金額は若干少なめですが、それでも1万ドル以上の支給金額は魅力的です。

地区によって募集の有無が異なるため、自分の地区で募集があるかどうかを確認してみましょう。

BCJA英国留学奨学金

この奨学金は、給付金額は15万円と少なめですが、エッセイ課題は1つだけ、書類選考のみとなっており、手軽に応募できる奨学金です。

募集は毎年4月〜5月で、すでにイギリス留学中の方も応募可能です。

エッセイ課題のテーマは、英国留学の理由、目的、抱負、計画などを記載した書類(英文500語程度)です。

Aさん
I am considering studying in the U.K.
訳)私はイギリスに留学することを検討しています。

Bさん
You should apply for a grant-type scholarship.
訳)君は給付型奨学金に応募すべきだよ。

イギリスの大学の「学費」

イギリスの大学の「学費」

最後に、イギリスの大学にかかる学費について紹介しましょう。
学費は年間で支払い、”home student”であれば£9,250(2023年)、”international student”であればその約3倍かかります。”home student”は「国内の学生」、”international student”は「海外からの留学生」を意味します。

学費の£9,250は”tuition fee”と呼ばれます。この他に”maintenance fee”というものがあります。これは、学費以外にかかる学生寮、食費、書籍、パソコン機器などをカバーするための費用です。
多くの学生は”tuition fee”と”maintenance fee”の2種類を学生ローンを組んで支払いすることになります。なお、この学生ローンは就職をし、その年収が£22,015(約400万円)になったときから返済が始まります。

まとめ

授業料や学費を表す代表的な単語は “fee”と”tuition”です。
皆さんが支払っているレッスン料は”lesson fee”/”tuition fee”などで表現できます。オンライン英会話であれば”lesson fee”はとてもリーズナブルです。

イギリス留学に使える奨学金についても紹介しました。授業料も高くなっているので、イギリス留学を検討しているなら、奨学金に応募しない手はないですね。
若いうちに、また何歳になっても何かを学ぶことは大切、英語学習も引き続き楽しみ頑張っていきましょう!