あなたは英語を使って仕事をしたいと思っていますか?

海外や外資系企業への就職活動には「英文履歴書」が必要。

この「英文履歴書」は日本の履歴書とは書き方や求められるものが異なるため、ルールやおさえるべきコツを知っていることが重要です。

今回は、英文履歴書に初めて挑戦する方に知っておくべきポイントをご紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

英文履歴書の書き方

英文履歴書とは、日本の履歴書といわゆる職務経歴書を合わせたもの。英語では、Resume(レジュメ)といいます。
英文履歴書には特に決まったフォーマットはありませんが、担当者にしっかり読んでもらうため、わかりやすくシンプルにまとめるのがポイント。

ここでは英文履歴書を書く際の最低限のルールをご紹介します。

A4サイズの紙に手書きではなくパソコンで作成するのが基本。枚数は1~2枚程度です。社会人経験が長い場合や転職が多い場合でも3枚までに抑えましょう。

使用するフォントは「Times New Roman」や「Arial」などが読みやすくおすすめ。

フォントの大きさはパートにより異なり、おおよその目安は氏名14ポイント、見出し12ポイント、それ以外は11ポイント程度がよいでしょう。

英文履歴書の作成時に気をつけること

英文履歴書の作成時に気をつけること

英文履歴書の作成時には次の3つのことに気をつけてください。

1. 書く必要のない項目がある

英文履歴書は日本語の履歴書をそのまま訳すものではありません。

日本語の履歴書では書くのが当たり前でも、英文履歴書では書かないものも。
次の項目は英文履歴書には記載しません。

・生年月日
・性別
・家族構成
・国籍
・写真

これらの項目を書かないのは、年齢や性別、国籍や容姿が選考には関係がないということ。

家族構成を書く必要がないのは、「家族手当」などがなく、「特定のポジション」に対して報酬を払うという意識があるためです。

 

2. 職歴は現在から遡って

英文履歴書が重視するのは過去ではなく、現在。そのため、現在の職場を最初に書き、そこから前の職場、さらに前の職場と遡って記載します。

 

3. 謙虚にならず堂々とアピールを

自分の経験や能力は堂々とアピールしましょう。応募する職種で活かせそうであれば、アルバイトやボランテイア活動を書いても構いません

「会って話しを聞いてみたい」と相手に思わせる自己アピールが英文履歴書を書くときに一番大切なことです。

 

英文履歴書を書くコツ

英文履歴書には読みやすさも大切です。読みやすくするためには次のようなコツがあります。

箇条書きにし、要点を整理する
・「I」は書かず、名詞や動詞から書き始める
・「a」や「the」などの冠詞は省略する
・アラビア数字を用い、「two years」は「2 years」とする
・同じ動詞を使うことを避ける
・直近の業務内容は現在進行形、それ以外は過去形で表現する

 

英文履歴書のフォーマット(様式)

英文履歴書のフォーマットには3つあります。それぞれ詳しくご説明します。

Chronological Resume(クロノロジカル・レジュメ)

職歴を時系列で記載する履歴書。どのような職歴を積んできたかがわかりやすく、経歴の一貫性がアピールできます。
最新の職歴が最初に来るため、即戦力が求められる中途採用においては多く使われるフォーマットです。

Functional Resume(ファンクショナル・レジュメ)

自分のスキルや能力、成果を記載する履歴書。職歴は会社名やポジション名などを簡潔に書きます。自分のスキルを具体的にアピールできるので、専門性の高いスキルを持っている人や職歴にブランクがある人におすすめです。

Combination Resume(コンビネーション・レジュメ)

前出の2つの形式を合わせ持つ履歴書。スキルや業績を書いたあと職歴や学歴を続けて書きます。スキルと職歴の両面からの評価をしてもらうことが可能です。

英文履歴書で便利な動詞一覧

項目ごとに解説|英文履歴書の書き方

英文履歴書を書くときに便利なのが「action verb」と呼ばれる動詞。「action verb」を使い業績や活動を伝えるとよりポジティブに伝わり、好印象を与えることができます。魅力的な履歴書にするためにぜひ活用しましょう。代表的な「action verb」をご紹介します。

  • Accomplish成し遂げる
  • Achieve到達する
  • Administer管理する
  • Bring 導入する
  • Broaden広める
  • Build構築する
  • Calculate 計算する
  • Compile編纂する
  • Complete完成する
  • Designデザインする
  • Develop開発する
  • Direct指揮する
  • Edit 編集する
  • Enhance拡張する
  • Expand拡大する
  • Facilitate促進する
  • Formulate形にする
  • Forecast予測する
  • Generate生み出す
  • Handle 処理する
  • Head統率する
  • Improve向上する
  • Increase増やす
  • Invest 発明する
  • Launch立ち上げる
  • Lead導く
  • Maintain 維持する
  • Manage管理する
  • Negotiate交渉する
  • Obtain手にいれる
  • Operate運用する
  • Organize組織化する
  • Perform実行する
  • Plan 計画する
  • Prepare準備する
  • Produce生み出す
  • Propose提案する
  • Realize 実現する
  • Recommend推薦する
  • Resolve解決する
  • Revise改訂する
  • Select選択する
  • Solve解決する
  • Trainトレーニングする
  • Undertake引き受ける
  • Upgradeアップグレードする
  • Utilize使いこなす
  • Verify 検証する

項目ごとに解説|英文履歴書の書き方

項目ごとに解説|英文履歴書の書き方

ここではCombination Resume(コンビネーション・レジュメ)の形式を例に英文履歴書の項目ごとに書き方を説明します。

PERSONAL INFORMATION(個人情報)

履歴書のタイトルとなる部分に名前、住所、携帯電話番号、メールアドレスを書きます。名前は大きめの文字で中央に配置してください。
Mr.やMs.などの敬称は不要で、住所は日本語の場合と並び順を逆にします。

OBJECTIVE(希望職務)

希望する職種を簡潔に述べましょう。シンプルに職種を述べるか「(〜というようなポジションを)求めています」という表現が一般的です。

例:
Sales representative (営業担当)
To obtain an accountant position in Overseas Department (海外事業部の経理のポジションを求めています。)

 

SUMMARY(経歴)

これまでの経歴を3行程度にまとめます。どのような仕事を何年間したのか、具体的にわかりやすく書きます。

例:
5 years’ experience as SE in automotive industry
(自動車産業のSEとして5年間の経験)

 

EXPERIENCE / WORK HISTORY(職歴)

職歴は新しいものから古いものへと遡り書いていきます。会社名は太字にし、勤務期間と役職をはっきりわかりやすく書きましょう。転職活動が多い人は必ずしもすべての職歴を書く必要はありません。仕事の内容については具体的に記載しましょう。

例:
ABC Company (会社名)
04/2015-03/202X (勤務期間)
Sales Representative(職種)
Achieved 110% of sales target on the average for the past 3years.
(過去3年、平均で売り上げ目標を110%達成)

EDUCATION(学歴)

大学入学からではなく、最終学歴から記載します。学位は学士号の場合は「Bachelor of (専攻)」、修士号は「Master of (専攻)」と書きます。

 

まとめ

英文履歴書には定型のフォームはありません。そのため、書き方に考え方が如実に表れます。読みやすくシンプルに、そしてロジカルで内容の濃い履歴書を書くことが大切です。その都度見直し、自分のキャリアをよりよく表現できるような履歴書にアップデートさせましょう。

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