新しく言語を学ぶ時、名詞が一番覚えやすいなんて聞きますが、しかし抽象的な名詞だったり、スペルが長かったりするとそう簡単には覚えられませんよね。しかし、だからこそその苦手意識の強い名詞は強化すべきなんです!なぜなら、それがわかるかどうかでネイティブレベルに近づけるかが決まるから。今回はそのうちのひとつ、「条件」という英語についての使い方をご紹介していきます。それぞれ少しずつニュアンスが異なるので、使うべきシチュエーションを思い描いて練習してみてくださいね。

condition

「条件」と言うにはいささか違和感を持つConditionという英単語。日本語になってはいますが、しかしコンディションと言われると身体の調子を表すことがほとんどでしょう。「身体の調子」という意味で使いたいなら、医療的な意味合いが強いため医師との会話で出て来ることも多いものです。

しかし、「条件」という意味で使うとどちらかというとフォーマルな言い方となり、ビジネスシーンで使える英語になります。例えば商品生産についての条件というように使えるもので、商品の出来栄えを表すことになります。Conditionは、身体の調子というよりも製品の調子と覚えることをおすすめします。

他にも、「条件を満たす」と言いたい時の「条件」に使われることも多いため、ネット記事などで出くわしたら和訳やイメージを思い返してみてくださいね。

Aさん
I cannot meet the passing conditions for studying abroad….
訳)留学の合格条件を満たせないよ・・・。
Bさん
Are they too difficult?
訳)その条件ってそんなに難しいの?

requirements

requirements

条件とはすなわち、満たされるべき必要なこと、ですよね?その意味合いが強い、手続きに必要な条件ではRequirementsという英語表現が使われやすいです。応募するために必要な条件などにも使えます。

こちらもフォーマルな単語となるので、ビジネスシーンでの活躍が期待できる名詞です。一応単数形でも使えるのですが、一般的には条件はひとつではなく複数あることを想定されるので複数形で言うことが多いですね。

Requirementsという単語をよく見る場面があるとしたら、就職や転職をする時でしょう。就職、転職に必要な条件として並べられているものがあれば、それらはRequirementsです。向こうが要求するものという意味ですね。日本語では、この場合「条件」よりも「要件」と訳した方がキレイでしょう。

Aさん
You need to meet all of the requirements not only English skills to apply for this school.
訳)この学校へ入学するには英語の能力だけでなく、すべての要件を満たす必要があります。
Bさん
If I couldn’t meet all of them, it means that I should go to other schools?
訳)もしそのすべての要件を満たせなかったら、その時は他の学校に行かなくてはいけないということですか?
Aさん
Unfortunately, yes. But you can go to this support center.  They might give you some advice.
訳)残念ながらそうです。しかし、こちらのサポートセンターに行けばいくつかアドバイスをもらえるかもしれません。

terms

terms

Termsは、契約をする時に使う条件というニュアンスが強い単語です。契約ですからこちらもやはりビジネスシーンで使います。契約書はその条件を箇条書きなどにして並べることも多いため、やはり条件はひとつではなく複数あるのが一般的です。ですからここでも複数形を使うことが多いです。

Aさん
These are terms to buy this big house.
訳)これらがこの大きな家を購入する際の条件です。
Bさん
Let me see…could you give me some time to read them?
訳)えっと・・・、読むのに少しお時間頂いてもよろしいでしょうか。

まとめ

「条件」という英語にも複数あって、それぞれが含むニュアンスが違っていましたね。日本語的にもあまりカジュアルに使わない言葉なので、英語ではフォーマルなシーンやビジネスシーンで使われる単語でした。自分自身で使う機会はなくても、映画やドラマなどで聞いて理解する時には必要な単語なので、今のうちに覚えてビジネスシーンを含む海外ドラマなどを楽しめるよう、ジャンルの幅を広げてみてはいかがでしょうか。難しい内容でもわかってくると自信になりますし、さらなる英語のモチベーションになります。ひとつの単語を掘り下げるのは時間がかかりますが、その分成長するので頑張りましょう!