皆さんは「アンペロサウルス」についてどのくらい知っていますか?
今回は、ヨーロッパで発見されたティタノサウルス類の一種、アンペロサウルスについて詳しく解説します。
全長15メートル前後と推定される中型の草食恐竜の生態や英語での説明方法を学んで、古代生物の知識と英語スキルを同時に身につけましょう。
アンペロサウルスとは?

恐竜好きなら一度は聞いたことがあるアンペロサウルス。
「ヨーロッパで最もよく知られている竜脚類」なんて言われることもありますが、実際のところどんな恐竜だったのでしょうか。
基本情報
アンペロサウルス(Ampelosaurus atacis)は、今から約7,000万年前の白亜紀後期に、現在のフランス南部で暮らしていた草食恐竜です。
ティタノサウルス類に属し、装甲を持つことでも知られています。
アンペロサウルス(学名:Ampelosaurus、意:ブドウのトカゲ)は、白亜紀後期、現在のヨーロッパに生息していたティタノサウルス類の竜脚類恐竜の属の一つである。最近のメディアではフランスで最も有名な恐竜として報じられている。
ウィキペディアより引用
分類的には竜盤目である、「ティタノサウルス科」に属します。
ジュラ紀のブラキオサウルスやアパトサウルスに似た体つきをしていましたが、それらよりもずっと後の時代に生きていた恐竜なのです。
どこに住んでいたの?
アンペロサウルスの化石は、フランスのオード県で発見されています。
当時はこの辺りの平原や森林地帯が広がる地域に生息していたと考えられており、長い首を活かして高い木の葉を食べていたと推測されているようです。
体の大きさはどのくらい?
アンペロサウルスの全長は、15メートル前後と推定されています。いわゆる中型サイズですが、それでも現代のゾウと比べると圧倒的に大きな体格です。
アルゼンチノサウルスのような超巨大種に比べると控えめですが、それでも十分に迫力のある恐竜だったのでしょう。
なんで注目されているの?
ヨーロッパで発見された数少ない竜脚類のひとつであり、保存状態の良い化石が多く発見されたことから研究も進んでいます。
特に注目されるのは、ティタノサウルス類としては珍しく皮骨(装甲)を持っていたこと。この特徴が、他の竜脚類との違いを際立たせています。
アンペロサウルスの特徴を英語で説明しよう
次は、これまで学んできた内容を英語でアンペロサウルスについて説明してみましょう。
英語での基本紹介文
訳)アンペロサウルスは、白亜紀後期に現在のフランス南部に生息していた竜脚類の恐竜でした。
サイズについて
訳)アンペロサウルスは全長約15メートルでした。
生息地について
訳)アンペロサウルスは白亜紀後期のヨーロッパ、特に現在のフランス南部の平原や森林に生息していました。
生活の様子
訳)草食動物だったアンペロサウルスは、長い首で高い植物を食べ、保護のために骨質の装甲を持っていた可能性があります。
絶滅について
訳)アンペロサウルスは白亜紀末の大量絶滅時、約6,600万年前に絶滅しました。
アンペロサウルスに関する英単語・フレーズ集
覚えておきたい基本単語10選
- dinosaur :【名詞】 恐竜
- herbivore :【名詞】 草食動物
- armor :【名詞】 装甲
- extinct :【形容詞】 絶滅した
- Cretaceous :【名詞】 白亜紀
- fossil :【名詞】 化石
- vertebra :【名詞】 脊椎骨
- plains :【名詞】 平原
- osteoderm :【名詞】 皮骨
- titanosaur :【名詞】 ティタノサウルス類
中でも”extinct”は、恐竜の話をする上では覚えて置いて損はないでしょう。ちなみに「絶滅」は、”extinction”と表現します。
アンペロサウルスを説明する便利な表現
- medium-sized sauropod dinosaur :中型の竜脚下目
- lived in the Late Cretaceous period :白亜紀後期に生息していた
- used its long neck to feed on high vegetation :長い首で高い植物を食べていた
- had bony armor called osteoderms :皮骨と呼ばれる骨の装甲を持っていた
- fossils discovered in southern France :フランス南部で発見された化石
見慣れない単語として”bony”があると思いますが、こちらは骨を意味する”bone”の形容詞形だと思ってください。
意味は「骨の」となるので、覚えておくと良いでしょう。
他の巨大恐竜と比較してみよう

パタゴティタンとの比較
パタゴティタン(Patagotitan)は体長約37メートル、体重約69トンと推定されています。
パタゴティタン(Patagotitan)は、アルゼンチン・パタゴニア・チュブ州のセロバルチーノ累層で見つかったティタノサウルス類の竜脚類の属である。
ウィキペディアより引用
アンペロサウルスと同じく、白亜紀後期の南アメリカに住んでいた恐竜で、遠くから見た時の形状は非常に似ていた恐竜の一種です。
英語で説明:
訳)パタゴティタンは、アルゼンチン出身の別の巨大な竜脚下目だ。
ドレッドノータスとの比較
ドレッドノータスは体長約26メートル、体重約65トンとやや小さめです。大枠の形状はアンペロサウルスと似ています。
ドレッドノータス(Dreadnoughtus)は、竜脚類ティタノサウルス類に属する恐竜の属である。2017年6月現在、ドレッドノータス・スクラニ D. schrani 一種のみが知られている。
ウィキペディアより引用
名前の響きもカッコいいですが、意味も「何も恐れない者」となります。名前も意味もカッコいい恐竜で覚えておきましょう!
英語で説明:
訳)ドレッドノータスは、アルゼンチンで発見された巨大な竜脚下目で、全長約26メートル、体重はおよそ65トンでした。
まとめ
この記事では、アンペロサウルスの特徴、生態、そして英語での表現方法について解説しました。
ヨーロッパで発見された数少ないティタノサウルス類の一つとして、なかなか貴重な存在です。その大きさはもちろんですが、皮骨という装甲を持つ独特な特徴も興味深いと言えます。
恐竜について英語で話すときは、サイズ、生息地、特徴などのポイントを押さえておくと会話がスムーズです。
今度恐竜の話題になったら、ぜひ今日覚えた表現を使ってみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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