洞窟に入ったことはありますか?洞窟の中には、外とは全く違う景色が広がり、地上では味わえない経験ができるのがその醍醐味。観光名所として有名な洞窟もたくさんありますね。
今回は、そんな洞窟の英語表現をご紹介します。日本や海外の有名な洞窟もご紹介するので、次の旅行計画の参考にしてください!
「洞窟」っていったい何?
洞窟とは地下にできた人が入れるほどの大きさがある洞穴のこと。
洞窟は大きく「自然洞窟」と「人工洞窟」の2つに分けることができます。
自然洞窟はさらに岩石が溶かされることによってできる「溶食(ようしょく)洞窟」、岩石が削り取られることによってできる「浸食洞窟」、火山の噴火によってできる「火山洞窟」などがあります。
人工洞窟は主にシェルターやトンネルや坑道など。文字通り、人工的に作られた洞窟のことです。
鍾乳洞と洞窟は違うの?
「洞窟」と聞くと「鍾乳洞」が思い浮かぶ人も少なくありません。鍾乳洞は世界各地で人気のある観光スポットとなっている場合も多く、唯一無二のユニークな形がその魅力です。
そんな鍾乳洞は自然洞窟のひとつ。
主に石灰岩の地層にできる鍾乳石のある洞窟のことをいいます。
鍾乳石にはつららのように上から垂れ下がるものや、地面からタケノコのように伸びているものなどさまざまな形があり、自然が織りなす幻想的な空間を演出しています。
そんな鍾乳石は平均すると100年でわずか1cmほどしか成長しないそう。わたしたちが今目にしている鍾乳洞は何十万年、何百万年というような長い年月をかけて作り上げられたもの。そう思うと、鍾乳洞の魅力がさらに増しますね。
「洞窟」や「鍾乳洞」の英語表現を確認しよう!
「洞窟」や「鍾乳洞」の英語表現を確認しましょう。
cave
もっとも一般的な洞窟を表現する英語は「cave」です。
ちなみに世界史の教科書で出てきた「アルタミラ洞窟」は英語では「Altamira cave」。
約1万8千年前の旧石器時代に描かれた洞穴壁画が残る洞窟です。
洞穴絵画は英語では「a cave painting」といいます。
It was so cold in that cave.
その洞窟の中はとても寒かった。
There is water in the interior of the cave.
洞窟の内部には水がある。
caveにはこんな意味も
caveは洞窟以外にも、「(ワインなどの)地下蔵」の意味があります。
なかでもおもしろいのが「a man cave」という表現。「a man cave」とは男性好みのインテリアで飾られた男性だけでくつろぐ部屋のこと。
「a man cave」にある典型的なアイテムはビリヤード台やバーカウンターなどなど。いわゆる「男の隠れ家」的な意味を持ちます。
My husband wants to make a man cave in our new house.
わたしの夫は新居に「男の隠れ家」を作りたがっている。
caveには名詞だけでなく、動詞もあります。
動詞の場合、「洞穴を掘る、陥没する」や、「へこませる」という意味です。
The roof of the tunnel caved in on them.
トンネルの天井が陥没した。
さらに「諦める、降参する、仕方なく受け入れる」という意味もあります。洞窟とはかけ離れた意味なのでぜひチェックしておいてくださいね。
He caved in to backbench pressure.
彼は背後からのプレッシャーに屈した。
また、「Cave」で「気をつけろ」という意味になることもあります。
cavern
cavernにも「洞窟」という意味があります。「cave」との違いは「cavern」のほうがより大きく複雑な洞窟を指す点です。
These bats sleep in the cavern during the day.
コウモリたちは日中、洞窟で眠ります。
「cavern」の形容詞「cavernous」には「洞窟のような」や、「(目などが)くぼんだ」、「(音などが)うつろな」という意味があります。
It’s a cavernous chamber.
がらんとした大きな部屋でした。
grot・grotto
「grot」や「grotto」にも「洞窟」という意味がありますが、特に小さい洞窟や向こう側の出口がすぐに見えているようなアーチ状の岩のトンネルを意味します。
Water trickles through an underground grotto.
地下の洞窟に水が流れている。
limestone cave
「limestone」は「石灰石」という意味。そのため、「limestone cave」で「鍾乳洞」という意味です。
I recommend you to visit limestone cave.
鍾乳洞へ行くのをおすすめします。
「洞窟」を使った表現によく使う動詞をご紹介
「洞窟」を使った英語表現に次のような動詞がよく使われます。
洞窟に入る
「洞窟に入る」は「go into the cave」と表現します。
He went into the cave, but found nothing.
彼は洞窟の中に入りましたが、何も見つけませんでした。
洞窟を探検する
「洞窟を探検する」には「explore the cave」や「spelunk」を使います。
「explore」は一般的な「探検する」という意味ですが、「spelunk」には「洞窟を探検する」という意味があります。
He wanted to explore a cave.
彼は洞窟を探検したがった。
She decided to spelunk in the limestone caves.
彼女は鍾乳洞を探索することに決めた。
洞窟から出る
「洞窟から出る」は「go out of the cave」です。
Finally, we went out of the cave.
ついにわたしたちは洞窟から出ました。
洞窟に閉じ込められる
「洞窟に閉じ込められる」は「閉じ込める」の意味を持つ「trap」を受け身で使います。
He was trapped in the cave.
彼は洞窟に閉じ込められてしまった。
洞窟に避難する
「洞窟に避難する」は「避難する」という意味を持つ「shelter」を使って表現します。
They sheltered in the cave.
彼らは洞窟に避難した。
世界や日本の有名な洞窟
世界には観光スポットして有名な魅力的な洞窟がたくさんあります。ここでは、ツーリストに人気の高い国内外の洞窟をご紹介します。
【日本】Ryusendo Cave:龍泉洞(りゅうせんどう)
岩手県にある龍泉洞は日本三大鍾乳洞の一つだと言われています。
龍泉洞の特徴は「ドラゴンブルー」と称される深く澄んだブルーの地底湖。
ライトアップによって照らされた湖が幻想的な雰囲気を醸し出します。
【日本】Akiyoshido Cave:秋芳洞(あきよしどう)
山口県にある秋芳洞は日本最大規模の鍾乳洞で、特別天然記念物に指定されています。
中でも階段のように連なった百枚皿は高さ15メートルもある巨大な石灰柱の黄金柱は必見。
【イタリア】Blue Grotto:青の洞窟
世界でもっとも有名な洞窟のひとつであるナポリのカプリ島にある「青の洞窟」。
その洞窟は神秘的な青の光に包まれており、その青に染まった海の色は「カリブブルー」と呼ばれています。
【ベトナム】Phong Nha Cave:フォンニャ洞窟
ベトナム中部のクアンビン省にあるフォンニャ洞窟は世界遺産にも指定されている世界最大規模の洞窟です。
その特徴は壮大な洞窟内をボートで探索できること。ライトアップされた鍾乳洞の美しさをたっぷり堪能することができます。
まとめ
今回は「洞窟」に関する表現をご紹介しました。
「洞窟」は長い時間をかけて自然が創り上げた芸術です。実際に目にするとその壮大なスケールに驚くことでしょう。次の旅行の際にはぜひ、洞窟も候補に入れてみてください。
言葉を超えた素晴らしさを味わいことができるはずです。