「英語を学習している日本人の統計を調べてみよう」

こんな風に、一定の条件下にある集団について調べた結果を集計・加工して得られた数値が「統計」です。

統計は英語でどう表現するのでしょうか?

記事では、統計や統計学の英語表現を紹介します。
データや分析など関連する言葉もみていきましょう。

statsとstatisticsの意味とは?

人口や経済など、私たちの生活に関わる統計が多くあります。
国政の基本に関する統計の企画から提供などを行なう総務省統計局、または東京都などでも人口や世帯、産業から教育まで多くの統計資料を提供しています。
お住まいの行政、興味のある外国の統計を見てみるのも面白いでしょう。

statisticsとstatsの意味

それではここで、2つの単語についてみていきます。
まず「statistics」ですが、この言葉は統計にまつわる様々な意味を持っています。以下、紹介しましょう。
・(収集された)統計データ・統計値・統計資料

statisticsは常に複数形で使い、カタカナでの発音はスタティスティクスようにします。

ここでひとつ、statisticsの使い方を例文で紹介します。

Aさん
Statistics is the study and manipulation of data.
訳)統計とは、データの研究と操作のことである。

英語の学習や勉強などで馴染みのあるstudyには、学問や法律など特定分野における”研究”や、読書や研究などによる”知識の獲得”といった意味もあります。
manipulation(マニピュレイション)はデータの”操作”、相場や人の心などの”操作”といった意味を持ちます。
統計は各種のデータを研究したり、データをより理解しやすくするための整理という作業であるデータの操作を指すことになります。

次に「stats」です。
こちらはstatisticsを略した言葉になります。statsはstatと表現することもあります。イギリス英語ではstatsが一般的に使用されます。
さらに、statsまたはstatは特に「統計学」としての意味があります。口語で統計学と言うときに使うという点を押さえましょう。

statisticalの意味は?

もうひとつ統計の英語statisticsに関連する単語を紹介します。
「statistical(スタティスティカル)」は形容詞であり”統計の””統計学の””統計上の”などの意味を持ちます。

statisticalの使い方を紹介

統計の分析、統計のエラーのように名詞を修飾するのが形容詞のstatisticalです。

statistical analysis 統計の分析
statistical research 統計の調査
statistical evidence 統計の証拠
statistical error 統計のエラー

「統計学」「統計学者」の英語表現を紹介

「統計学」「統計学者」の英語表現を紹介

statisticsには統計にまつわる意味があるとすでに紹介しましたがstatsまたはstat同様、「統計学」もこのstatisticsで表すことができます。

statisticsが統計学であることを覚えるために役立つかもしれませんので、経済や数学を紹介してみましょう。経済であればeconomyですが、経済学になるとeconomics、さらに数学がmathematics。どれも学問として語尾が”ics”で終わる言葉であり、複数形の表示になっています。

統計学はstatistics

筆者の住むイギリスの大学でも統計学を学ぶ学生がいます。学部のことをcourse(コース)と呼ぶのですが、統計学のコースは”Statistics courses”と言います。

Aさん
University of Oxford is the best university for statistics in the UK.
訳)オックスフォード大学は英国で統計学において最上の大学である。
Aさん
I’m in the 2nd year at university and learning statistics.
訳)私は大学2年生で、統計学を学んでいます。

大学◯年生という言い方(I’m in the 2nd year)もぜひ覚えましょう。

Aさん
My son finally got a BSc degree in Statistics.
訳)息子はついに統計学の学士号を取得しました。

BSc in Statistics=Bachelor of Science in Statisticsで統計学の学士号の意味になります。Bachelorは独身の男性だけでなく、学士の意味を持っているんですね。

統計学者はstatistician

統計学を学ぶと統計学者になるというパターンもありますね。統計学者は英語で「statistician(スタティスティシャン)」です。エステシャンに似た感じもあるかもしれません。

Aさん
I’m a statistician and work in the sports industry.
訳)私は統計学者で、スポーツ分野で働いています。

統計学者はスポーツ以外にも教育、マーケティング、心理学など様々な分野で活動します。

Aさん
A statisticians duties include analysing trends, designing surveys and collecting data, or supervising junior statistical staff.
訳)統計学者には傾向の分析、調査の設計とデータの収集、または若手統計スタッフの監督・指揮などの職務があります。

統計の分析など関連の英語

統計の分析など関連の英語

次に、「統計を調べる」「統計を取る」または「統計を分析する」といった統計を使ったフレーズをみていきます。

「統計を調べる」の英語

”統計を調べる”と英語で言いたいときには「research statistics on」というフレーズを使います。

例えば、イギリスの人口統計を調べてみる、というときには以下のような英文を作ることができます。

Aさん
I’ll research statistics on the population in the UK.
訳)イギリスの人口統計を調べてみます。
Aさん
Not many people look at the page of statistics of Tokyo on the Tokyo Metropolitan Government website, but you can research statistics on various different fields.
訳)東京都のホームページにある”東京都の統計”ページを見る人は多くありません。しかし、様々な分野の統計を調べることができます。

例文のように、調べるべきものはonの後に続けます。

「統計を取る」の英語

アンケート調査などで統計を取る、といった言い方もあります。

「統計を取る」フレーズには以下の3種類が考えられます。
collect statistics of
obtain statistics of
prepare statistics of

collectにはあちこちのところから集める、まとめる、同じ種類のものを収集するなどの意味があり、3フレーズのなかでも「統計を取る」にもっともよく使われる表現です。

Aさん
Students have been asked to collect statistics of the cost of food in the US.
訳)学生たちは米国の食費の統計を取る(集める)ように言われた。

「統計を分析する」の英語

作成された統計データから、その要因を読み解くことが分析です。
統計を分析するという場合には、”分析する”の意味を持つ動詞analyseを使い「analyse statistics」で表現しましょう。analyseは情報収集や実験で得る結果を使ったり、数学における解析にも当たる単語です。統計分析の場合は、statistical analysisです。

Aさん
I need to have more data to analyse statistics.
訳)統計を分析するのに、さらに多くのデータが必要だ。

「統計」の英語まとめ

本記事は少しかための内容「統計」に関する様々な表現を紹介しました。身近な分野でも統計が活かされているものがあります。英語関連の統計を調べてみるのも面白いかもしれません。