暑い夏にはアイスクリームが欠かせません。日本には、アメリカのアイスクリームチェーンがいくつか進出していることもあり、日本人とアメリカのアイスクリームの相性はとっても良いのでないのでしょうか。アメリカのアイスクリームは、見た目はもちろん、バラエティに富んだ味も魅力です。ここでは、そんなアメリカのアイスクリームそのものについて、おすすめのおもしろフレーバー、注目のスタイルを紹介していきます。
アメリカのアイスクリームの特徴

アメリカのアイスクリームと日本のアイスクリームは、見た目や味だけでなく、文化的な背景や食べられ方にも大きな違いがあります。
まず、最もわかりやすいのがサイズ感の違いです。アメリカでは「アイス=たっぷり食べるもの」という感覚があり、一般的にパイントサイズ(約470ml)のカップ入りが主流です。特に家庭用では、Ben & Jerry’s や Häagen-Dazs などの大容量パックが人気で、濃厚なトッピング入りのものが好まれます。一方、日本のアイスはコンビニやスーパーで気軽に買える、小ぶりなサイズが多く、1人分を食後にちょっと楽しむ感覚です。
味にも違いがあります。アメリカのアイスは非常に甘くて濃厚なものが多く、乳脂肪分が高くクリーミーなのが特徴です。チョコレートやキャラメル、ナッツ、クッキー生地などのフレーバーが人気で、「アイスは主役級のデザート」という感覚が強いです。
それに対して日本のアイスは、甘さ控えめで後味がすっきりしているものが多く、抹茶、あずき、黒ごま、きな粉、ほうじ茶といった和のテイストが豊富です。日本では季節限定のフレーバーが人気で、春は桜、夏はスイカや塩味、秋は栗やさつまいも、冬は苺など、四季を楽しむスイーツとしての位置づけが強いです。
また、アメリカではアイスにチョコレートソースやクッキー、スプリンクルをトッピングした「サンデー」や「アイスクリームケーキ」、さらには焼きたてのブラウニーに乗せて食べるなど、カスタマイズ文化が発達しています日本では基本的に店頭で買ったものを「シンプルにそのまま食べる」ことが多く、味そのものを静かに楽しむ傾向があります。
販売スタイルにも違いが見られます。アメリカではスーパーマーケットやダイナー、アイス専門店、フードトラックなど、多様な場所で手に入れることができますが、日本では主にコンビニやスーパーが販売の中心です。また、観光地でもご当地のアイスクリームを食べられることがあります。
全体として、アメリカのアイスは「濃厚でジャンキー、パーティー感のあるアイス」、日本のアイスは「繊細で上品、季節感を大切にしたアイス」と言えるでしょう。それぞれの国の食文化や美意識が、アイスクリームにもはっきり表れているのが興味深いです。
アメリカでおススメのお店とフレーバー
アメリカには、ユニークなフレーバーやカスタマイズ可能なアイスクリームを提供するチェーン店が多数あります。以下に、特に人気のあるチェーンとそのおすすめフレーバーをご紹介します。
Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)
1978年に創業されたベン&ジェリーズは、フェアトレードやノンGMOの素材を使用し、ユニークでリッチなフレーバーが特徴です。
おすすめフレーバーは、Half Bakedでクッキー生地とブラウニーパーツが混ざった人気フレーバーです。また、アメリカらしいCherry Garciaは、チェリーとチョコレートの組み合わせが絶妙です。Chocolate Fudge Brownieも甘いものが好きな方におすすめで、濃厚なチョコレートとブラウニーのコンビネーションです。
Cold Stone Creamery(コールドストーン・クリーマリー)
1988年にアリゾナ州で創業されたコールドストーンは、アイスクリームを冷たい石板で混ぜるスタイルが特徴です。
おすすめフレーバーは、何と言ってもChocolate Devotionです。チョコレートアイスにブラウニーパーツが加わったリッチな味わいが特徴です。インスタ映えを狙う方はBirthday Cake Remixがおすすめです。ケーキバターアイスにカラフルなスプリンクルとチョコレートがトッピングされています。また、アメリカらしい味わいを楽しみたい方はPeanut Butter Cupでピーナッツバターとチョコレートの絶妙なバランスを堪能してみてください。
Daily Queen(デイリークイーン)
イリノイ州Joilet発のアイスクリーム店です。 アイスはソフトクリーム(英語で”Soft serve ice cream” or “Sandae”)が人気です。
DQ Grill and Chillというハンバーガーなどをメインにfull serviceで扱っているファストフード形態の店舗もあれば、アイスとスムージーをメインに扱うDQ Orange Julius(2000年頃から傘下)もあり. そのフレキシブルな出店形態から、フランチャイズ数を大幅に伸ばしました。通称”DQ”と呼ばれています。
アメリカで人気のフレーバー(2024年調査)

アメリカの乳製品業界団体IDFAとMorning Consultの共同調査によると、2024年のアイスクリーム人気フレーバーランキングは以下の通りです。
バニラ(Vanilla)
チョコレート(Chocolate)
ストロベリー(Strawberry)
バターピーカン(Butter Pecan)
クッキードウ(Cookie Dough)
参照:GlobeNewswire
日本だと抹茶味なども入ると思いますが、バターピーカンやクッキードウが入るのがアメリカらしいですね。
スーパーのアイスクリームコーナーもすごい!
アメリカのスーパーマーケットでのアイスクリームの陳列具合も日本とはまったく異なります。一つの通路をアイスクリームコーナーで占められていることが通常です。子供向けのかわいらしいデザインやアニメとのコラボ商品から、乳製品を使わずにオーツミルクやヨーグルトで作られているアイスクリーム、大きいバケツのアイテムまで様々な種類があります。
見ているだけでも楽しいので、アメリカ滞在の際は好きなアイスを買ってチャレンジしてみるのもよいでしょう。
“ice cream”を使った英会話例文
ここでは、”ice cream”を使った英会話例文を紹介していきます。アイスクリームを英語でオーダーをする際に便利な表現もあるので是非参考にしてください。
訳)ご注文はいかがいたしますか?
訳)コーンにストロベリーを人スクープお願いします。
※”in a cone”は「コーンに入れて」という意味です。「カップに入れて」と言う場合は”in a cup”と言いなす。
「ダブルスクープ」で注文する場合は、例えば”I’ll have a double scoop of cookies and cream, please.”などと言います。
アメリカのアイスクリームはワクワクが沢山
アメリカには、日本ではあまり味わえない甘いフレーバーのアイスクリームがたくさんあります。また、最近では乳製品を控えたい方に向けてオーツミルクやヨーグルトを使ったヘルシー目のアイスも増えました。見た目も楽しく、味にもおどろきのあるアイスクリーム、ぜひアメリカに訪れた際は試してみて下さい。
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