今回の記事は、Do It Yourselfには必需品のネジの英語について取り上げます。
ネジにはナットやボルトなどいくつかの種類がありますが、それぞれをどう英語で表現するか知っていますか?
意外に知らないネジの英語表現、DIY好きな人はもちろん、生活で使える英語を学びたい人はどうぞ最後までお読みください。
ナットの英語表現
ネジとは、一般的に言うとねじの溝(みぞ)があるモノの総称です。ねじの溝はねじ山とも呼ばれ、溝と溝の間の突起している部分を指します。
ネジの一つに「ナット」があります。
ナットは機械などを組み立てるときに使うもので、2つ以上のものを組み合わせたときにその位置がずれないように固定する働きがあります。
皆さんも棚など家具の簡単な組み立てで、周りが六角形の六角ナットを使ったことがあるかもしれませんね。
ナットは英語でnut
ナットはそのままな感じのnutが英語表現になります。ナットより多くの人にとってお馴染みなのが木の実のナッツですが、ナッツもnut(s)でネジのナットと同じなんですね。ナットはコロンとしていて、ナッツのような形と覚えてはどうでしょう。
ナットを締めたり緩めたりするときには、スパナやレンチを使います。
この後、ビスやボルトなど他のネジも紹介しますが、共通して出てくるのが「ネジを締める」というフレーズです。ネジ類を締めるときには「tighten ○○」で表現します。tighten(タイトン)は動詞で、堅く締める・締め付けるの意味を持っています。tightの形にすれば余裕がない・強く引っ張ったなどの形容詞になります。カタカナ日本語でも、スカートのウエストがタイトだ(きつい)と言いますね。
ここで、例文でnutの使い方をみていきましょう。
There are 12 nuts to use.
訳)使用するナットは12こです。
Can you pass me a spanner? I need to tighten a nut.
訳)スパナとってくれる?ナットを締めないと。
I lost a nut!
訳)ナット一つ、無くした!
It’s hard to tighten this nut. Can you give me a hand?
訳)ナットを締めるのが大変。手を貸してくれる?
ビスの英語表現
次のネジは「ビス」です。ビスは小さいネジを指し、DIYをしない筆者にとっては小さなネジも大きなネジもネジで、ビスという呼び方はピンと来なかったりします。釘(くぎ)?と思うほどの知識です。
ちなみに、釘はトンカチなどを使い上から打ち込み、ビスはネジが切ってあるので回転させながら打ち込んでいくというところに違いがあります。ビスは打ち間違えたときでも、逆回転させながら引き抜きやすいメリットもあるようですね。
ビスは英語でscrew
ビスの英語はscrewです。ナットと違い、日本語と英語で随分イメージが違っていることが分かります。これは、フランス語でscrewを意味するvisが元となっているためです。screwは名詞のネジの他、ネジで留めるという動詞の働きも持っています。また、ネジまわしとしてスクリュードライバーという工具がありますが、英語はscrewdriverになります。
I’m using two screws on the door.
訳)ドアに、ビスを2本使っています。
I can’t get the screw to turn.
訳)ビスを回せない。
ネジを緩めるの英語表現
ネジ類を締めるときには「tighten ○○」で表現することをすでに説明しました。反対に締めたネジを緩める(ゆるめる)ときの英語表現はどのようになるか、こちらも紹介します。
「loosen ○○」で○○を緩めると表すことができます。loosenには、固まっているものを「ほぐす・バラバラにする」、結び目などを「ほどく・緩める」といった意味があります。きつく縛られた靴紐の結び目を解くときにはloosen the shoe laceにするということですね。
ネジを緩めるの例文
Let’s loosen the screw.
訳)ネジを緩めてみよう。
I don’t know how I can loosen the tight screw.
訳)堅いネジをどうやって緩めるか分からないんです。
ボルトの英語表現
さらにネジの種類をみていきましょう。ここでは「ボルト」の英語を紹介します。ボルトとは、2つ以上のものを組み合わせたときにその位置がずれないように固定する働き、基本的にはナットとセットにして使います。
ボルトは太いため、大きいのがボルト、小さいものがビスと考えられています。
ボルトとは英語でbolt
ボルトはboltです。ジャマイカの陸上競技短距離選手のウサイン・ボルトを思い出しますね(笑)
I want to build our shelf today so I’m going to get some bolts from DIY shop.
訳)今日は棚を組み立てたいから、DIYショップでボルトを買ってくるね。
No way, these bolts don’t match to the nuts!
訳)まさか、、、このボルトとナットがマッチしない!
ネジ穴の英語表現
ネジ穴とは言葉の通り、ネジを入れて締めるときの穴を言います。
ドアを壁に固定するとき、ヒンジ(一方向へ回転できるようにする蝶番)を使いますが、ヒンジにはいくつかの穴が開いていますね。これがネジ穴です。
ネジ穴とは英語でscrew hole
このネジ穴の英語は「screw hole」です。
The hinge’s screw hole is broken. I’m not good at DIY.
訳)ヒンジのネジ穴が壊れちゃった。DIYは苦手だなぁ。
They’re a screw hole repair kit. You cut it with scissors according the size and depth of the screw hole and insert it in the hole.
訳)ネジ穴補修キットがあります。ネジ穴の大きさや深さに合わせてハサミでカットし、ネジ穴に差し込みます。
イギリスのDIY事情
筆者の住むイギリスではDIYが当たり前です。DIYとは、Do It Yourselfの略で日曜大工のように、自分で色々なものを作ったり修理することを言います。
DIYが盛んなイギリスでは、DIYのための商品が何でも揃う大手ショップの一つにB&Qというチェーンがあります。1969年創業のB&Qは「Block and Quayle」の略で、創業者2人の名前からきています。
一歩B&Qの店舗に入ると、多くの人たちが大きなトローリー(買い物のカゴ)に木材、ペイント、ガーデニング用のフェンス、果ては便器まで、さまざまなものを入れて店内を歩いている姿を見ることができます。
本記事で紹介しているネジ関連の通路へ行けば、選ぶのに気がとおくなりそうな数と種類が陳列されています。
イギリスでは一般の家でも100年を超える建物が普通にあり、人々はDIYをして修理をしながら、または内装をリノベして古い建築物をメンテナンスしながら生活しています。これらの作業によって、家の資産価値も上がります。
もしイギリスへホームスティすることがあれば、ホストファミリーがDIYしている姿を見る確率は高いかもしれません。それほど、DIYはイギリスで一般的なものなのです。
まとめ
- ナットはnut
- ビスはscrew
- ボルトはbolt
- ネジ類を締めるときはtighten ○○
- ネジ類を緩めるときはloosen ○○
ネジの種類とそれぞれの英語表現を紹介しましたが、スッキリしたでしょうか?
外国人はDIYが得意な人がたくさんいます。子どもに手伝ってもらったりしてエンターテイメントとして、生活の知恵を学ぶ機会としてなかなか良い時間ではないでしょうか。我が家の次のDIYは玄関のドアを変えることになりそうです。DIYが得意でない筆者も夫とナットだ、ボルトだ、ネジを締めてなど、本記事の表現を使ってしっかりやりとりができそうです。