日本語でよく使う「喜んで!」というひと言。相手からお願いごとをされたときや、感謝を伝えられたときに、前向きな気持ちを表す便利なフレーズです。英語でも同じように表現できますが、状況や相手との関係によって言い方を変えるのがポイント。
この記事では「喜んで」を英語で伝える代表的なフレーズを整理し、ビジネス・日常それぞれの会話例とともに紹介します。今日から使える自然な表現を学んでみましょう。
「喜んで」を英語でどう何て言う?基本の表現をご紹介

まずは、日常からビジネスまで幅広く使える基本の「喜んで」の表現をご紹介します。
I’d be happy to ~.
「喜んで〜します」というとき、もっとも基本的で使いやすい表現が “I’d be happy to ~.” です。依頼を受けたり協力を申し出たりするときに自然で、ビジネスでも日常でも幅広く使えます。柔らかく丁寧な響きがあるのが特徴です。
【例文①】
Could you review this report before the meeting?
会議前にこの報告書をチェックしてもらえますか?
Of course, I’d be happy to take a look.
もちろん、喜んで確認しますよ。
【例文②】
Can you water my plants while I’m away?
留守の間に植物に水をやってくれる?
Sure, I’d be happy to help.
いいよ、喜んで!
I’d be glad to ~.
“I’d be glad to ~.” も「喜んで〜します」という意味で、happy とほぼ同じ感覚で使えます。ただし少しフォーマル寄りで、気持ちを落ち着いて伝えるニュアンスがあります。ビジネスメールや丁寧に答えたい場面にぴったりです。
【例文①】
Could you join tomorrow’s team meeting?
明日のチーム会議に参加してもらえますか?
I’d be glad to. Thanks for inviting me.
喜んで参加します。お声がけありがとうございます。
【例文②】
Can you show me how to use this app?
このアプリの使い方を教えてくれる?
Sure, I’d be glad to explain.
いいよ、喜んで説明するね。
With pleasure. / My pleasure.
“With pleasure.” は「喜んで!」と即答するときに使える、ややフォーマルな響きのある表現です。一方 “My pleasure.”は「どういたしまして」の定番フレーズとして有名ですが、依頼を快く引き受けるときにも使えます。どちらも「気持ちよく対応する」というニュアンスを伝えられます。
【例文①】
Could you book a meeting room for tomorrow?
明日の会議室を予約していただけますか?
With pleasure. I’ll take care of it now.
喜んで。すぐに手配します。
【例文②】
Thanks for lending me your notes.
ノートを貸してくれてありがとう。
My pleasure! Anytime.
どういたしまして!いつでもいいよ。
Certainly. / Of course.
“Certainly.” や “Of course.” は、カジュアルからビジネスまで幅広く使える便利な返答です。日本語の「もちろん!」に近いニュアンスですが、前向きに「喜んで!」という気持ちを込めることもできます。特に “Certainly.” は丁寧さがあり、フォーマルな場面にも適しています。
【例文①】
Could you send me the updated file by this afternoon?
今日の午後までに更新されたファイルを送っていただけますか?
Certainly, I’ll send it right after lunch.
喜んで。ランチの後すぐに送ります。
【例文②】
Can you join us for dinner tonight?
今夜、夕食に一緒にどう?
Of course! I’d love to.
もちろん!喜んで行くよ。
場面別に使える「喜んで」の英語表現

「喜んで」を英語で表すときは、相手やシーンに合わせた言い方を選ぶのがポイントです。ビジネスの場では落ち着いた丁寧な表現が好まれますし、友人や家族との会話ではもっとカジュアルで気軽なフレーズが自然です。ここではフォーマルとカジュアル、それぞれにおすすめの表現と会話例をご紹介します。
フォーマルなシーンにおすすめの表現
ビジネスや目上の相手とのやりとりでは、丁寧さや誠実さを感じさせる表現が好まれます。そんな場面で「喜んで」と伝えるときに役立つのが次のフレーズです。
- It would be my pleasure.(喜んで承ります。)
- I’d be glad to ~.(喜んで〜いたします。)
【例文①】
Could you attend the meeting on behalf of Mr. Smith?
スミスさんの代わりに会議に出ていただけますか?
It would be my pleasure to represent our team.
喜んで出席いたします。
【例文②】
Would you mind helping us prepare the presentation slides?
プレゼン資料の準備を手伝っていただけますか?
I’d be glad to assist with that.
喜んでお手伝いします。
カジュアルなシーンにおすすめの表現
友人や家族との会話では、もっと気軽でフレンドリーな言い回しがぴったりです。カジュアルに「もちろん!喜んで!」と答えたいときは、次の表現が自然です。
- Of course!(もちろん!)
- Sure, I’d be happy to.(いいよ、喜んで!)
【例文①】
Can you join us for dinner tonight?
今夜の夕食に一緒に来られる?
Of course! I’d love to.
もちろん!ぜひ行くよ。
【例文②】
Can you help me carry these bags?
この荷物を運ぶのを手伝ってくれる?
Sure, I’d be happy to.
いいよ、喜んで!
まとめ
「喜んで」を英語で表現するときは、シーンに合わせた使い分けが大切です。ビジネスでは丁寧で落ち着いた言い回しが適していますし、日常では気軽でフレンドリーな表現が自然です。状況ごとの違いを意識しておけば、どんな場面でも前向きな気持ちをスムーズに伝えられるでしょう。
今回ご紹介したポイントを参考にして、実際の会話に取り入れてみてください。繰り返し練習していくことで、自然に口から出てくるようになり、会話の幅や自信も大きく広がっていきます。特に英語学習では、知識を覚えるだけでなく実際に声に出して使うことが効果的です。短いやりとりからで構いませんので、日常生活やレッスンの中で積極的に試してみましょう。

