皆さんは、今気になっていることはありますか?「気になる」を英語で言う時には、それが良い意味で気になっていることなのか、それとも悪い意味で気になっていることなのかによって単語を使い分けます。しかも、良い意味でも悪い意味でもそれぞれ単語は色々あるので、単語自身が持つ意味を丁寧に拾って使うのがポイントです。日本語だと、気になる人がいると言えば良い意味ですし、返信が来ないのが気になると言えば悪い意味ですが、どちらも「気になる」という単語を使うので英語の場合は意識して単語の使い分けが必要です。
interest
Interestは、「興味」という意味です。皆さんがよく聞く単語にInterestingやInterestedがあると思いますが、この系統ですね。Interestと言えば名詞と動詞の形なので、どちらで使うのかによって文の中の位置が異なります。
名詞として使う場合、動詞はHaveを補って「Have an interest in ~」にすることが多いです。これで「~に興味を持っている」という意味となるので、「Be interested in~」と同じ意味になります。興味があるということは気になっているということですよね。
たまに「I’m interesting in ~」と間違える人がいますが、この間違いをしていいのは中学1年生まで!ing形にしてしまうと、自分が興味深いことにしなってしまいます。そうではなくて、自分が何かに興味をそそられたという意味にしたいのですから受動態になるのが正しいわけです。
ちなみに、日本語では気になる対象を人に当てるとその人に好意を抱いているという意味に取れますが、英語でもInterestを使えばそのような意味になります。
Are you interested in him?
訳)彼のこと気になるの?
What? NO NO NO!!!
訳)え?違う違う違う!!!
curious
Curiousは「好奇心が強い」という意味です。品詞は形容詞になるのですが、よく使われるイディオムは「Curious about ~ 」ですね。これで「~について好奇心を抱いている」や、「知りたがっている」という意味になります。好奇心があり、知りたがっているならこれも「気になる」と訳せるでしょう。
ただ、注意しなければならないのはCuriousは文脈によって良い意味にも悪い意味にもなるということです。良い意味なら上記のように好奇心が旺盛だと訳せば良いのですが、悪い意味だと「詮索好き」などという日本語が当てはまりそうです。
wonder
Wonderは「不思議に思う」という動詞ですが、どうしてそうなのだろうと考えているということは、少なくとも気にかけているということですよね。
そのまま使える動詞ですが、現在進行形にすることで、今現在気になっているからその答えを教えてと、聞き手に暗に質問するような意味合いにもなります。まあ、相手に不思議に思っていると言われたら、それに対して適切に応えた場合、自然と自分の意見を言うことになりますよね。
I’m wondering why she passed the exam.
訳)なんで彼女が試験に受かったんだろうと気になるんだ
That’s because… she is clever.
訳)それは・・・彼女が賢いからだよ
bother
Botherは悪い意味で気になっていることを表す単語です。日本語訳として有名なのは「悩ませる」ですね。待たされることが嫌い、苦手な人にとって、LINEなどのSNSや、フリマアプリで相手から返信が来ないとまさにBotherでしょう。
心配や迷惑をかけることで、人の心を乱す状態を表す時はBotherと覚えておき、これを訳す時には「気になる」でも良いと理解しておくと使いやすくなります。
annoy
AnnoyもBotherと同様「悩ませる」という悪い意味で何かが気になる状態を表す動詞です。イライラしたり、不快に思ったりしたらAnnoyという単語が最適です。
よく使われるのは受動態で、何かにイライラさせられたという意味で使います。ですから、もうイディオムのようにして「be動詞 annoyed by~」と暗記するのもおすすめです。
怒りが爆発しているわけではないけれど、ちょっとしたイライラが募っている状態を示すので、他人の咀嚼音が気になったり、隣の部屋からの音が気になったりした時などに使えます。
I am annoyed by this sound!
訳)この音が気になっちゃう!
What is this? Drum or something?
訳)何の音?ドラムか何かかな
on one’s mind
on one‘s mindは、「Have ~ on one’s mind」という形で使われることが多いです。これで「心配事が頭から離れない」という意味になります。ですからこれも悪い意味で使う「気になる」です。
ちなみにMindは「精神」という意味です。これは自分の魂、気持ち、ひいては頭という派生をして、上記のような訳になっています。自分の気持ち、心から離れないという意味ですが、日本語訳をする時には「頭から離れない」とした方が自然ですからね。
stuck
StuckはStickの過去分詞形です。Stickが「貼り付ける」という意味なので、その受動態である「貼り付けられている」という訳が直訳です。
自分から離れないという風に訳せば、気になっていることを表現できますよね。Stuckもどちらかというと悪いことが気になっている状態を表すので、何かワクワクすることがあって楽しみにしているなら「be looking forward to~ing」など、別の表現に変えましょう。
I was stuck with her at that time.
訳)あの時は彼女のことが頭に貼りついてたよ
Everyone thinks she is a bit…strange.
訳)皆が彼女のことを少し・・・変だと思ってたね
cannot stop thinking
こちらは、「Stop ~ing」、「~を止められない」という意味のイディオムを使って、「考えることを止められない」と訳せます。つまり、ずっとあることに考えが向いていて、どうしても気になっている状態を指します。
気になることを吹き飛ばすためには趣味に没頭したり運動をすると良いとは言いますが、一度気になり出したらちょっとした時にそのことがまた頭をかすめ、寝るまでその考え方から解放されないこともありますよね。そんな時に使いたい表現です。
まとめ
「気になる」は、良い意味ではInterestやCurious、Wonderなどがありました。それぞれ使い方が少し違い、受動態で使えるものもあれば、現在進行形にして意味の追加ができるものもありましたね。逆に悪い意味で気になっている場合は、AnnoyやStuck、Botherなどを使うのでした。どれも意味は似ているので好きなものを使って良いのですが、リスニングやリーディングといった受け身の状態になる場合、どの単語を使ってくるかわからないのですべて覚えておくのが無難ですよ?
イギリスをこよなく愛するイギリスマニア。ハリー・ポッターがきっかけでイギリスに興味を持ち、高校生の時に友達2人でオックスフォードへ語学留学。帰国後、懲りずに大学でエディンバラ大学へ交換留学。すべての費用はアルバイト代でまかない現地で大放出。イギリス英語を独学で学び、発音もスペルも高校時代からイギリス流にしたことでテストで×をくらうもやっぱり懲りない。今もイギリスを推し続けている。