お店で何か注文するときや、友達と話すときに「~が欲しいな」「~をしたいな」と話すことがあります。この場合”I want to~”の表現が頭に浮かびがちですが、実はこの表現りも”I’d like to~”の表現を使うことがよりナチュラルに聞こえる場合があります。
直訳すると「~したい」という意味ですが、ニュアンスは大きく異なります。今回は、”I’d like to~”の違いや使い方について紹介していきます、
“I’d like to ~”の意味は?
“I’d like to~”は、「~したいです」「~をしたいのですが」と丁寧に相手に願望を伝える英語フレーズです。
“I’d like to~”は”I would like to~”の短縮形です。”like to~”は、「~をするのが好き」という意味ですが、そこにwouldを付けることで「~をするのが好きなのです」を婉曲かつ丁寧に変化させて「~したいと思っています」という表現になります。
つまり、”I want to~”のように「~がしたい」と直接的な欲求を伝える表現とは異なり、“I’d like to”は、少し控えめで丁寧なニュアンスがあります。
以下、様々な場面でつかう”I’d like to~を紹介していきます。
店員さんに注文をする場合に使う”I’d like to~”
お店で店員さんに「~が欲しいのですが」と丁寧に伝えたい場合に”I’d like to”を使います。“I want to”よりも謙虚で丁寧なので、頻繁に使えます。
訳)こんにちは。アイスモカ一つとクロワッサン一つ買いたいのですが。
お店で何か買いたいと思っているときに丁寧に店員さんに欲しい物を伝えるために”I’d like to~”を使うネイティブの人は少なくありません。
訳)すみません。トイレを使いたいのですが。
訳)はい、右側にありますよ。
“I’d like to~”の返事の仕方は”Sure”もしくは、 同様に丁寧な表現で答えることが望ましいです。
訳)あのう、この製品についてもっと詳しく聞きたいのですが。
訳)いいですよ、よろこんでお手伝いさせていただきます。
プレゼンテーションでの”I’d like to talk about~”
英語では、これから話す内容を紹介する際に”I’d like to talk about~”を使用します。
訳)それでは本日は、食中毒について話していきます。
参加を希望する”I’d like to go”
“I’d like to go”は「~に行きたい」という意味のフレーズです。旅行やイベントの参加者を募る場合に”Who would like to go?”と聞いて”I’d like to go!”と返事をしてもらうように、行きたいと言う意思を確認したい場合に使います。
訳)今週末僕とラスベガスに行きたい人?
訳)行きたい!
人やモノを紹介する”I’d like to introduce”
「~を紹介します」「~を紹介したいと思います」を英語で言う場合には”I’d like to introduce 人”を使います。
訳)そうだ、私の弟ケントを紹介します。彼は日本でエンジニアをしています。
訳)ケントさん、あえて嬉しいです。
“I’d like to want to”は正しい?
英語の世界では、”I’d like to want to”は、”I’d like to”と”I want to”が混ざっている表現なので使えません。
正しく使いたい場合は”I’d like to”または”I want to”のどちらかを使います。
“I want to”, “I’d (would) like to”, “I’d love to”の違い
“I’d (would) like to~”の意味を学んだところで、その他に多様な表現も見ていきましょう。例えば、”I want to~”や”I’d (would) love to~”も同じような意味がありますが、ニュアンスが異なります。
“I want to~”は、単に「~をしたい」「~がしたい」という単純欲求になります。
訳)この夏は何したいの?
訳)この夏はカリフォルニアに行きたい!
子どもが「~をしたいよー!」と言う場合にもよく”I want to ~!”と耳にすることが多いです。大人が言うと少し子供じみて聞こえる場合もありますが、上記の例のように日常会話で自然に聞こえる場合もあります。
“I’d love to~”は、”I’d love to~と同様丁寧に願望を表すフレーズですが、願望がさらに強く感じられます。
例えば、”I’d like to eat this.”「私はこれを食べたいです。」というのに対し、”I’d love to eat this.”は「私は本当にこれを食べたいと思っています。」とより強く願っているのが伝わります。
“Would you like to”の意味と会話例
“I’d like to”を質問形式にすると“Woud you like to~”です。意味としては「~をしますか」「~をご希望ですか」「~はいかがですか」となります。
返事としては、”Yes, I’d like to.” “Yes, I’d love to”で「はい、是非お願いします」という意味です。
“Would you like to ~”は、相手から何かを提供されている状態なので、断る場合は”No, thank you.”や”I would like to, but no thank you.”(是非お願いしたいけど、やはりやめておきます。)と言います。
訳)お客様のパスタにもっとチーズをのせましょうか?
訳)それは嬉しいですが、やめておきます。
“I’d love to”は買い物やレストランで便利なフレーズ
いかがでしたか。”I’d love to”は、買い物の際に自分が欲しい物を注文する際、何か探し物をしている際に店員さんに対して丁寧に声を掛ける便利なフレーズです。
また、”I want to”よりもよりナチュラルに将来の希望を伝えることができる場合も多いです。
使いこなすとよりネイティブに聞こえるフレーズなので、ぜひ巷やドラマでどう使われているか注意して、使いこなせるようにしましょう。