outlookという単語はビジネス英語でもよく出てきますが、その意味や使い方についてご存知でしょうか。outlookと聞いて、マイクロソフトのメールソフトOutlookを思い浮かべる方もおられるかもしれませんが、outlookの元々の意味やビジネスでの使い方を確認したい方は、ぜひこの記事に目を通してみてください。outlookの類語についても解説しますので、outlookを言い換えてパラフレージングしたい場合にも役立ちます。
アウトルックoutlookとは?
outlookにはいくつかの意味がありますが、その主な意味を見ていきましょう。
1. 「見解」や「見方」
Longman英英辞典によれば、outlookの第一義は
your general attitude to life and the world
「人生や世界への一般的な態度」です。
「見解」や「見方」と訳すこともできます。”outlook on ~“で「~に関する見解」、”outlook for the future”で「将来に対する見方」という表現がよく使われます。例文を見てみましょう。
訳)発展途上国に旅行して、異なる文化を持つ人々と出会ってから、彼の人生観は変わりました。
訳)彼の教育観は、暗記よりも創造性と批判的思考を重視するようになりました。
訳)近年、日本でも暗記よりも創造性と批判的思考を重視する傾向にあります。
訳)将来に対して悲観的な見方をする若者もいますが、創造性と批判的思考を持てば、明るい未来への道を切り開くことができるかもしれません。
pessimistic / optimistic outlook for … 「…に対する悲観的な/楽観的な見方」という意味です。
2.「見通し」
outlook の二番目の意味として、Longman 英英辞典には
what is expected to happen in the future
「将来における見通し」とあります。例文を見てみましょう。
訳)新しい台風が来ているので、今月末の私たちの旅行への見通しはまだ定まっていません。
訳)主治医によれば、彼女の手術後の回復の見通しは良好です。
訳)その地域の停戦の見通しは、外交交渉の成功を受けて改善しました。
訳)外交的な話し合いによってのみ、停戦は達成されると信じています。
3. 「眺め」
Longman英英辞典によれば、outlookには
a view from a particular place
「特定の場所からの眺め」という意味もあります。例文を見てみましょう。
訳)その家族は、彼らが宿泊したホテルの部屋からの素晴らしい眺めを楽しみました。
ビジネスにおけるoutlookの意味
outlookの主な意味について見てきましたが、ビジネスにおけるoutlookの意味は、「見通し」という意味になります。
上場企業は、四半期ごとの業績を決算短信や決算資料で発表しますが、そういった文書の最後に「今後の見通し」について記載します。
経済アナリストや金融アナリストも、今期の経済状況などを分析した上で、来期の経済予測をします。ビジネスにおけるoutlookの例文を見ていきましょう。
訳)世界市場の変動性により、来年の経済見通しは不透明です。
volatilityとは「変動性、不安定さ」という意味です。
訳)ハイテク部門の雇用増加の見通しは、特にAIとデータ・サイエンスの分野で楽観的です。
The outlook for tourism in Japan has improved as travel restrictions ease.
訳)旅行の規制が緩和するにつれて、日本における観光の見通しが改善しています。
訳)経済アナリストは、来年の景気見通しは良好だと言っています。
outlookの類語
次に、outlookの類語について見ていきます。類語を知っていると、高度なディカッションやディベートで、パラフレージングする際に便利です。英検1級の二次試験でも、繰り返し何度も同じ表現を使わずにパラフレージングができると、評価が上がり、合格しやすくなります。
<outlookの類語>
- view 見解(見方)、景色
- viewpoint (point of view) 観点
- perspective 見方
- prospect 展望
- forecast 予測
まとめ
outlookの意味について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
outlookは、「見解、見方」、「見通し」、「眺め」という意味があることが分かりましたね。ビジネスでは「見通し」という意味で使われることが多いです。ビジネスで英語を使う場合、outlookという単語の意味をよく理解して、使いこなしていかなければなりません。
日本での英語学習のレベルは上がってきており、仕事で英語を使う人の数が増えてきています。outlookはビジネスで英語を使っていく人にとって、使い方も含めてマスターしておくべき単語です。