「ボソボソ言ってても聞こえないよ。はっきり喋りなさい」

このように言うのは、話し手がモゾモゾとはっきりしない感じで小さな声で喋っているからですね。こういう話し方を日本語のオノマトペでは「ボソボソ」と表現します。では、英語ではどのような表現にするのでしょうか?

この記事では、オノマトペ「ボソボソ」の英語に当たる”Mumbling”の意味と使い方を解説します。さらに、後半には乾いて「ボソボソ」状態の英語表現もみていきましょう。

オノマトペ「ボソボソ」の意味

オノマトペ「ボソボソ」の意味

会話をしていると「ボソボソ」と話す人、一言「ボソッ」と言ったなど色々な人がいます。まずは、この「ボソボソ」というオノマトペの意味についてしっかり理解しましょう。

「ボソボソ」の意味

そもそも大きな声で話さないのか、言うことに自信がないのかはありますが「ボソボソ」と物を言う人たちがいます。「ボソボソ」は擬態語であり、聞き取りにくい小さな低い声で話す様子を表す言葉です。
「ボソボソ」の語源はいくつかの説がありますが、いずれにしても、声の低さ・はっきり話さない様子を具体的に表現するためのオノマトペとして使用されています。

「ボソボソ」の類語

「ボソボソ」の類語には、一言だけつぶやくときの「ボソッ」、口のなかで言葉がはっきりしなく相手にとって聞きづらい「モゴモゴ」などがあります。

英語Mumblingで「ボソボソ」を表現

聞き取りにくい、小さな低い声、口を開けないで話す、そんな様子を表す言葉が「ボソボソ」です。「ボソボソ」を英語にすると”mumbling”という単語で表現することになります。

Mumblingで「ボソボソ」

さっそく”mumbling”という単語をみていきましょう。
”mumbling”は名詞「ボソボソ言う話し方」、形容詞で「ボソボソ言う話し方の」の意味を持っています。発音はカタカナ語の読み方でマムブリングのようにしましょう。不明瞭に聞こえるしゃべりを”mumbling”で表すため、日本語の「ボソボソ」に当たる英語表現になります。
”mumbling”はしばしば自信の無さ、不満などの感情を伴い、聞く相手にとってははっきりしない人物と思われる可能性があります。

次で、”mumbling”の使い方を紹介しましょう。

Mumblingの使い方

ここでは、”mumbling”の使い方を例文で紹介します。
ボソボソ言っている人にどう使うのかも例文で紹介しますので、ぜひ日常会話のご参考にしてください。

Mumblingで「ボソボソ」を表現

Aさん
He is always mumbling.
訳)彼はいつもボソボソ言う話し方をします。
Aさん
It was difficult for me to understand her because she didn’t look at me and was mumbling.
訳)彼女は私のほうを見ずにボソボソ言う話し方をしたので、彼女の言っていることを理解するのが難しかったです。
Aさん
My colleague was mumbling when giving a presentation, so the audience didn’t get a good impression.
訳)同僚はボソボソ言う話し方でプレゼンをしたので、参加者に良い印象は与えませんでした。

相手が聞き取れないような話し方は双方にとって良くありません。英語で会話をするときに”mumbling”にならないように注意しましょう。

動詞Mumbleの意味と使い方

上で”mumbling”を紹介しましたが、英会話では関連用語である動詞”mumble”を使う方が自然になります。そこで、”mumble”の意味と使い方を解説します。

動詞mumbleの意味

ちなみに、動詞になると”mumble”になり「ボソボソ(ブツブツ・モグモグ)言う」や「つぶやく」と言いたいときに使用します。恥ずかしがり屋の人が自分の考えをはっきり言えなかったり、口のなかでモゴモゴ言うような様子を表します。

動詞mumbleの使い方

動詞mumbleの活用は、mumble-mumbled-mumbledです。

Aさん
My son mumbled to tell me his exam results.
訳)息子は、試験結果をボソボソと私に伝えたわ。
Aさん
I’m shy so I mumble to people, especially those I meet for the first time.
訳)私はシャイなので、特に初めて会う人にはボソボソ話してしまいます。
Aさん
What did you say? I didn’t hear because you were mumbling.
訳)何て言ったの?ボソボソ言ってたから聞こえなかったよ。
Bさん
Sorry, I have a tomato in my mouth.
訳)ごめん、トマトが口の中に入っているのよ。
Aさん
Why are you mumbling?
訳)なんでボソボソ言ってるの?
Bさん
I’m not mumbling!
訳)ボソボソ言ってないって!

ボソボソ”mumbling”の反対語

ボソボソ”mumbling”の反対語

ボソボソ話していると、コミュニケーションに良くありませんね。話し方一つで印象も変わります。さて、ボソボソの英語”mumble”の反対語は何になるのでしょう?

speak clearlyで「はっきり話す」

ボソボソ言ってないではっきり話して、と言うときにはフレーズ”speak clearly”で表現します。副詞clearlyには「はっきりと・明瞭に・明らかに」という意味があるからです。

speak clearlyの使い方

Aさん
You’re mumbling, can you speak clearly?
訳)ボソボソ言ってないで、はっきり話してくれる?
Bさん
Sorry, so what I said was…
訳)ごめん、私が言ったのは・・・
Aさん
Oh you’re speaking very loud now.
訳)あぁ もうとっても大きな声で話してるじゃん。

形容詞”loud”は、特に音声や声が「大きい」という意味を持っています。はっきり喋るのと大きな声で話すのとでは違いがありますが、この機会に一緒に覚えましょう。

乾いてパサパサな食感「ボソボソ」の英語

オノマトペ「ボソボソ」には、もう一つまったく違う意味があります。それが乾いた食感を表す「ボソボソ」であり、最後にその英語を紹介しましょう。

dry and crumblyで「ボソボソ」

食べ物に水分がなく、食べにくい状態を「ボソボソ」と表現します。どちらかというとネガティブな印象です。例えば「このどら焼きボソボソで美味しくない」などのように使います。
この場合の「ボソボソ」を英語にすると”dry and crumbly”で表すことになります。”dry”は皆さんご存知のとおり「乾いている」状態を表します。一方”crumbly”は「もろい・砕けやすい」という意味の形容詞です。この2つの単語をandで繋げることで「ドライで脆い」=「ボソボソ」として使うことができます。

dry and crumblyの使い方

では、例文で”dry and crumbly”の使い方を紹介しましょう。

Aさん
By the way, I love Japanese sweets.
訳)ところでね、私和菓子が大好きなんだ。
Bさん
Ok, let’s get some from a Korean super market and have them at home.
訳)よし、韓国系スーパーマーケットで買って家で食べよう。
Aさん
That’s a good idea.
訳)それはいい考えだわ。
Bさん
Let’s try one.
訳)ひとつ、食べてみよう。
Aさん
Is it good?
訳)おいしい?
Bさん
No, this dorayaki is dry and crumbly, so it’s not nice.
訳)いやぁ このどら焼きはボソボソしてて美味しくない。
Aさん
Ok, we’ll get them from a Japanese super market next time then.
訳)そっか、じゃ次は日本のスーパーマーケットで買おう。

この会話は、最近ボソボソのどら焼きをイギリス人夫と食べた筆者の体験談です(笑)

まとめ

本記事では、オノマトペ「ボソボソ」の英語”mumbling””mumble”そして”dry and crumbly”を紹介しました。ボソボソ話す人、ボソボソの食べ物があったら今回の表現をぜひ使ってみてくださいね。

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