ジメジメした天気が続くとカビが生えてきそうですね。日本特有の高温多湿な気候と梅雨時には不快指数もグンと上がり、ジメジメ感たっぷりです。
ところで、このジメジメした感じを英語にするとどうなるのでしょう?
この記事では、オノマトペ「ジメジメ」の英語humid and dampを解説します。物理的なジメジメ、そして雰囲気を表すジメジメを例文とともに紹介しましょう。
「ジメジメ」ってどんなオノマトペ?

普段から私たちが自然に使っている「ジメジメ」という言葉ですが、英語の表現を紹介する前に、ジメジメについて簡単にみておきましょう。
「ジメジメ」の由来とは?
「湿る(しめる)」という言葉がありますが、湿るの語幹である「しめ」を繰り返したものが「ジメジメ」になったと言われています。「ジメジメしている」と言えば、爽快・快適とは100%反対で、不快や不潔を思い浮かべるワードです。
ジメジメってどんな感覚?
さらに、ジメジメの感覚をみていきましょう。
物理的なジメジメでいえば、空気が湿っていてムシムシであったり、肌が汗ばんで気持ちが悪い感じであったりです。湿地帯も、常時または季節的に水で覆われている土地を表します。雨が続き、外に洗濯物を干せない家庭が部屋干しをすると部屋全体が重く湿った感じになるときもジメジメした感覚を感じるでしょう。
ジメジメは誰かの心や性格、雰囲気を表すこともあります。例えば、陰気な人のことをジメジメしている、誰かの発言の後、その場の雰囲気がジメジメしたものになるなどと言います。
定番Humid and dampで表現「ジメジメ」
さて、ここからはオノマトペ「ジメジメ」の英語はどうなるかについて話を進めていきましょう。
ジメジメに当たる英語はhumid and dampになります。
「ジメジメ」は英語でhumid and damp
オノマトペ「ジメジメ」を英語にすると”humid and damp”というフレーズになります。
humid and dampのそれぞれの単語を説明しましょう。
まず、humidです。humidは形容詞で「湿った・湿度の高い」という意味を持ちます。発音はhjúːmid、カタカナ語はヒューミドという読み方になります。It’s humid today.にすれば「今日は湿度が高いね」になります。
そして、形容詞damp(ダムプ)は「湿気のある・湿った・ジメジメした」などの意味を持ちます。ちなみに、1つのレター違いでdumpという単語がありますが、こちらは「投げ捨てる」や「お払い箱にする」などの意味でまったく異なります。
2つの単語は、それぞれが湿った・湿気のあるという意味を持ち、これらを組み合わせてhumid and dampにすることで、その不快な感覚をうまく表現しています。このことから、日本語のオノマトペ「ジメジメ」に当たる英語フレーズとして外国人が使っているのです。
humid and dampの使い方
humid and dampが「ジメジメ」を表現することがわかりました。そこで、実際の使い方を例文でみてみましょう。
湿気が多くてじめじめしている様子を、humid and dampを使った以下の例文で紹介します。
訳)今日はめっちゃ湿度が高くってジメジメ、ほら見て私の髪うねっちゃって。
例文では、強調の副詞soを使ってso humid and dampにすることで、ジメジメ感が強いことを表しています。
フレーズhumid and dampで、空気中に多く水分が含まれベタベタして不快に感じますが、こんな日には髪の毛もうねりが出てしまうことがありますね。
梅雨時「ジメジメ」の例文

ここからは、ジメジメすること別に例文をみていきましょう。ひとつ目は、日本特有のジメジメの季節「梅雨(つゆ)」を伝える英語を紹介します。
梅雨の英語
まず、梅雨の英語からしっかり学びます。梅雨を英語にするとrainy seasonを代表にwet seasonで表現します。どちらもseason(季節)が使用されています。
訳)日本のほとんどの地域では、梅雨は6月上旬から7月中旬までです。
梅雨のジメジメを例文で紹介
梅雨時の不快感を「ジメジメ」というオノマトペで表現します。humid and dampを使い、外国人に梅雨のジメジメを伝えてみましょう。
訳)日本の梅雨ってどんな感じか教えてくれる?
訳)あぁ、日本ではrainy seasonのことを梅雨と呼ぶよ。梅雨の特徴は、雨が長く続くこと、湿度が高くってジメジメしているとこなんだ。
訳)梅雨は特に、湿気が多くてじめじめした状態のため、軽度の食中毒のリスクが高まるため、食べ物には注意が必要です。
日本の梅雨について、このような会話を外国人とできるようになりたいですね。
性格が「ジメジメ」の例文
2つ目のジメジメは、陰気な性格を表すときの英語です。いくつかありますが、ここではgloomyという形容詞を紹介します。
gloomyで「憂鬱な・暗い」を表現
単語gloomyには「憂鬱な・暗い」という意味があり、気持ちが陰気であることを表現します。
訳)暗い性格の人は、人生のネガティブな側面に焦点を当てる傾向があり、将来に対して悲観的な見方をするかもしれません。
陰気とは、暗く晴れ晴れしない様であり、陰気な人は後ろ向きなジメジメした性格をしています。なお、gloomyは雨の日など、光が足りていない状況も表現します。
humid and dampの類語2選

humid and dampはジメジメして不快な感覚を表すフレーズでした。最後に、似た意味で使われる類語を2つ紹介しましょう。
stickyで「ベタベタしている」
stickyは、空気が重くベタベタするような蒸し暑さ、何かが肌に引っ付くような不快な感覚を表します。
訳)私は蒸し暑い日が嫌い、それでドライな乾燥した日のほうがずっと好き。
ジメジメ・ベタベタな天候は筆者も苦手です。湿気のある日が年間で数日というイギリスに住み始めて、一時帰国ではさらに不得意に感じます。
dankで「じめじめしている」
「湿った・冷たい」という意味を持つdankは、例えば地下など暗い場所であったり、湿り気を帯びていたりと冷たく感じるところに対して使用されます。
訳)このレストランは地下にあるにも関わらず、じめじめした感じはしないです。
humid and dampのdampと似たニュアンスを持つdankには、冷たく感じる感覚が含まれています。
ちなみに、dankは近年「素晴らしい・最高の」の意味のスラングとして若い年代にポジティブワードとして使われている言葉でもあります。
まとめ
本記事では、オノマトペ「ジメジメ」に当たる英語フレーズhumid and dampを紹介しました。ジメジメした不快指数が高い気候を表すのにぴったりの表現です。ぜひ、英会話に使えるようにしていきましょう。

