「新聞のコラム」や「雑誌のショートコラム」など、新聞や雑誌を呼んでいると「コラム」という言葉をよく見かけますよね。

「コラム」は、一面に書かれる記事よりも、短くシンプルに、書き手の個性や独自性が現れやすい記事だと言えます。

「コラム」は英語の”column”から来ている言葉ですが、英語でも同じ意味で使われるのでしょうか?

この記事では、「コラム」の意味や使い方と、英語での”column”についてお伝えします。

「コラム」は英語でなんて言うの?

コラムは英語で”column”と書きます。

英語の”column”は、カタカナの「コラム」とほとんど同じ意味で使うことができます。

”column”は新聞や雑誌で定期的に掲載されるコラム記事を指して使われます。

【例文】

  • She writes a weekly column about travel tips in the local newspaper.
    彼女は地元の新聞に、ちょっとした旅行のコツを週刊コラムに書いています。
  • His political column often causes lively debates among readers.
    彼の政治的なコラム記事は、読者の間で活発な議論をよく引き起こします。
  • She became popular by contributing highly humorous columns to the local newspaper.
    彼女は大変ユーモアに溢れるコラム記事を、地元紙に寄稿して人気になった。

コラム(column)ってどういう意味なの?

コラム(column)ってどういう意味なの?

上述の通り”column”はカタカナの「コラム」とほとんど同じ意味で使うことができますが、そもそも「コラム」自体がどんな意味でどんな風に使われるのでしょうか?

goo辞書によると、「コラム(column)」という言葉には以下の意味があると書かれています。

1 新聞・雑誌で、短い評論などを掲載する欄。また、囲み記事。

2 古代ギリシャ・ローマの建築物に見られる石の円柱。

3 列

出典:goo辞書

上述した辞書に載っている意味の中で、一般的にはほとんどの人が「コラム」を1.の「新聞・雑誌で、短い評論などを掲載する欄。また、囲み記事。」の意味で使います。

例えば、新聞に書かれる「コラム」は「時事」「経済」「文化」「生活」などの各分野に対して、短くシンプルに、書き手の視点から意見を理論立てて書かれます。

元々は2.の「石の円柱」の意味で使われていたのですが、新聞や雑誌の「コラム」が掲載される時に、見出しを真ん中に置いて、その周りから書き出される形が「石の円柱に書かれた記事」に見えることから、「囲み記事」の意味で「コラム」が使われるようになりました。

「コラム」は一面に出される記事と比べて以下の特徴があると言えるでしょう。

  • 読みやすい
  • 書き手の個性、特徴が出やすい

順番に見ていきましょう。

読みやすい

「コラム」は一面に出される記事と比べて、短くてシンプルに書き手の主張が表れるので読みやすいと言えます。

一面の記事が、その日のニュースや役立ち情報を詳しく書くので、単純に情報量が多くなりがちです。

さらに、時には専門的な言葉を使って書かれることもあります。

対して「コラム」は読者にとってわかりやすく、シンプルに短く書かれるので、読者にとって「読みやすい」記事だと言えます。

書き手の個性、特徴が出やすい

「コラム」は一面に出される記事と比べて、書き手の個性や特徴が出やすいのも特徴だと言えます。

一面記事では、事実ベースで詳細に書かれるのでコラムに比べると書き手の個性や特徴はあまり主張されません。

対してコラムは、短い文章を中心に書き手独自の視点で書かれます。

コラムでは書き手の知識や体験談を中心に、独自の視点で書かれていくため、例え同じ話題だとしても「書き手」次第で全く別のアプローチで書かれていくのが特徴です。

以上のことから、「コラム」は一面の記事と比べて

  • 短く、シンプルなので忙しい人でも読みやすい
  • 書き手の独自の視点が現れやすい

と言えます。

「コラム」の類語・似た意味の言葉

「コラム」の類語・似た意味の言葉

「コラム」には主に以下のような似た意味の言葉があります。

エッセイ

「コラム」と似た意味の言葉として「エッセイ」が挙げられます。

「エッセイ」も「コラム」と同じように、書き手の個人的な体験談や経験をベースに書かれるので、主張に書き手の個性や独自性が現れやすいのが特徴です。

記事

「記事」も「コラム」と似た意味の言葉として使われます。

特定のテーマに対して、書き言葉で何かを伝える点で「記事」と「コラム」は似ていると言えますね。

ただし前項の「コラム(column)ってどういう意味なの?」でお伝えしたように、「記事」は「事実」を伝えるのに対して、「コラム」は個人の経験や体験ベースに「主張」がメインになるという違いもあります。

レビュー

「コラム」に似た言葉として「レビュー」も挙げられますね。

特に「レビュー」は、新聞というよりも「雑誌」のコラムに近い性質があると言えるでしょう。

例えばファッション雑誌であれば、「あのブランドの新作ワンピース 着心地はいかが?」というコラムがあれば、そのコラムは「新作ワンピースのレビュー」だと言うことができますよね。

他にも「生活情報誌」であれば、「お掃除の時間が半分に?気になるお掃除グッズを実際に使ってみました」というコラムであれば、書き手が気になったお掃除グッズの「レビュー」だと言えます。

最近では「レビュー」という言葉が「実際に体験してみた評価」の意味で使われるので、「評論」や「論評」の意味で使われる「コラム」と大変似た意味で使われるわけですね。

エッセイとコラムの違いは?

前項で「似ている言葉」として挙げた「エッセイ」と「コラム」ですが、エッセイとコラムには主に以下の点で違いがあります。

  • エッセイ=テーマや掲載される場所の自由度が高い
  • コラム=主に新聞や雑誌で掲載され、特定のテーマで書かれる

順番に見ていきましょう。

エッセイの特徴

「エッセイ」は、テーマや掲載される場所の自由度が高いことが特徴として挙げられます。

「エッセイ」は、書き手の体験や経験から来る考えを元に書かれるもので、「コラム」よりも広い範囲のテーマについて自由に書かれるのが特徴だと言えます。

「エッセイ」は元々フランス語の”essai”(試み)から来ていて、日本語では「評論文」とも訳されます。

エッセイは雑誌に限らず、書籍、WEBブログなど幅広い範囲で掲載されるのも特徴のひとつです。

コラムの特徴

「コラム」は上述した「エッセイ」に対して、特定のテーマに対して書かれ、掲載される場所も新聞や雑誌であることがほとんどです。

新聞や雑誌には「コラム」が載る欄があらかじめ設けられています。

例えば新聞の「コラム」であれば時事や経済、文化や生活などから、書き手の体験をベースに論評をします。

雑誌の「コラム」では、掲載されている雑誌のテーマに関連した役立ち情報を、新聞の「コラム」と同じように書き手の経験や体験をベースに伝えます。

新聞のコラムも雑誌のコラムも、掲載されている媒体(新聞や雑誌)のテーマに沿って書かれる点が、上述した「エッセイ」との大きな違いだと言えますね。

まとめ

この記事では、「コラム」の意味や使い方について、そして英語の”column”についてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、新聞や雑誌でよく使われる「コラム」の意味と使い方、そして英語の”column”の使い方もしっかり理解されているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたのお役に立てられれば幸いです。

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