日本は災害大国として知られています。ですから、災害の話を英語ですることもあるでしょう。特にオンライン英会話などで定期的に英語を話す機会がある人は、日本で災害があるたびに、その話になるのではないでしょうか。
しかし英語で災害の話をする時、スムーズに説明できないこともあるかもしれません。
そこで今回は、災害に関する英語表現をご紹介します。会話例文なども用いて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
「災害」を英語で言うと?
まずは災害の話をする上でとても基本的な英単語、「災害」や災害の種類を表す表現をご紹介します。
「災害」を意味する英単語
「災害」にあたる英語表現はいくつかあるため、下記にリストアップしてみました。
- disaster
- natural disaster
- act of god
「Disaster」というのは、そのまま「災害」という意味です。日常会話では、「大惨事」「最悪なこと」という意味で「災害」という意味以外でもカジュアルに使われています。
二番目の「natural disaster」は「自然災害」。
これを使う場合は、地震や火山噴火といった自然現象による災害を限定して指します。ちなみに、自然災害ではない災害は飛行機事故などの人為的なものなどがあります。
三番目の「act of god」というのは、ちょっと面白い表現ですね。直訳すると「神の業」という感じですが、人間の力ではどうにもならないこと全般を指す表現です。
自然災害は人間の力ではどうにもならないため、この表現が使われることがあります。ただし、「act of god」は自然災害以外の、どうにもならない不可抗力的なことにも使われるので、使い所に気をつけましょう。
まずは、「自然災害を指すこともある」という知識だけおさえておければOKです。
災害の種類を英語で言ってみよう
「災害」という表現だけ知っていても、それが何の災害なのかを言えなければ会話がスムーズに進まないかもしれません。
そこで、各災害を英語で何と言うのかを下記にリスト化しました。よく使いそうだと思うものを覚えておきましょう。
- earthquake(地震)
- tidal wave/ tsunami(津波)
- typhoon(台風)
- tornado(トルネード・竜巻)
- hurricane(ハリケーン)
- flood(洪水)
- eruption/ volcanic eruption(火山噴火)
- landslide(土砂崩れ、地滑り)
- fire(火事)
- bushfire(山火事)
ひとまずこの位知っておけば、大抵の自然災害について話すことができるでしょうか。
日本人だと竜巻とハリケーンの違いがわからないかもしれませんが、この2つの自然現象はほとんど同じメカニズムで出来ていますが、ハリケーンよりも竜巻の方がずっと風速が強いイメージです。
「津波」には一応「tidal wave」という英語表現があるのですが、日本の津波のイメージが世界に定着してしまったため、英語だけではなく他の言語でも「tsunami」と言われることが多くなっています。
災害の話をするときの英語表現
ここまで、災害に関する英単語をご紹介しましたが、単語を知っているだけではなかなか会話はできないでしょう。そこでここからは、災害時や災害の話をする時の英語表現を会話例文方式でご紹介します。
こちらは災害が起こったことを説明するというシチュエーションの会話例文です。
オンライン英会話のレッスン、英語を話す友達との会話などは、このテーマが一番多いかと思うので、使えそうなものはしっかり覚えておきましょう。
日本で大きな地震があったそうですね。あなたは大丈夫ですか?
ええ、大丈夫です。僕から遠いところで起きたから。
少なくともあなたが元気でよかったです。テレビで恐ろしい津波を見ました。みんな無事だといいんだけど。
うーん、残念ながら、あの津波でたくさんの犠牲者が出ていると思います。1000人以上の方が行方不明で、1万人以上の方が避難されているそうです。
それはひどいですね!本当につらいです。ところで、あなたのご家族はどう?みんな無事ですか?
ええ、私の近くに住んでいるので、彼らも大丈夫です。聞いてくれてありがとう。
自然災害ですから、私には何もできないのはわかってるけど、せめて義援金には協力します。あなたの国のために祈っています。
どうもありがとう。あなたの優しさに本当に感謝します。
ふと当時のことを思い出して、悲しい気持ちにさせてしまっていたらすみません。
この会話例文は、筆者がイギリスで接客業をしていた時に、お客さんたちからかけられた声を参考にして作成しています。
日本は地震がとても多いので、こんな会話をすることもあるかと思います。色々聞いてきてくれる人は、みんなとても心配してくれているので、何度同じ会話をすることになっても丁寧に接することをおすすめします。
さて、ここでのポイントは「victim」という単語です。これは「犠牲者」という意味で、災害に限らずさまざまなところで使える単語です。
そして「evacuated」という言葉も重要ですね。これは「避難している」という意味です。もしも「避難」と名詞で言いたい場合は「evacuation」になります。
たとえば「We should always be prepared for evacuation.(常に避難の準備をしておく必要があります。)」という風に使います。
日本では「災害義援金」というように義援金という言葉が使われますが、英語では「donation(寄付)」で表します。
もしもに備えて災害に関するフレーズを覚えておこう
通常、今起きている自然災害について誰かと英語で話しているときは、あなた自身は無事なはず。それでも、日本で何かが起きた時には「あなたは大丈夫?」「家族はどう?」なんて聞かれるのは普通のことです。
きちんと大丈夫なことを説明しつつ、自分が知る限りの状況を説明できると良いですね。いつか起こるかもしれない災害に備えて、大事なフレーズは覚えておきましょう。
ですが、出来ればそれを使う日がこないことを祈っています。