今回のテーマは「豹」です。
豹は日本では野生に生息していないのもあり、あまり詳しく知らない人も多いでしょう。この記事では、そんな豹を英語で何と言うのか、詳しく確認していきます。
また、記事の後半では色々な豹の種類についても深掘りして解説しているので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「豹」は英語で何て言う?
「豹」は英語で “leopard” か “panther” を使って表します。基本的にはどちらを使ってもよいですが、それぞれに少しイメージが違っているので、詳しく確認していきましょう。
豹①:leopard
leopard は、豹の中でも、毛皮に柄の入った豹を表す際によく使われる表現です。ちなみに、発音記号は、「ˈlepərd」で、カタカナだと「レパード」になります。日本語では「レオパード」と言うことが多いですが、そのままの発音では通じないので注意しましょう。
leopard は語源を遡ると、古代ギリシャ語でライオンを表した leo と、豹を表した pardos が合成されてできた語だといわれています。
なぜライオンと豹を混ぜたのか、数千年経った今では真偽はわかりませんが、おそらく leoと pardos それぞれの特徴を持った新種が発見されたのではないでしょうか。そう考えると、もともとのpardos が表していた豹は、現在生息しているのとは違う生物だったのかもしれません。
ちなみに、pardos の語源を更に遡ると「まだら」や「斑点」を意味していたようです。このことが影響しているかは定かではありませんが、leopard は現在でも、基本的に斑点模様が付いた豹をよく表します。
Let’s go to the zoo to see a leopard.
訳)豹を見に動物園に行こうよ。
Sounds good!
訳)いいね!
豹②:panther
panther は、柄の有無にかかわらず、豹全般を表す際によく使われます。発音記号は「ˈpænθər」で、カタカナだと「パンサー」です。
panther の語源は、ラテン語で豹を表していた panthera という語で、これは現在でもヒョウ属を表す学名に使われています。
panther と leopard に厳密な違いはなく、多くの場合ほぼ同じ意味で使われます。しかし、国や地域によっては、指す対象が若干異なることもあるようで、たとえばアメリカでは、同じネコ科の動物であるピューマ(puma)やクーガー(cougar)などもまとめて panther と呼ぶようです。
ただ、傾向として斑点柄が付いている場合は leopard、斑点柄が付いていない場合(黒豹など)では panther が好まれる傾向にあります。それほど細かく気にする必要はありませんが、余裕があれば覚えておきましょう。
I’m not quite sure about the difference between leopards and panthers.
訳)レパードとパンサーの違いがよくわからないんだ。
Leopards are often referred to when there’s a pattern involved, but in reality, they’re pretty much used interchangeably.
訳)柄が入っているとレパードって呼ぶことが多いけど、実際ほとんど同じ意味で使われているよ。
「ヒョウ柄」は英語で何て言う?
特徴的な柄として主に女性に人気のある「ヒョウ柄」ですが、英語だと “leopard pattern(レパードパターン)” や “leopard print(レパードプリント)” と呼ぶのが一般的です。pattern は「柄」、print は「印刷」の意味を表します。
panther pattern や panther print が使われるケースもありますが、「柄付き=leopard」のイメージが強いためか、あまり数は多くありません。
なお、それ以外の動物も含めた「アニマル柄」は、animal pattern や animal print と表現します。
My mother always wears leopard print clothes.
訳)私のお母さん、いつもヒョウ柄の洋服を着てるんだ。
Just a guess, but is your mom from Osaka?
訳)もしかしてだけど、お母さんって大阪出身?
色々な種類の豹を英語で何て言う?
以上のように、豹は基本的に leopard か panther で表せますが、厳密には色々な種類の豹がいて、それぞれに名前が違っています。
少々マニアックになりますが、ここからは細かい豹の種類を表す英語表現について、詳しく確認していきましょう。
豹の種類は全部で9種類
一括りに豹といっても、現在世界では以下9種類の豹が存在するといわれています。
- アフリカヒョウ(African leopard)
- インドヒョウ(Indian leopard)
- ジャワヒョウ(Javan leopard)
- アラビアヒョウ(Arabian leopard)
- アムールヒョウ(Amur leopard)
- キタシナヒョウ(North Chinese leopard)
- ペルシャヒョウ(Persian leopard)
- インドシナヒョウ(Indochinese leopard)
- スリランカヒョウ(Sri Lanka leopard)
これらのうち、日本の動物園で見られる豹の大半はアムールヒョウです。豹は世界的に数が減っているようで、一部の種は絶滅危惧種に指定されてます。
黒豹は突然変異?
豹の中には、毛皮が真っ黒な「黒豹」と呼ばれる種類もいます。ちなみに読み方は「コクヒョウ」ではなく「クロヒョウ」となります。
先ほど挙げた9種類に黒豹は含まれていませんが、なぜかというと、どの種でも一定確立で黒豹が生まれてくるからです。つまり、アフリカヒョウの黒豹、アムールヒョウの黒豹などと、それぞれの種で黒豹が生まれる可能性があることになります。
そんな黒豹は、英語だと “black panther(ブラックパンサー)” と呼ぶのが一般的です。black leopard と呼ばないのは、真っ黒で斑点模様が見えないからでしょう。
黒豹がいるなら白豹もいる?
「黒豹がいるなら白豹もいるのでは?」と考えた人も多いでしょう。確かに白い豹は存在しますが、これは厳密には豹とは別種の生き物で、日本語では「雪豹(ユキヒョウ)」と呼ばれています。
ユキヒョウは名前の通り、雪の多い山などに暮らす種で、その体毛が白と黒の斑点模様になっている点が特徴的です。その過半数が中国の山奥に生息しているとされ、豹というより虎の仲間だといわれています。
そんなユキヒョウは、英語だと “snow leopard(スノウレパード)” と言います。斑点模様があるから panther より leopard が選ばれたのでしょう。
なお、正式な名称は ounce(オンス) ですが、日常会話で使われることはほとんどないので、snow leopard だけ覚えておけば問題ないでしょう。
まとめ
今回は「豹」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
豹は英語で “leopard” か “panther” と呼びます。斑点柄が入っている豹は leopard と呼ぶことが多いですが、それほど厳密に使い分けられているわけではないので、日常生活では好きな方を使えばよいでしょう。
今回ご紹介したことを参考に、豹に関する豆知識を英語で披露してみてはいかがでしょうか。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!