「〜ですよね」のニュアンスを英語で表す時には、「is it?」や「isn’t it?」など、「付加疑問文」と呼ばれる英語の構文を使うことができます。
とはいえ「〜ですよね」を表す付加疑問文には、決められたルールで形が変わるので丸暗記をして使うことはできません。
この記事では、付加疑問文を使って「〜ですよね」や「〜ではないですか」を表すためのルールを簡単に解説して、加えて実際に付加疑問文を使うイメージを定着していただくためにいくつか例文を紹介します。
この記事を読み終わる頃には、付加疑問文を使った「〜ですよね」や「〜ではないですか」を上手に使いこなすだけの知識が身についているのでぜひ最後まで読んでください。
「~ですよね」を英語にすると?
「~ですよね」を英語にすると、以下の表現で用いられます。↓
- 「is it?」や「isn’t it?」
- 「Are you?」や「Aren’t you?」
- 「Does it?」「Doesn’t it?」
- 「was it?」「wasn’t it?」
- 「did it?」「didn’t it?」
そして↑の表現は、そのまま丸暗記で使えるわけではありません。
しっかりとしたルールに基づいて使う必要があります。
付加疑問文の使い方を例文付きで解説
前項で「is it?」や「isn’t it?」が「~ですよね」を意味するとお伝えしました。
これらの形を見て「疑問文の形だな~」と感じた方はGoodです。
「~ですよね」を表す「is it?」や「isn’t it?」などは、「付加疑問文」という英語の形だと言えます。
普通の疑問文ではなく、「付け加える疑問文」なので「付加疑問文」という名前で呼ばれています。
文字で説明するよりも例文を見た方がイメージが付きやすいので、以下の例文を見てみてください。
例文↓
- The restaurant around the corner is nice, isn’t it?
角を曲がったところにあるレストランは素敵ですよね。 - Your older brother lives in Singapore, doesn’t he?
あなたのお兄さんはシンガポールに住んでいるんですよね。 - It was raining last night, wasn’t it?
昨日の夜、雨が降っていましたよね。
↑の例文のように、既に作ってある英語の文章に「付け加える」形で疑問文が加わるので「付加疑問文」と呼ばれるわけですね。
「〜ですよね。」を表す付加疑問文のルール
「〜ですよね。」を英語で表せる付加疑問文ですが、「『〜ですよね』を英語にすると?」の項でお伝えした通り、付け加える疑問文にはルールがあるので、丸暗記で使えるようになるわけではありません。
付加疑問文は、「元になる文章に従って、形が変わる」というルールがあります。
これも文字だけで説明するよりも、例文を見ながらお伝えしたほうがわかりやすいので、例文を見てみましょう。↓
例文↓
- We are suppose to meet them, aren’t we?
私たちは彼らと会うんですよね。 - Takashi doesn’t like coffee, does he?
タカシはコーヒーが好きではありませんよね。
例文を見て、気づくことはありましたか?
下線部に注目してみてください。
元の文章と、付加疑問文とで、主語と動詞が連動しているのがわかりますよね。
- 元の文章が肯定文なら、付加疑問文の動詞部分を否定文にして、主語はそのまま
- 元の文章が否定文なら、付加疑問文の動詞部分を肯定文にして、主語はそのまま
といった連動がされているのがわかります。
「元の文章と付加疑問文の主語と動詞が連動している」ことがわかれば、「付加疑問文の大まかなルールを掴んだ」と言って良いでしょう。
付加疑問文の大まかなルールを掴んだところで、もう少しだけ例文を見てみましょう。
例文↓
- John goes to international school by his bike everyday, doesn’t he?
ジョンは毎日、自転車でインターナショナルスクールへ行ってるんですよね。 - She couldn’t pass the driver’s license test, could she?
彼女は運転免許試験に通らなかったんですよね。
1.の例文は、元の文章「John goes…」に対して、付加疑問文は「Doesn’t he?」となっていますよね。
例えば元の文章が「He was…」などの場合は、そのまま否定文にして「wasn’t he?」となるのでシンプルに考えられますよね。
対して1.の例文のように三人称単数現在(三単現)が使われている場合は、付加疑問文で「Does」が使われます。
また同じ感覚で、WentやCameなどの過去形も、付加疑問文では「Did」が使われます。
改めて聞くと「当たり前じゃん?」と思うかもしれませんが、いざ付加疑問文を使うときに混乱する場合もあるので確認の意味も含めてここでお伝えしました。
2.の例文では、元の文章が「She couldn’t pass ~」に対して、付加疑問文は「Could she?」となっています。
2.の例文のように助動詞が使われた文章が元となる場合は、付加疑問文は動詞ではなく助動詞を使うわけですね。
- 付加疑問文は、元の文章の主語、動詞と連動して作られる
- 元の文章が三単現ならDoesを、過去形ならDidを付加疑問文で使う
- 元の文章で助動詞が使われていたら、付加疑問文も助動詞に連動する
↑これらのことを覚えておけば、「〜ですよね」を英語で表すのに不便しないでしょう。
「問題ないですか」を英語で言うと?
前項までで「〜ですよね」を表す付加疑問文を紹介しました。
付加疑問文を使って「〜ですよね」を英語で表す場合、「問題ないですか(ないですよね?)」のニュアンスで使うことが多いです。
「問題ないですか」を英語で言うと、以下のように言えます。
例文↓
- This is fine, isn’t it?
これで問題ないですよね。 - There was no problem with product line C, wasn’t there?
製品ラインCには問題ありませんでしたね。
ご自身で「問題ないですよね?」のニュアンスで英文を作るときの参考にしてください。
「〜ではないですか」を英語で言うと?
「〜ではないですか」を英語で言うときにも付加疑問文を使って言うことができます。
「〜ではないですか」と言いつつも、実際のニュアンスは「〜ですよね」と、同意を求めるようなニュアンスで使われます。
例文↓
- We are too busy recently, aren’t we?
この頃の私たち、忙しすぎではないですか? - You enjoyed the movie, didn’t you?
映画を楽しんだのではないんですか?
まとめ
この記事では、付加疑問文を使って「〜ですよね」や「〜ではないですか」を表すためのルールと、付加疑問文を実際に使う時に役立つ例文表現を紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、付加疑問文を使った「〜ですよね」や「〜ではないですか」を上手に使いこなすだけの知識が身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。