「この間、街で友達を見かけたから話しかけたんだ〜。」

「彼に仕事のことで聞きたいことがあるから、オフィスで見かけたら話しかけたいんだよね。」

↑のように、プライベートでもビジネスシーンでも「誰かに話しかける」という行為はよく行われますよね。

そんな「話しかける」は英語でなんと言うのでしょうか?

英語を話す外国人は、「話す」や「話しかける」を、意味やニュアンスごとに色んな言い方をします。

この記事では、そんな「話す」「話しかける」を表す英語表現を例文付きで紹介します。

例文付きで紹介することで、実際に使われる英文の形で触れ、体感的に経験することで丸暗記に頼らない学びが期待できるからです。

この記事を読み終わる頃には、「話す」や「話しかける」を意味する英語表現を、細かい意味やニュアンスごとに適切に使い分けられるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。

「話しかける」を意味する英語表現

「話しかける」を意味する英語表現

「話しかける」を英語で表すことができる表現には、主に以下の英語表現が挙げられます。

Speak to

「話しかける」を英語で言うと「Speak to」が代表的です。

「Speak」が「話す」を意味するので、SpeakにToがあわさることで「〜(人)に」というニュアンスが加わるので、Speak toで「〜(人)に話しかける」という意味になるわけですね。

例文↓

  • Jane was so happy to see Tom that she just had to speak to him.
    ジェーンはトムを見かけて、嬉しくなってつい話しかけた。
  • I’ll speak to Mike about borrowing his guitar for the weekend.
    週末にギターを借りられるかどうか、マイクに話しかけてみますね。
  • If you want to join the club, just speak to the club president, she’s really friendly.
    クラブに参加したいなら、クラブの会長に話しかけてみてください。彼女は本当にフレンドリーですから。

Talk to

「Talk to ~」を使うことでも、英語で「〜(人)に話しかける」を表すことができます。

SpeakとTalkでは少し意味やニュアンスが変わるのですが、Speak toとTalk toを使う分には、「同じ意味と使い方ができる」と考えてもOKです。

例文↓

  • I like to talk to my neighbors when we’re both out gardening.
    庭仕事をしているときに、お隣さんと話すのが好きです。
  • Don’t hesitate to talk to your classmates if you have any questions about the assignment.
    課題について質問がある場合、クラスメートに気軽に話しかけてください。
  • I always talk to my dog when I come home from work; it’s like he understands me.
    仕事から帰宅すると、いつも飼っている犬に話しかけます。まるで私の言葉を理解しているみたいです。

「〜(人)と話す」を英語で言うと?

「〜(人)と話す」を英語で言うと?

先述した「話しかける」とは別に、「〜(人)と話す」と言うときは別の表現を使います。

代表的な「〜と話す」を意味する英語表現を見ていきましょう。

Speak with

「Speak with 人」の形を使って「(人と)話す」を英語で言うことができます。

「Speak with 人」の形の「人」の部分に、誰と話しているのかを置くイメージですね。

「Speak with 人」の形を使って「(誰かと)話す」を表現する場合、「話し手が(一方的に)話す」ニュアンスを持っていることを押さえておきたいです。

例えば、日常の近況報告をしたり、自分の考えを伝えたり、話を聞いている相手が主に相づちを打っているような状態が「Speak with 人」の状態ですね。

前項でお話した「Speak toとTalk to」と違って、「話しかけられている相手の状態」がSpeakとTalkで変わるので意識したいポイントです。

例文↓

  • I need to speak with my boss about taking a few days off next week.
    来週に数日休みを取ることについて、上司と話す必要があります。
  • Let’s speak with Sarah and see if she wants to join us for dinner tonight.
    サラと話して、彼女も今夜一緒に夕食に参加したいかどうか確認しましょう。
  • Can I speak with you for a moment? I have something important to discuss.
    少しだけ話せるかな?重要なことがあるんだ。

Talk with

「Talk with 人」の形を使うことでも、「〜(人)と話す」を英語で表すことができます。

「Talk with 人」の形は、先述した「Speak with 人」と比べて「話し”合う”」のニュアンスがあるのが特徴です。

例えば、今後の予定について案を出し合ったり、ニュースで見た話題について話し合ったりと、自分と相手が交互に考えや案を出して話しているイメージですね。

SpeakとTalkが持つ「話す」のニュアンスの違いを意識できると、適切で格好良く使い分けられますよ。

例文↓

  • I always enjoy talking with my best friend about our weekend plans.
    週末の計画について親友と話すのはいつも楽しいです。
  • Let’s talk with Tom and see if he’s up for a game of basketball this afternoon.
    トムと話して、彼が今日の午後バスケットボールに乗り気かどうか確認しましょう。
  • I talked with my neighbor yesterday, and we decided to organize a neighborhood barbecue.
    昨日、隣人と話して、地域のバーベキューを開催することに決めました。

Discuss

「Discuss」も「(人と)話す」を表せる英語表現のひとつです。

Discussは高校英語で「議論する」や「討論をする」の意味で学ぶので、ビジネスシーンの、例えば予算を検討したり、プライベートな場面でも、好きな映画について熱く話したりと、「しっかりとした話し合い」のイメージを強く持ちがちです。

しかし、英語のネイティブスピーカーはDiscussを「ちょっとした話」のニュアンスでも使います。(Talk withと同じニュアンスです)

日本で最も有力な英語資格のひとつであるTOEICでも、「メンテナンスについてもう少し聞きたい(話したい)方は、以下の電話番号までご連絡ください」といった文面で「Discuss」が使われていて、「Discussは少し大げさな言い方だな?」と感じた受験者も多いです。(筆者もその一人です)

「”誰かと”話す」の意味で使うときは、Speak withやTalk withのようにWithを使うのですが、Discussは他動詞なので「Discuss 話題 With 〜」の形になることを意識すると良いですよ。

例文↓

  • I want to discuss the new video game I just got. It’s so much fun!
    新しいビデオゲームについて話したいんだ。すごく楽しいんだよ!
  • I need to discuss my schedule with my boss before I can confirm my availability.
    上司と話さないと、私の都合を確認できません。
  • Let’s discuss our weekend plans over coffee tomorrow.
    明日、コーヒーを飲みながら週末の予定について話し合いましょう。

まとめ

この記事では、「話す」や「話しかける」を表す英語表現を、意味やニュアンスごとに例文付きで紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、「話す」や「話しかける」を英語で表現したい時に、細かな意味の違いを意識して適切に使い分けられる知識を十分に身に着けているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。