英語圏に住む外国人は床の生活がメインです。皆さんの家にもフローリングの部屋があるかもしれません。

板張りの床を指すことが多いフローリング、実は外国人に通じないということを知っていますか?

記事では、床に関する英語を取り上げます。フロアやフローリングの英語表現に加え、床暖房や床が水浸しになってしまったときなどのフレーズを紹介しましょう。

フロアの英語とは?

フロアの英語は「floor」です。floorの意味は以下になります。

名詞としての意味
建物の床

発言権
底値
海底・湖底・谷底
作業場
議場
議会の参加者

動詞としての意味
~に床を張る
打ちのめす・たたきのめす
参らせる・圧倒する
アクセルを目一杯踏む

例文でfloorを使ってみよう

floorは思ったよりも多くの意味を持つ単語ですね。
これらのなかで気軽に使われているものは、本記事のテーマである”床”でしょう。floor planならフロアプラン、floor designはフロアのデザインのようにも使われます。
もうひとつフロアとしてよく使われるのは、ビルの1階2階といったときに使う”階”になります。

Aさん
I clean the floor with a hoover every day.
訳)私は毎日、掃除機で床を掃除します。

イギリス英語で掃除機はhoover、アメリカではvacuum cleanerになります。

Aさん
Ballerinas are standing on tiptoe on the floor.
訳)バレリーナ達は床につま先立ちで立っています。
Aさん
Kendo players practice kendo on a floor in bare feet.
訳)剣道家は床の上で裸足で剣道の稽古をします。

ここで、◯◯階というほうのフロアの例文をあげてみましょう。

Aさん
I had dinner with my friends on the 25th floor of the Shard in London.
訳)ロンドンのシャードの25階で友人と夕食をとりました。
Aさん
What floor is the office on?
訳)オフィスは何階ですか?
Bさん
It’s on the 5th floor.
訳)5階にあります。

フローリングの英語とは?

wood flooring

次に、フローリングに話を進めましょう。
フローリングは私たちにとても馴染みのある日本語ですし、掃除がしやすくメンテナンスが楽な点がメリットとしてあります。
日本でフローリングといえば住宅の洋間にある床のタイプ、特に木材の部屋を指します。

フローリングはカタカナなので英語”flooring”からきているのではと考える人が多いのではないでしょうか?
ところが、フローリングは和製英語です。
ということで、外国人にflooringと言って、自分のベッドルームがフローリングの洋室であることを伝えようとしても通じないのです。

flooringの意味は?

ここで、flooringの意味を確認しましょう。
名詞flooringには「床・床張り・床材」といった意味があります。このなかで”床材”とありますが、これは木材とは限らず、ビニール、コンクリート、コルクなど様々な材料が含まれます。このポイントこそ、無垢や複合フローリングなど、ほぼ木質系のものを定義として使う日本人がちょっと迷う点でしょう。

flooringの使い方を素材別で紹介

flooringとしての素材は英語でflooring materialsで総称します。さらに素材別の表現には以下のようなものがあります。

  • wood flooring 床用木材
  • laminate flooring 床用ラミネート
  • stone flooring 床用石材
  • tile flooring 床用タイル
  • terrazzo flooring 床用人造大理石

イギリスでは、床は木材またはタイルが一般的です。
筆者は3年前に自宅の1階を全面的に改装しました。本当はsolid wood flooring(無垢材)が良かったのですが、その際”engineered wood flooring”という素材を選びました。engineered wood flooringは表面だけに無垢材が使われたもので、メンテナンスがしやすい、無垢材と違って価格が低くなるのと返りにくいなどのメリットを優先したのですが、以来とても快適に暮らしています。

木材のフローリングの部屋と言うとき

日本人がフローリングと言うときの意味になる英文も紹介しましょう。

Aさん
My lounge has a wooden floor.
訳)うちのラウンジは木の床です。
Aさん
I changed my bedroom from a laminated floor to a wooden floor.
訳)寝室をラミネート床から木の床に変えました。

これらの例文のように、素材+floorで表現しましょう。

床暖房の英語

床暖房の英語

冬に足元が暖かいと最高ですね。セントラルヒーティングを使うイギリスでも、改装時などにタイルや木の床の下に床暖房を設置する人がいます。

床暖房の英語はunder floor heating

英語で床暖房は「underfloor heating」です。床の下のheating(暖房・暖房装置)ですから、意外にシンプルなフレーズですね。

Aさん
We decided to install an underfloor heating system.
訳)床暖房のシステムを導入することに決めたわ。
Bさん
How much does the underfloor heating cost to run?
訳)床暖房のランニングコストはどれくらいかかる?
Aさん
You expect to pay around £630 per year for a room sized 10m2.
訳)10平方メートルの部屋の場合、年間約630ポンド支払う予想かな。
Aさん
It’s been great to have the underfloor heating for my kitchen. It’s so warm and comfortable in the winter.
訳)キッチンに床暖房が入っていて、冬でも暖かくって快適ですよ。

床暖房を考えるときにはシステム自体の導入だけでなく、電気代のランニングコストも考慮すべきですね。床暖房は、部屋の部分的なエリアに入れることも可能です。

床版の英語

床版(しょうばん)とは、橋の上を通る車両の重量を橋げたや橋脚に伝えるための”床板”を指します。

床版の英語はdeck

簡単に床版の英語deckを使った例文をみてみます。deckは船のデッキや甲板、家のデッキなどに使われる単語です。

Aさん
A deck, usually concrete, steel or wood, is the surface of a bridge.
訳)床版は通常、コンクリート、スティールまたは木製であり、橋の表面にあります。

「床が水浸し」と言うときの英語

うっかり水をこぼしてしまったくらいならいいですが、キッチン、トイレや洗面所などの水回りトラブルで水漏れがあって、床が水浸しになってしまうような場面ではちょっとパニックになりますね。

床が水浸しの英語はsoaking wet/flood

soaking wetというフレーズによって、水浸しの状態を表現します。soaking wetにはずぶ濡れ・びしょ濡れの意味があり、例えば大雨のなか戻ってきた子どもが雨でずぶ濡れになってしまったときには”Your face and hair are soaking wet!(顔も髪もびしょ濡れじゃない!)”などと使います。
ただ濡れているのではなく、extremely wetの状態なんですね。

例文で「床が水浸し」にアレンジしてみましょう。

Aさん
The floor is soaking wet! What’s happening?!
訳)床が水浸しだ!どうなってるんだろ?!

もうひとつ、floodという単語を使った表現も紹介します。
floodには洪水・浸水・冠水という意味があります。

Aさん
My room is flooding! I need to turn off the electricity first.
訳)部屋が水浸し!まず、電気を消さないと!

部屋が水浸し=床も水浸しです。こんな状態では、電気関係を真っ先にオフにしなければなりません。

天井と床の英語

天井と床の英語

床をfloorで紹介してきましたが、最後に天井の英語も少し触れておきましょう。

天井の英語はceiling

天井の英語、自宅でも素敵なホテルでも、部屋の天井はceiling(スィーリング)になります。

Aさん
I’m in bed and looking up at the ceiling.
訳)私はベッドに入っていて、天井を見上げています。
Aさん
The chandelier at the castle, which hangs down from the ceiling, is so beautiful.
訳)お城の天井から吊り下げられたシャンデリアがとても美しいです。

海外の教会やお城、またマナーハウスなどは天井の装飾も圧巻ですね。そのような場所の天井もceilingで表現できます。

まとめ

床は「floor」
フローリングは「flooring」で床の素材
日本人が言うところの木のフローリングは「a wooden floor」

床が水浸しになることは避けたいですが、万が一のためにsoaking wetやfloodも覚えておきましょう。
床関連の英語について、本記事をお読みになり少しでも整理できているようでしたら嬉しいです。