日常でも「ギャランティーカード」という言葉をよく耳にしますね。ギャランティーカードは、英語のguaranteeという単語が元となっています。
そもそも、guaranteeとは英語でどういう意味なのでしょうか?実は、guaranteeはビジネスシーンで使うのにとても便利な言葉なんです。類義語のwarrantyとの意味の違いなどについても解説していきます。
ビジネスシーンで使うguarantee
guaranteeは、製品やサービスの品質を「保証する」「約束する」という意味で、ビジネスシーンでよく出てくる言葉です。お客さんの信頼を得たいとき、安心して自社の製品を買ってもらいたいときなどにguaranteeを使うことができます。製品やサービスのよさをアピールしたり、セールストークしたりするときにぴったりです。
guaranteeを使うと、製品やサービスに自信があることが伝わり、迷っているお客さんに購入を促すことができます。例文を見てみましょう。
まず、guaranteeを「保証する」という意味の動詞として使う例文です。
来月発売される製品の品質は保証しますよ。3年かけて開発したんです。
guaranteeを「保証」という意味の名詞としても使うことができます。
This washing machine has a three-year guarantee.
この洗濯機には、3年間の保証期間があります。
guaranteeの前に、保証期間を表すthree-yearをつけて使っています。このとき、yearには複数形の「s」はつけません。1年保証ならa year-guarantee、半年保証ならsix-month guaranteeとすればOKです。
商品にご満足いただけない場合、弊社は全額返金保証いたします。
full-refund guaranteは全額返金保証の意味です。通信販売などで、買い手が製品やサービスに満足できなかった場合、買い手の都合で返品でき、支払った額が返金される保証ですね。full-refund guaranteeはmoney-back guaranteeと言い換えることもできます。
ちなみに、出演料や講演料などの意味で使われる「ギャラ」は、guarantee を短縮してできた言葉と考えられます。しかし、英語のguaranteeには、出演料、報酬といった意味はありません。日本語の「ギャラ」と同じ感覚でguaranteeを使っても通じませんので、注意が必要です。「ギャラ」はあくまで和製英語と考えましょう。
guaranteeとwarrantyの違い
guaranteeとよく似た言葉、warrantyについても見ていきましょう。
warrantyは、決められた期間内に製品が故障した場合、基本的に無償で修理や部品の交換に応じると約束するという意味です。warrantyは製品やサービスの品質を一定期間、担保することであり、法的効力を持つ契約書や保証書などの書面に記載されることが多いです。warrantyは名詞の用法でのみ使われます。
guaranteeと比べると、warrantyは保証する期間はいつまでか、どんな不具合や故障が保証の対象となるのか等について厳密に定める意味合いが強く、使われる場面も限られています。
このスマートフォンには2年の保証がついています。何か問題がありましたら、無償で修理いたします。
free of charge で「無償で」の意味になります。契約書などでもよく出てきますので覚えておきましょう。
A warranty will not usually cover ‘wear and tear’.
いわゆる「消耗品」は、通常、保証の対象とはなりません。
wear and tear は日常的な使用による損耗や経年劣化を指す言葉です。cover を使って、どこまでの範囲がwarrantyの対象となるのかを伝えます。
彼の冷蔵庫は保証期間が切れた2日後に壊れたので、修理にお金を払わなければならなかった。
ギャランティーカードと保証書
ブランド品を購入したときなどについてくる、シリアルナンバーや購入年月日、購入店舗などが書かれた保証書のことを「ギャランティーカード」と呼びますね。ギャランティーカードは、英語でもguarantee card、または単にguaranteeと言います。
修理の際は時計と一緒に保証書をお持ちください。
guaranteeのいろいろな使い方
ここからは、guaranteeの使い方を例文でより詳しく見ていきましょう。
まず、製品やサービスの質を保証する意味でguaranteeを使う例文です。
その会社はすべてのジュエリーが高品質のダイヤモンドで作られていることを保証している。
当ホテルにようこそ。滞在中、最高のサービスを保証します。
guaranteeは、口語的でカジュアルな使い方もできます。例文を見てみましょう。
あそこのパティスリーのクッキーはこの町でいちばんだって保証するよ。
「味は保証する」のように、日本語でも自信をもっておすすめするときなどに「保証」という言葉を使いますね。法的な意味合いをもたない使い方が、英語も日本語も共通しています。
次に、guaranteeを使った、「保証はない」の意味の例文も見てみましょう。
雪を見てよ。どんどん強くなってる。フライトが定刻どおり出発する保証はないね。
あなたが1年後も私の彼氏だっていう保証はないんだよ?
There is no guarantee that~の形で「〜する(〜である)保証はない」という意味の決まり文句です。日常会話でもよく使いますので、覚えておくと便利です。起こりそうもない、確証がない、という気持ちを伝えたいときに、that以下に文をつなげて使います。
まとめ
今回は、guaranteeの意味や使い方、warrantyとの違いなどを解説しました。guaranteeは「保証する」の意味で、ビジネスシーンで自社の製品やサービスのよさを伝えるときに便利な言葉です。ぜひ、使ってみてくださいね。
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