普段の生活はもちろん、ビジネスでも約束をすることがありますよね。

ただ、「約束」といっても「契約」「アポイント」などの言葉をシチュエーションに応じて使い分けているでしょう。
英語でも同様に、「約束」を表現するのにさまざまな表現があります。

カジュアルなシーンなのか、フォーマルなシーンなのかによっても使うべき単語が変わるため、きちんと使い分けできるとスムーズなコミュニケーションが取れます。

そこで今回は、「約束」に関する英語を解説していきます。
「約束する」「約束を破る」などの英語表現についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「約束」の英語表現7選

promise

ここでは「約束」を表現できる7つの単語を紹介します。単語によってニュアンスが異なるのがポイントです。

promise

「約束」を英語で表現する際、最初に思い浮かぶのが「promise」でしょう。

promiseは名詞として使う場合は「約束」「契約」などの意味になり、動詞として使う場合は「~を約束する」「~することを約束する」といった意味で使われます。

日本語の「約束」と最も意味が近いのがpromiseであり、契約書を交わすほど強い約束ではないときに使います。

Aさん
It’s a promise.
約束ね。
Aさん
Do you remember our promise?
わたしたちの約束を覚えていますか?
Bさん
Sorry, I don’t remember that.
ごめん、覚えていません。

engagement

promiseよりもさらに重みのある約束にはengagementを使います。

engagementは「約束」「契約」「婚約」などの意味があります。「エンゲージリング(エンゲージメントリング)」という言葉は、「婚約」という意味からできた言葉なのがわかりますね。

ただ、engagementは「婚約」だけでなく、広い意味で「約束」を表現する際に使われます。軽い約束ではなく、契約というニュアンスの強い表現だと言えるでしょう。

Aさん
I broke the wedding engagement with him.
わたしは彼との婚約を破棄しました。
Aさん
I’m sorry, I have another engagement.
ごめんなさい、他の約束があります。

appointment

日本語でも「アポイント」という言葉があるように、人と会う約束に対しては「appointment」を使うとよいでしょう。
ただ、フォーマルな印象のある単語のため、友人と会う約束ではなく、取引先や先生との面会などに使われるケースが多いです。

ちなみに、「make an appointment」=「約束する」になるのでフレーズとして覚えておくと便利です。

Aさん
I’d like to make an appointment to see the family lawyer.
顧問弁護士の方との面会の約束をしたいです。

なお、reservationとappointmentは混同されがちな単語ですが、何を目的に約束(予約)するのかによって使い分けができます。

・appointment:人と会う約束、予約
・reservation:場所や席を押さえる予約

contract

appointmentよりも重く、法的な約束を表現できるのがcontractです。
contractもビジネスシーンで使われるケースが大半であり、「約束」というよりも「契約」「約定」「契約取り決め」といった日本語に訳されます。

Aさん
He signed for the two-year contract with the new team.
彼は新しいチームと2年契約を結びました。
Aさん
He canceled a contract suddenly.
彼は突然契約を解除しました。

agreement

「約束」とは少しニュアンスが異なるかもしれませんが、「同意」する際に使われるのがagreementです。

先ほど紹介したcontractとの違いは、法的拘束力があるかどうかです。
contractは法的な拘束力がある契約であるのに対し、agreementには法的な拘束力がなく、双方が同意しているニュアンスを表現できます。

Aさん
Our company entered into an agreement with his company.
わたしたちの会社は、彼の会社と契約を結びました。

commitment

カタカナで「コミットする」という表現が使われるように、何かに対して尽力し、約束を果たそうとする様子を表現できるのがcommitmentです。

commitmentもcontractほど重みのある約束ではありませんが、promiseよりは責任感のある約束というイメージがあります。
commitmentは「約束」「公約」「責任」などの意味があり、政治家が演説をする際によく使う単語の一つです。

deal

日常会話・ビジネスシーンの両方で使われる「約束」の単語にdealがあります。

dealは「取引」「密約」などの意味があり、promiseよりも重みのある約束を表現できます。

Aさん
This is not a business deal.
これはビジネスの契約ではありません。

「約束」に関連する英語

「約束」に関連する英語

「約束」にはさまざまな英単語があり、単語ごとにニュアンスの違いがあるのがわかったでしょう。

ここでは「約束する」「約束を破る」など、会話で使える英語表現を紹介していきます。

約束する

基本的な表現になりますが、「約束する」というのは「make a promise」というフレーズを覚えておくと便利です。

Aさん
We made a promise to meet at school.
わたしたちは学校で会う約束をしました。

約束を守る

「約束を守る」はkeepを使って「keep one’s promise」を使うとよいでしょう。

Aさん
Will you keep your promise?
あなたは約束を守れますか?
Bさん
I’ll keep my promise.
約束を守ります。
Bさん
I couldn’t keep that promise.
わたしは約束を守れませんでした。

約束を破る

約束したら守るのが基本ですが、ときには約束を破る・破られることがあるでしょう。

その場合、「break a promise」というフレーズがよく使われます。
breakは「壊す」「砕く」「切断する」などの意味があるため、「break a promise」を直訳すると「約束を壊す」→「約束を破る」というニュアンスになるのです。

Aさん
It is not good to break a promise.
約束を破るのはよくないことです。
Aさん
I’m sorry that I broke my promise.
約束を破ってすいません。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「約束」に関する英語表現を解説しました。

「約束」といえばpromiseが基本の単語ですが、engagementやappointmentなどもよく使われる単語です。単語によって約束の重みが変わったり、法的拘束力があったりするので、シチュエーションに応じて使い分けをしましょう。

また、「約束を守る:keep one’s promise」「約束を破る:break a promise」などのフレーズも覚えておくと便利ですよ。

ぜひ今回の記事を参考に、「約束」の英語を覚えて会話で活用してみてください。