海外旅行中や留学中に現地で薬が欲しいとき、きちんと英語で薬が欲しいことを表現できるでしょうか。
うまく表現できないければ、自分が欲しい薬が手に入らないだけではなく、ひょっとすると間違った薬を渡されるかもしれませんよね。
ですから、海外、特に英語圏に行く予定がある人は薬に関する英語表現を覚えておくことはとても大事!また、海外に行く予定がなくても、薬に関する英語がわかれば、日本にいる外国人を助けてあげることもできるでしょう。
そこで今回は薬に関する英語表現をご紹介します!こちらを参考にすれば、きっと万が一のときに役立つはずですよ。
「薬」にあたる英単語は複数ある!
まず、「薬」という言葉にあたる英単語について考えてみましょう。
一般的に「薬」という場合には「medicine」という英単語が使われます。ですから、薬全般を指しているときは「medicine」を使ってOKです。
しかし「drug」という言葉が思いつく人もいるのではないでしょうか。「drug」も「薬」の意味ではあるのですが、麻薬など法に触れるクスリのことも「drug」と言うため、日常的に「drug」を医薬品として使うことはありません。
「drug store」と言うと、日本語の「ドラッグストア」と同じ意味になるのに、ちょっと不思議ですよね。
また他にも、「tablet」や「pill」が薬という意味で使用されることもあります。ここからは、もう少しこれらの単語について意味や使い分けを掘り下げていきます。
medicine
前述のとおり「medicine」は医薬品の意味の「薬」として一般的に使える単語です。
少し例文を見てみましょう。
訳)気分が悪いときに、薬を飲むのは好きではありません。
訳)定期的に薬を飲んでいますか?(薬を常用していますか?)
例文のように「薬を飲む」は「take medicine」と表します。
和訳を見てもわかるとおり、薬全般を指したい時には、この「medicine」を使うのが最適です。
drug
「drug」は医薬品の薬というよりは、違法薬物のクスリを彷彿とさせる言葉なので、医薬品の薬としてはあまり使われません。
しかし、日本でも「ドラッグストア」という言葉が広まっているため、「薬=drug」と思ってしまっている人もいるでしょう。
しかし、以下の例文のように言ってしまうと、違法薬物を欲しがっていると勘違いされてしまうので注意しましょう。
訳)クスリを買いたい。
もしも、「drug」という言葉を使うなら、下記のように何に使うのかまで言えば誤解されることはありません。
訳)咳に効く薬が必要です。
ただやはり、ネイティブでも「薬」という意味で「drug」を使う人はあまりいませんから、「medicine」に統一した方が無難です。
薬の形状によって使い分ける英単語
「medicine」は薬全般を指して使える英単語ですが、例えばすでに何か服用中の薬があり、その形状がわかっているなら形状に合わせて「薬」にあたる英単語を使い分けることもあります。
以下のリストを確認してみましょう。
- tablet = 錠剤
- pill = 小さく丸い錠剤、経口避妊薬(ピル)
- capsule = カプセル
- powder = 粉薬
この中でよく使われるのは、「tablet」でしょう。幅広く錠剤を指す英単語です。
「pill」は小さくて丸い錠剤に使われていた英単語ですが、現在では日本語の「ピル」と同様、経口避妊薬に使われることがほとんどです。
ただ、何のための「pill」なのかを言えば、小さい錠剤の意味として取ってもらえるでしょう。
「capsule」や「powder」は、薬の形状を表すときのみに使われるため、「薬」の意味としては、それほど会話に出てきません。どんな薬なのかを説明するときのために、念の為覚えておきましょう。
薬に関するその他の英単語
ここまで、薬全般を指す英単語について解説しましたが、薬の種類によってもそれぞれ表現があります。
そこで、よく使いそうな英単語を集めてみました。
すべて加算名詞ですから、実際に文章にするときは不定冠詞の「a」をつけたり、複数形にしたりすることを忘れずに!
痛み止め: painkiller
解熱剤: antipyretic / fever medicine
咳止め: cough medicine / cough syrup(シロップ状のもの)
トローチ・のど飴: throat lozenge / cough drop
下痢止め:antidiarrhea
胃薬: stomach medicine
吐き気止め: antinausea
便秘薬: laxatives
このくらい知っていれば、風邪を引いたときやお腹を壊したときなどに困ることはないでしょう。
訳)頭痛のための痛み止め(頭痛薬)を探しています。
ドラッグストアや薬局でこんな風に言えば、症状に合わせた薬を出してもらえますよ。
薬の名前がわからないときの切り抜け方
上記でさまざまな種類の薬をご紹介していますが、すべて覚えられなかったり、とっさに出てこなかったりすることもあるでしょう。また、ここに掲載されていない薬が欲しい場合もあるはずです。
そんな時は、どうすれば自分の症状にぴったりの薬を手に入れることができるのでしょうか?会話例文でご紹介します。
訳)何かお伺いしましょうか?
訳)はい、お願いします。喉に効く薬はありますか?
訳)どんな症状があるんですか?
訳)咳をたくさんしていて、のどに痛みがあるんです。
訳)えー、それならこれをおすすめします。こののど飴には鎮痛剤が含まれているんです。それから、咳止めシロップも飲んだ方がいいでしょう。
このように、薬自体の名前を言えなくても、症状を説明できれば適した薬を手に入れることができます。
症状を説明するのに難しい単語は必要ありませんから、簡単な病気に関する単語を覚えておけるといいですね。
薬に関する英表現を覚えて適した薬を手に入れよう!
海外では、ちょっとした体調不良でお医者さんにかかることは少なく、自分でドラッグストアに行って薬を買うのが一般的です。ですから、薬の名前を言えるようになっておいたり、症状を説明できるようになっておくことはとても大事です。
また、日本にいる外国人が薬を探しているときも、今回ご紹介したような単語や表現、フレーズを覚えておけば、役に立つこと間違いなし!
この記事を参考に薬に関する英語表現を覚えて、さらに幅広いシチュエーションで英会話ができるように準備しておくと良いでしょう。