ここでは“obey(オーベイ)”の意味や使い方を解説します。
また、obeyの意味の1つである「服従する」という意味の類義語も紹介します。
さまざまな英語のニュアンスの違いを知り、表現の幅を広げたい人はぜひご覧ください。
obey(オーベイ)の意味・使い方
最初に、obeyの基本的な意味・使い方をチェックしましょう。
基本的な意味
obeyは動詞で「従う」「服従する」「命令を守る」を意味します。
権威や規則、命令に対して「従う」のが基本的な意味で、多くの場合、従うのは義務的または強制的というニュアンスがあります。
感情的な抵抗があっても、結果的に従う場合にも使われます。
使い方
次に、obeyの文中での使い方を、例文を見ながら確認しましょう。
Children must obey their parents.
(子どもは親に従わなければならない。)
You must obey the traffic rules.
(交通ルールを守らなければならない。)
The dog obeys its owner.
(その犬は飼い主に従う。)
「服従する」を英語で何て言う?
「服従する」は「自分の意志に関係なく、権力や力のある相手に従うこと」を指す強い表現ですが、英語ではどのように表すことができるでしょうか?
ここではobeyを含めた5つの表現を紹介します!
- obey
- submit
- surrender
- yield
- comply
ニュアンスの違いや、使用する場面の違いを、解説していきますね。
obeyの意味・ニュアンス
まずobeyは、上司・親・法律・ルールなど「権威のあるもの」に従うことを指します。
義務的・ルールや命令を守ることが前提というニュアンスがあるよ!
例文はこちらです。
You must obey the law.
(法律を守らなければならない。)
submitの意味・ニュアンス
submitは、「抵抗せずに従う(屈服する)」という意味があります。
最初は抵抗していたが、最終的に力関係や状況を受け入れて従うニュアンス。
降伏や屈服を含む、精神的な「負け」を感じさせる表現が多いです。
例文はこちらです。
He refused to submit to authority.
(彼は権力に屈することを拒んだ。)
surrenderの意味・ニュアンス
surrenderは、戦いや対立の末に降伏する(無条件で従う)という意味を持つ単語。
対立や戦いの末に、もう勝ち目がないと悟って降伏することを指します。
例えば、戦争や競争などの敗北による服従(完全降伏)の際に使えます。
例文はこちらです。
The army was forced to surrender.
(その軍は降伏せざるを得なかった。)
yieldの意味・ニュアンス
yieldは、自分の意見や立場を譲る(譲歩する)という意味があります。
相手に道を譲ったり、自分の意見を取り下げることで「間接的に服従する」ことを指します。
完全な服従ではなく、しぶしぶ譲るイメージ!
例文はこちらです。
She refused to yield to pressure.
(彼女は圧力に屈することを拒んだ。)
complyの意味・ニュアンス
最後にcomplyは、規則や要求に従う(自主的にルールを守る)という意味。
命令や要求を受け入れ、従うことを指します。
ただし、強制的に従うというより「ルールに従うのが当然」というニュアンスが強いです。
例文はこちらです。
All employees must comply with the new regulations.
(すべての従業員は新しい規則に従わなければならない。)
obey the lawの意味は?
obey the lawの意味は、「法律に従う」「法律を守る」です。
ニュアンス
obeyには「服従する」の意味があります。
しかしこの場合「法律に服従する」のではなく、「法律に違反せず、ルールを守る」 という意味合いが強いです。
命令や権力に従うイメージがあるため、やや強制的なニュアンスを含みます。
例文
ここでは、obey the lawを使った例文をいくつか紹介します。
Citizens should obey the law to maintain order.
(市民は秩序を維持するために法律に従うべきだ。)
Those who don’t obey the law will be punished.
(法律に従わない者は罰せられる。)
類似表現との違い
obey the law(法律に従う)の類似表現として”comply with the law(法律を遵守する)”があります。
各表現のニュアンスの違いは以下のとおりです。
- obey the law:強制的な感じがする(命令に従い法律を守る)
- comply with the law:自発的に法律を守る
obey ordersの意味は?
obey ordersの意味は、「命令に従う」「指示を守る」などです。
ニュアンス
上司・指導者・軍隊などの命令に従うことを指す表現です。
イメージとしては、「強制力があり、反抗せずに従う」感じです。
特に、軍隊や厳格な組織でよく使われる表現だよ!
例文
obey ordersを使った例文をいくつか紹介します。
Soldiers must obey orders without question.
(兵士は命令に疑問を持たずに従わなければならない。)
If you work here, you need to obey orders from your boss.
(ここで働くなら、上司の指示に従う必要がある。)
類似表現との違い
obey orders(命令に従う)の類似表現で”follow orders(命令を守る)”や”carry out orders(命令を実行する)”があります。
各表現のニュアンスの違いは以下のとおりです。
- obey orders:命令に逆らわず従う(強制力あり)
- follow orders:指示通りに行動する(強制力はやや弱め)
- carry out orders:受けた命令を実際に遂行する(実行することに焦点を当てている)
軍隊のような「絶対的な命令」がある場合はobey ordersが適切な表現です。
obey rulesの意味は?
obeya rulesには、「ルールに従う」「規則を守る」の意味があります。
ニュアンス
決められたルールや規則を守ることを強調したいときに使えます。
強制的なニュアンスが含まれており、「逆らわずに従う」感じがします。
学校・職場・スポーツ・社会のルールに対して使われることが多いです。
例文
obey rulesを使った例文をいくつか紹介します。
Students must obey the school rules.
(生徒は校則を守らなければならない。)
He never obeys the rules and always gets into trouble.
(彼はルールを守らず、いつも問題を起こしている。)
類似表現との違い
obey rulesの類似表現として、”follow rules”があります。
意味はどちらも「ルールに従う」です。
各表現のニュアンスの違いは以下のとおりです。
- obey rules:強制的な服従(逆らえない)
- follow rules:自主的にルールを守る(柔らかい表現)
「軍隊の規則を守る」と表現するなら obey rulesです。
しかし「スポーツのルールを守る」なら follow rulesの方が自然です。
まとめ
今回は、obeyの意味や類似表現について解説しました。
最後に、習ったポイントをまとめましょう。
- obeyの意味は、「従う」「服従する」「命令を守る」
- 服従する・従うの表現はobey以外にも4種類ある
- obey the lawの意味は、「法律に従う」「法律を守る」
- obey ordersの意味は、「命令に従う」「指示を守る」
- obey rulesの意味は、「ルールに従う」「規則を守る」
やや強い表現ですが、規則や法律に関する話でよく登場する単語なので、ぜひ覚えてくださいね。
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