“abuse”は「(人を)罵る」、「虐待する」といった意味で使用される英語表現です。動詞もしくは名詞として使うことができます。

日常生活であまり耳にすることのない”abouse”ですが、海外のニュース、ドラマや映画を見て「よく意味や使い方がわからない。」と気になっている方もいるのではないでしょうか?

この記事では「”abuse”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“abuse”の意味や使い方、”abuse”に似た英語表現について例文付きで詳しく解説しています。

記事を最後まで読んでいただければ、”abuse”に関することは大方わかりますよ。”abuse”について調べてこの記事を見つけた方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

“abuse”の意味や使い方

"abuse"に似た表現

“abuse”には、動詞と名詞の使い方があります。

人を罵ったり、悪用したり、良くないことを行うときに使う表現です。

動詞または名詞で使用する場合によって、”abuse”の発音が異なるので注意が必要です。

動詞で使うときは”əbjúːz”「アビューズ」、名詞では”əbjúːs”「アビュース」と発音します。

それぞれの品詞の“abuse”の意味と使い方を例文付きで確認しましょう。

動詞の”abuse”

動詞の”abuse”は目的語を取る他動詞として使用されます。

おおまかに3つの意味があります。

各々、例文を見てみましょう。

  • 「~を誤用する」、「~を悪用する」、「~を乱用する」

物だけでなく、権力や地位などを良くない方向へ利用する表現です。

Aさん
Abusing alcohol is bad for both our physical and mental health. 
訳)お酒の乱用は、私たちの健康と心に悪いです。

 

Aさん
She abused his position as a supervisor and made his workers work over time.
訳)彼女は、管理職という立場を悪用して部下たちに残業をさせました。
  • 「~に暴言を吐く」、「人を罵る」

Aさん
They mentally abused us by slandering our image. 
訳)彼らは私たちを大きな声で非難した。
  • 「~を虐待する」、「~を酷使する」

Aさん
These workers were abused by their employer.
訳)労働者たちは、雇用者に酷使されていました。

“abuse”は身体的虐待・性的虐待に対してよく使われます。

名詞の”abuse”

名詞として使用されるときの”abuse”の意味と使い方を例文で確認しましょう。

“abuse”の意味は大きく3つです。

  • 「悪用」、「不正利用」、「乱用」、「誤用」

Aさん
The abuse of alcohol among people is a serious problem. 
訳)人々のお酒の飲みすぎが深刻な問題となっています。
Aさん
The mayor was convicted of abuse of power.
訳)その市長は、職権乱用で有罪になりました。
  • 「(人や動物に対する)虐待」、「酷使」

Aさん
The sanctuary has a program to help animals as they recover from abuse.
訳)同保護区では、動物が虐待から回復できるよう助けるプログラムがあります。

 

Aさん
His mother was punished for child abuse. 
訳)彼の母親は幼児虐待で罰せられました。
  • 「(薬やアルコールへの)依存・中毒」

Aさん
A lot of people are losing their lives from drug abuse.
訳)たくさんの人が麻薬中毒により命を落としています。

“abuse”に似た表現

“abuse”の意味や使い方

人を罵る表現

”call a person names”

「人を罵る」、「人を罵倒する」、「悪態をつく」という意味のフレーズです。

”call+人+names”の形で使います。

常にnameは複数形になるので注意が必要です。

Aさん
She makes fun of me calling me names.
訳)彼女は私をからかって悪口を言う。

“say bad things about 〜”

「〜について悪いことを言う」という意味になります。

直訳的に悪口を言う表現です。

Aさん
They are always saying bad things on others.
訳)彼らはいつも人の悪口を言っています。

”talk behind someone’s back”

「陰口をたたく」という意味で使用される表現です。

直訳すると「誰かの後ろで話す」となり、悪口を言うときに使います。

Aさん
Nick and Tom always talk behind each other’s backs.
訳)ニックとトムはいつもお互いの悪口を言っています。

”curse”

「(人に災いや不幸がかかるように)のろう」、「罵る」、「悪態をつく」という意味を持ちます。

「口汚い言葉を言う」表現として広く使われています。

Aさん
He cursed a barking dog.
訳)彼はほえている犬を罵りました。
Aさん
He cursed to himself after losing the match.
訳)彼は試合で負けた後、口汚い言葉を言いました。

“swear”

「誓う」、「断言する」という意味の他に「悪態をつく」、「罵る」という意味ももつ単語です。

Aさん
My sister often swears when she is angry.
訳)私の妹は腹が立つと、よく汚い言葉を吐き散らします。

乱用に関する表現

“misuse”

「不正使用する」、「誤用」を意味する単語で、動詞、名詞として使用されます。

不適切や過剰な利用目的で使用する時に使われます。

Aさん
Smartphones are often misused, sometimes by cheating students.
訳)スマートフォンは誤った使われ方をされることが多く、時々学生がカンニングに悪用しています。

 

Aさん
He misused his authority as the official.
訳)彼は官僚としての立場を悪用しました。

”misemploy”

「悪用する」、「誤用する」という意味の動詞です。

Aさん
He misemployed his position as a manager.
訳)彼は、管理職の立場を悪用しました。

虐待に関する表現

”maltreat”

「(人を)虐待する」という意味を持つ動詞です。

身体的・性的・心理的虐待やネグレクト等、子供への虐待に対して使用されます。

人だけでなくペットや動物に対しても使われます。

Aさん
People who were maltreated as children maltreat their own children in turn.
訳)子供の時に虐待された人は今度は自分自身の子供たちを虐待します。

まとめ

今回は“abuse”の意味や使い方、”abuse”に似た英語表現について解説しました。“abuse”の意味や使い方は理解できましたでしょうか?“abuse”の意味や使い方がわかったら、次は実際の会話や英作文などで使用しアウトプットしましょう。日常使う頻度の少ない単語も、意識して使用することで自分の使える知識になります。知らない単語に出会ったら、意味や使い方を調べ、積極的に使い語彙力を増やしましょう。