受付に行くときはみんな初対面ですから、日本語でもちょっと緊張します。英語で受付をしようと思うと、なおのことですね。

今回は受付をするときに使う英語を勉強しましょう。

「受付」の基本英語と発音

「受付」を英語で言うと、Front Deskです。日本語ではフロントと略すこともありますが、最後までしっかりとFront Deskと言いましょう。意味が変わってしまいます。

Receptionとも言います。Receptionには「受付」と「披露宴・歓迎会」の二つの意味があります。文脈で追うこともできますし、特に受付を表したい場合はReception Deskと言っても構いません。

Front DeskとReceptionにはほとんど違いがありません。どうしても違いを上げるとしたら、Receptionには「受付係」という肩書を持ったプロフェッショナルがいますが、Front Deskには日替わりで受付を担当している他の部署の人がいるかもしれません。

他にも場面別の言い方として、Check-in Deskは空港で飛行機に乗るときのチェックインカウンターのことです。

LobbyFoyerと言わないこともありませんが、二つとも玄関先の空間のことを表すので、特に受付といいたいときには、Front DeskもしくはReceptionが良いでしょう。

「受付」の関連英語

「受付」の関連英語

日本語で「受付」という言葉がつく単語は何個かありますが、英語にもあるのでしょうか?見ていきます。

受付日

直訳できる英語はありません。資料や手紙にはシンプルにdateと書いてあります。

受理された日であれば、date of acceptance、受理された後に証拠のレシートをもらったのであれば、date of the receiptと言えます。

受付窓口・受付係

ReceptionistもしくはFront desk clarkとなります。

ただし、担当者や専用窓口といった意味で使いたいときもありますね。人であればpeson in chargeまたはsupervisorといいます。

部署の場合は、具体的な名前を言ってしまうと簡単です。会計であればaccounting department、広報であればadvertizing departmentです。具体的な部署名がわからなければ、「適切な部署」という意味でappropriate departmentを使います。

受付中

ご予約受付中!のようなときに使う言葉ですね。これも一つの単語としては英語に存在しないので、文章にしましょう。

Now we are taking reservations!と言えば「今受付しているところだよ」という文になります。もっと短くしたい場合は、Now taking reservations!でも構いません。

受付時間

Reception hoursで大丈夫です。案内などにはReception hours: 9:00-5:00のように記載されていることもあります。

Aさん
When are your reception hours?
訳)受付時間は何時から何時までですか?
受付時間は何時からですか?と聞きたいときには、openを使ってWhat time does the front desk open?となります。終了時刻を聞きたいときにはcloseを使い、What time does the front desk close?です。

「受理する」という意味の「受付」の英語

受け付けるという動詞もありますね。

英語で一般的なのはacceptreceiveです。積極的に受け取っているのがaccept、事務的に受け取っているのがreceiveです。

自分が受け付けてもらう時に使うapply「申し込む」submit「提出する」hand in「手渡す」も覚えておくといいですね。

英語で受付

英語で受付

では、実際に会話文で練習してみましょう。自分が受ける側の場合と訪ねる側のパターンに分けて紹介します。どちらも使えるフレーズが満載なので、二つともチェックして口を動かしてみましょう。困ったときに使える便利なフレーズ集も用意しました。

外国人のお客様がいらしたときの英語表現

会社の受付を担当しているとしましょう。お客様が見えました。

Aさん
Hello, how can I help you?
訳)こんにちは、ご用件をお伺いします。
Bさん
I have an appointment with Mr. Sasaki.
訳)佐々木さんとお約束をしています。
Aさん
Absolutely, may I have your name and your company’s name?
訳)承知いたしました。お名前と会社名を伺ってもよろしいですか?
Bさん
I’m Brian Stevens, from ABC company.
訳)ブライアン・スティーブンスと言います。ABC会社から参りました。
Aさん
Let me check here… We have been expecting you, Mr Stevens. Sasaki will be here shortly. Please have a seat and wait for a moment.
訳)確認いたします。…スティーブンス様、お待ちしておりました。佐々木はすぐに参りますので、こちらにおかけになってお待ちください。
Bさん
Thank you.
訳)ありがとうございます。

海外出張で取引先を訪問したときの英語表現

今度は自分が会社の受付を訪ねる場合です。ドキドキしますが、自分から受付に話しかけてみましょう。

Aさん
Hello, my name is Aiko Sasaki, from Nihon company.
訳)こんにちは、佐々木愛子と申します。ニホン会社から参りました。
Bさん
Hello Ms. Sasaki, how may I help you?
訳)佐々木さん、こんにちは。いかがなさいましたか?
Aさん
I have an appointment with Mr. Brian Stevens in development at 10am.
訳)開発のブライアン・スティーブンスさんと10時にお約束をしています。
Bさん
Sure, please fill in this form for us and put on this ID tag.
訳)承知しました。こちらの用紙への記入と、IDタグをつけていただけますか。
Aさん
OK.
訳)わかりました。
Bさん
I’m afraid Brian is still in a meeting. I will show you a meeting room, could you follow me?
訳)ブライアンが今会議に入ってしまっているようです。別の会議室にご案内します。ついてきていただけますか?
Aさん
Thank you.
訳)ありがとうございます。
Bさん
Please have a seat and wait for a moment. Would you like to have a cup of coffee?
訳)席におかけになってしばしお待ちください。コーヒーはいかがですか?
Aさん
Yes, please. Thank you.
訳)ありがとうございます。いただきます。

ビジネスで受付・接客するためのフレーズ集

上記の会話文の中には出てきませんでしたが、他にも重要なフレーズ集があります。

ゆっくり言ってもらいたいとき

Could you speak a little slowly?

名前のスペルを教えてもらいたいとき

Could you spell your name for me?

もう一度言ってもらいたいとき

Could you say that again, please?

わからないので、紙に書いてもらいたいとき

Could you write it down please?

アポを取っているか確認したいとき

Do you have an appointment?

担当者に確認をするので少し待ってもらいたいとき

I will let the person in charge know you are here. Just a moment please.

用件を伺いたいとき

May I ask the purpose of your visit?

担当者が会えないとき

I’m afraid the person in charge is not able to see you.

名刺を置いていきたいとき

This is my business card. Could you hand it to him/her?

まとめ

英語でも日本語でも、受付の基本は同じ「笑顔」です。第一印象にもなりますから、親しみやすい表情でHelloと言ってみましょう。

きっと大丈夫です!