皆さんは stunning という単語を目にしたことがありますか?ネイティブの会話ではよく使われる表現で、最近ではインスタなどのSNSでも頻繁に目にするようになりました。
ということで、今回のテーマは “stunning” です。
英語の stunning という表現の意味について、由来などを踏まえつつ詳しく解説していきます。また、stunning と似た意味の表現についても扱っているので、語彙を増やしたい方はぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
stunning ってどういう意味?
結論から言うと、”stunning” は英語で「とても素晴らしい」「とても美しい」という意味の誉め言葉です。発音記号は「ˈstʌnɪŋ」、カタカナだと「スタニング」となります。
stunning は見ての通り stun(スタン)に ing が付いた形ですが、stun はもともと「~を気絶させる」という意味の動詞です。「気絶」がどう「素晴らしい」に転じるかと言うと、「気絶させるほど素晴らしい」というニュアンスなようです。日本語だと「息を呑むような」とか「気が遠くなりそうな」といった表現が近いですね。
Her dress is stunning!
訳)彼女のドレスはとても美しい!
The movie was stunning!
訳)その映画はとても素晴らしかった!
The view from the mountain was stunning!
訳)その山からの眺めは最高でした!
absolutely stunning ってどういう意味?
stunning の意味を更に強めた言い方として “absolutely stunning” という表現があります。absolutely は「絶対的に」という意味なので、absolutely stunning で「実に素晴らしい(美しい)」という最上級の賛辞を表します。
stunning でも十分に強い誉め言葉ですが、それでは足りないくらいの感動を覚えたときは、ぜひ absolutely stunning を使ってみましょう。
You are absolutely stunning!
訳)あなたは実に魅力的です!
stunning はスラング表現!
「とても素晴らしい」「とても美しい」という意味で使われる stunning は、スラング的な表現です。そのため、友人との会話や、インスタやツイッターなどのSNSコメントでは気軽に使える一方、ビジネスや目上の人との会話には使わない方が無難です。
その際は、後で詳しく紹介する amazing や beautiful などの同意表現を使うようにしましょう。
Your company’s exhibition was stunning!
訳)御社の展示会、マジ最高でした!
Oh, thank you…
訳)あ、ありがとうございます…。
stunning はマイナスな意味のこともある
stunning は「とても素晴らしい」という褒め言葉で使われることが多いですが、時と場合によっては、プラスマイナス双方の「衝撃的」という意味で使われることもあります。「気絶させる」という stun の原義を考慮すると、むしろこちらの方が自然ですね。
傾向としては、話し言葉(口語)だとスラングとして「とても素晴らしい」という誉め言葉に、書き言葉(文語)だと「衝撃的」というプラスとマイナス両方に使える意味になりやすい傾向があります。
ここでは、誉め言葉以外の stunning の使用例をいくつか確認してみましょう。
The investigator found out a stunning document.
訳)捜査官は驚くべき文書を発見しました。
この例文の場合、文書に書かれた内容が衝撃的だったという意味ですね。構成が素晴らしかったり、装丁が美しかったりするわけではないでしょう。
The man lost color at hearing the stunning news.
訳)その衝撃的なニュースを聞いて、男は青ざめました。
このように stunning が news を形容する場合は、たいていマイナスな意味での衝撃です。
「素晴らしい」「美しい」を表す stunning の同義語とは?
「素晴らしい」とか「美しい」という意味を表す言葉は、stunning 以外にもいくつか存在します。
ここでは、そんな stunning の同義語について、それぞれのニュアンスやイメージの違いを詳しく確認していきましょう。
「素晴らしい」①:amazing
“amazing” の原義は「何かを驚かせる(amaze)」なので、「びっくりするほど素晴らしい」という意味を表します。発音記号は「əméɪzɪŋ」で、カタカナだと「アメイジング」です。
stun(気絶させる)とamaze(驚かせる)の意味が近いことからも分かる通り、amazing とstunning はほとんど同じニュアンス。stunning ほどスラング感は無い表現なので、幅広いシチュエーションで使えます。
「素晴らしい」②:wonderful
“wonderful” の原義は「不思議(wonder)がいっぱい(ful)」なので、「解釈が追い付かないくらい素晴らしい」という意味を表します。発音記号は「wˈʌndɚf(ə)l」、カタカナだと「ワンダフル」です。
wonderful は素晴らしさに加えて幸せなイメージのある表現で、wonderful days(素晴らしい日々)、wonderful present(素晴らしい贈り物)などと使われます。ただし、stunning と違って、人を表す際にはあまり使われません。
「素晴らしい」③:impressive
“impressive” は「印象を与える」という意味の impress から派生した言葉で、「印象に残るほど素晴らしい」という意味を表します。発音記号は「ɪmprésɪv」、カタカナだと「インプレッシブ」です。
impressive は主に芸術などの作品を評価する際に使われます。stunning に比べると日常での使用機会は少ないですが、ここぞという時のために覚えておきましょう。
「美しい」①:beautiful
“beautiful” は言うまでもなく「美しい」を表す代表的表現ですね。念のため、発音記号は「bjúːṭɪf(ə)l」、読み方は「ビューティフル」です。
風景の美しさや人の美しさを描写する際は、stunning の言い換えとして beautiful が使えます。カジュアルからフォーマルまで、あらゆるシーンで使える万能表現です。
「美しい」②:attractive
“attractive” は「~を引き付ける」という意味の attract から派生して、「引き付けられるほど美しい」という意味を表します。発音記号は「ətrˈæktɪv」、カタカナだと「アトラクティブ」です。
attractive が表す美しさは、一言で言い換えると「魅力的」ということ。魅力的な人や魅力的な作品などと、幅広い対象に使うことができます。
「美しい」③:breathtaking
“breathtaking” は「息(breath)を呑む(take)」が原義となっており、「息を呑むほどに美しい」という意味を表します。発音記号は「ˈbɹɛθˌteɪ.kɪŋ」、カタカナだと「ブレステイキング」です。
呼吸ができなくなるという点では breathtaking とstunning は似ていますね。ただ、breathtaking は主に風景の美しさを表す際に使われます。人の美しさに使うと少々大げさというか、キザな印象に聞こえるので、使いどころには注意しましょう。
まとめ
今回は、”stunning” という表現の意味やニュアンス、同意表現などについて詳しく確認しました。
stunning は「とても素晴らしい」「とても美しい」と、人や物を褒める際に気軽に使える表現です。ただし、少々スラング的な印象があるので、使いどころには少々注意が必要です。
今回ご紹介したことを参考に、ぜひ stunning を使いこなしていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!