刑事ドラマで重要な役目を果たすのが目撃者ではないでしょうか?現場に居合わせた人が、犯罪に関する証言をすることで問題解決の糸口になることがあります。見る側が「よし!」となる瞬間です。
目撃者の英語表現witnessを知ると、会話に活かせそうですね。しかし、どのように使うのかはっきりとしていないという人はいませんか?
この記事では、witnessの持つ意味と正しい使い方を紹介します。目撃者や証人を表す英語を学びましょう。
witnessの意味と使い方
動詞と名詞の働きをもつwitness、基本的には目撃すること、目撃者や証人を意味する単語です。カタカナ語の読み方はウィットネスのような感じです。そして、witnessの語源は、知識や意識を意味するゲルマン語witanから派生した古英語witnessです。ウィットに富んでいるというときのwit(機知・知力)もwitnessに似た単語です。
動詞witnessの意味と例文
はじめに、動詞witnessから紹介します。
動詞の意味は「〜を目撃する・目の当たりにする」、検査などに「立ち会う」、法廷などで「証言する」、そして「証人として〜に署名をする」です。いずれにしても、何かが起こり、それを見た、経験したことを表し、事実または出来事を証明します。このため、訴訟や司法裁判所で証言することも含みます。
動詞witnessの活用は、witness-witnessed-witnessed、主語が単数の場合はwitnessesです。
訳)友達と私は、路上での喧嘩を目撃しました。
訳)彼女はその状況のすべてを目の当たりにしましたよ。
訳)私自身もそれを目撃しました。彼は間違いなく彼女にそう言いました。
訳)男性は、地方裁判所で真実を証言した。
名詞witnessの意味と例文
1985年公開で、ハリソン・フォード主演の映画にWitnessがありました。日本語タイトルは「刑事ジョン・ブック目撃者」です。
次に、名詞のwitnessの意味と使い方をみていきましょう。名詞としてwitnessには代表的な意味「目撃者」があり、さらに「証人・参考人・立会人」のように「人」を表します。
参考人とは、犯罪捜査で取り調べられる被疑者以外の人、また国会の委員会で意見を述べるように求められるその分野の知識人などです。また、立会人のほうはある事に関して、証人としてその場に居合わせる人を指します。
witnessは可算名詞ですので、複数人の場合はwitnessesにすることをお忘れなく。
訳)警察はこの事件の目撃者を探している。
訳)刑事ドラマの目撃者が女性刑事に真実を話してって強く願ったの。
訳)私は親友に、私たちの結婚の証人になってくれるよう頼み、そして彼女は承諾してくれました。
I witness youの意味
ここからは、witnessが使われたフレーズ紹介です。まずはi witness youの意味をみていきます。
I witness youの意味
I witness youを直訳すると「私はあなたを目撃する」ですが、このフレーズはあなたを見ているよ、あなたが何をするかその行動を見ているからね、といったニュアンスで使われます。状況によっては、何かにチャレンジしている友達に対して自分はそのことを見ているし、知っているよ、という励ましになります。似ている表現でスラングのI watch you.があります。
I witness youの使い方
それでは、I witness youの使い方を具体的にみてみます。
I witness youの使い方
I witness youは以下のパターンにして使用できます。
I witnessed you …
I am witnessing you …
I am a witness to you …
I was a witness to …
I could witness you …
訳)あなたの努力によって剣道が上達していくのを目の当たりにしました。
訳)私は君が間違ったことに対して沈黙しなかったことを見たよ。
訳)あなたが毎日一生懸命に英語を勉強しているのを目にしました。
契約書の署名 – Witness
witnessには「目撃する」や「証言する」の意味があることを学んできました。
そして、witnessは契約書に「証人として~に署名をする」の意味がありましたね。
契約書にwitnessとして署名をする
さて、英文契約書などでは書面にwitnessという欄があり、契約者以外の第三者が契約の立会い人として、その証に署名をすることがあります。witnessのサインによって、当事者以外で契約が担保され、間違いなく契約が発効されるというわけです。
訳)証人の署名は証拠として役立ちます。
signatureは「署名・サイン」ですので、witness(証人)と合わせて覚えましょう。
訳)どのような職業が署名に立ち会えますか?
訳)会計士、航空会社のパイロット、銀行職員、法廷弁護士などです。
Witnessとseeの違い
「~を目撃する・目の当たりにする」の意味を持つwitnessですが、それではseeとの違いはどこにあるのでしょう?
witness vs see
look, watch, stare, glanceなどなど「見る」という意味の単語はいくつもあります。そのなかで、本記事の最後はwitness vs seeを解説しましょう。
まず、私たちに馴染みのある単語seeですが、何かが自然に目に入ってくるとき、偶然に何かを見るときに使います。したがって、I can’t see anything!といえば「何にも見えないよ!」であり、何も視界に入ってこない状態を指します。
一方、witnessによって見るものは、事故・犯罪などが対象で深刻なニュアンスを含みます。
I’ve just seen a car accident.
I’ve witnessed a car accident.
この2つの例文の違いはどうでしょう?1つ目が偶然にも車の事故を見てしまった状態に対し、2つ目witness例文は「車の事故を目撃した」となります。ぜひ、使い分けをできるようにしていきましょう。
まとめ
動詞witnessは「~を目撃する・目の当たりにする」、検査などに「立ち会う」、法廷などで「証言する」、そして「証人として~に署名をする」
名詞witnessは「目撃者」「証人・参考人・立会人」
家族や友人が行なっていることをしっかり見ていると伝えるときのI witness you関連の表現はぜひ英会話に取り入れてみてくださいね。
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