「秘密」を英語で表現する際、最初にパッと出てくる単語がsecretではないでしょうか。

もちろん、secretも「秘密」という意味で使われますが、その他にもさまざまな表現があります。

どのようなニュアンスの秘密なのかによって、選ぶべき単語が変わるのです。

そこで今回は、「秘密」という意味のある英単語を6つ紹介していきます。
ニュアンスの違いについても解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「秘密」は英語表現6選

「秘密」は英語表現6選

親しい友人と共有する秘密、知られたくない秘密、国家機密など……一口に「秘密」といってもさまざまな意味合いがありますよね。

英語で「秘密」を表現する場合、6つの英単語を使い分けられると便利です。

secret

最も一般的な「秘密」の英語表現といえば、secretでしょう。

secretは名詞で「秘密」「内緒ごと」などの意味のほか、形容詞で「秘密の」「知られていない」「隠れた」などの意味があります。

secretは汎用性が高い便利な単語で、小さな秘密から大きな秘密まで、秘密全般を表現できますよ。

【secretを使った表現例】
・a secret place:秘密の場所
・a secret document:秘密の記録
・a secret word:秘密の言葉
・a secret method:秘密の方法

Aさん
The secret has leaked out.
秘密が漏れた。

leakは日本語の「リーク」と同様の意味です。

confidential

secretよりも秘密度が高い場合、confidentialという名詞を使いましょう。

confidentialは「機密の」「内々の」といった意味があります。

confidentialの語源は形容詞のconfidentであり、confidentには「信用」「信頼」などの意味があります。

そのため、confidentialという単語が使われる場合は、「“信頼できる相手にだけ言える”秘密」というニュアンスがあるのです。

社外秘の書類や社内だけの人が見られる資料に「confidential」と書かれていることがあるのは、社内の信頼できる人同士だけが見られる情報と解釈できるでしょう。

Aさん
This information is confidential.
この情報は秘密です。
Aさん
This document has highly confidential information included.
この書類は高度な秘密情報を含んでいます。

classified

confidentialよりもさらに秘密度の高い秘密にはclassifiedという英単語を使います。

classifiedは「国家機密情報」「極秘の」という意味があります。

国の一大事に関わるような重要な情報、ものすごく大事な秘密というニュアンスを表現できます。

会話で使われるのではなく、基本的に書類や情報のやり取りの際に記載するような単語です。

なお、classifiedには「分類した」という意味でも使われます。

private

classifiedは秘密度が高すぎてあまり使わない表現かもしれませんね。

個人や仲間うちの「秘密ごと」にはprivateという単語が使われることも多いですよ。

privateは日本語でも「プライベート」という言葉があるので、ニュアンスを理解しやすいでしょう。

なお、「in private」というフレーズは、「二人だけで」「誰にも聞かれないところで」という意味合いで使われる表現なので覚えておきましょう。

Aさん
Can we talk in private?
ふたりだけで話せる?
Aさん
I want to talk to you in private.
わたしはあなたと二人だけで話したい。

hidden

hideの過去分詞であるhiddenは形容詞で「隠された」「秘密の」、動詞で「~を隠す」「かくまう」などの意味があります。

「隠す」という意味で使われるケースが多いですが、間接的に秘密をいう意味合いを含みます。

Aさん
There is something hidden there.
そこに何かが隠されています。

「秘密」に関連する英語表現

「秘密」に関連する英語表現

「秘密」にはさまざまな英語表現があり、驚いた方も多いのではないでしょうか。

ただ、「秘密」と言えるだけでなく、「秘密を守る」「暴露する」などの意味も伝えられると便利ですよね。

ここでは、「秘密」に関連する英語表現を紹介していきます。

お口チャック!

「お口チャック!」という言葉は、「秘密にしてね」という意味合いをカジュアルに表現できる言葉ですよね。

英語では「Zip your mouth」「Zip your lips」で「お口チャック」と同じニュアンスを伝えられます。

zipは動詞で「~のチャックを締める」という意味があるため、「Zip your mouth」「Zip your lips」で口をファスナーでとじている様子を表現できるのです。

シンプルに「Zip!」(口を締めるジェスチャー付き)で表現されることもあります。

なお、「静かに」という意味でも使われることがありますよ。

暴露する

「芸能人の秘密が暴露された」「友人の秘密を暴露してしまった」というように、まだ明らかになっていない悪事・秘密をあばくことを「暴露」と言うでしょう。

「暴露」は英語でdiscloseやrevealと言います。

Aさん
She disclosed the location of his base.
彼女は彼の拠点を暴露した。
Aさん
She didn’t reveal herself to the end.
彼女は最後まで自分の正体を明かさなかった。

極秘

secretを使って、秘密度を高めた表現にする場合は「top secret」というフレーズを使いましょう。

「秘密の中でもトップクラスに大切な秘密」といったニュアンスを表現できます。

Aさん
I received a message titled “Top Secret”.
わたしはタイトルに「極秘」と書かれたメッセージを受け取りました。
Aさん
This information is top secret.
この情報は極秘です。

秘密を守る

「秘密を守る」は英語で「keep a secret」と言います。

また「keep ~ a secret」という形にして「~を秘密にする」と表現することもできます。

Aさん
Can you keep a secret?
秘密を守れる?
Bさん
I can keep a secret.
わたしは口が堅いです。
Aさん
Can you keep it a secret?
それを秘密にしてくれる?
Bさん
I will keep it a secret.
その秘密は守ります。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「秘密」に関する英語表現を紹介しました。

一口に「秘密」といっても、英語ではさまざまな表現があって驚いた方も多いのではないでしょうか。

「秘密」=secretと覚えておくのもいいですが、伝えたいニュアンス、秘密度によって表現を分けられると便利です。

また、「秘密」という単語以外にも「disclose」「reveal」「keep a secret」などの表現も日常的に使われる表現です。

ぜひ今回の記事を参考に、「秘密」の英語を使い分けてみてくださいね。