今回のテーマは「テレビを見る」です。
我が家では、日本に帰るときの楽しみの一つが日本のテレビ番組を見ること。
昔からある番組を見るとなんだかホッとしますし、子供たちは日本のアニメが大好きです。
この記事では「テレビを見る」とその関連表現を英語で言ってみましょう。
「テレビ番組」に関する単語や、いろいろな時制での「テレビを見る」という表現もご紹介するのでぜひ参考にしてみて下さい。
「テレビを見る」は英語で何ていう?
「テレビを見る」は英語でなに?
「テレビを見る」は英語で“I watch TV(television)です。
テレビは“television”ですが、一般的に“TV”といわれます。
稀に、“telly”と聞くことがあるかもしれませんが、それはスコットランドの方言です。
ちなみに”television”の語源は何だと思いますか?
「遠隔で見る事象」です!
“tele”(ラテン語で遠隔操作)+”vision(見る事象)”という訳です。”teleport”などと同じ作りですね。
また、「見る」には色々な英単語がありますよね。
日本語では「見る」という言葉だけで色々対応できてしまうので、この使い分けは我々日本人の感覚では無いものです。
“watch”は、基本的には「動いているものをじっと見る」ということがポイント。
“Watch out! A car is coming!”などと良く使われるのも、対象が動いているからです。「気を付けて(よく見て)!車がくるわよ!」という意味です。
How often do you watch TV?
訳)テレビどれくらい見る?
I watch TV every morning and evening.
訳)朝と夜、毎日見てるよ。
My TV is not working properly these days.
私のテレビ最近調子悪いのよね。
I think your TV is just old. Why don’t you buy a new one?
訳)君のテレビはただもう古いんだと思うよ。新しいの買ったら?
気付いた方もいるかもしれませんが、「テレビ放送」は”TV”(冠詞無し)です。いわゆる不可算名詞(数えられない名詞)あつかいです。
一方、「受信機」としてのテレビは “a TV”や”two TVs”となります。物質として数えられるので可算名詞あつかいなのです。
“Look at the TV”と”See the TV”って言ってもいい?
ここで、“watch”と”look”と”see”の使い分けのおさらいです。
“look”は、基本的には「意識的に対象物に目を向ける」こと。静止物が多いです。
“see”は、基本的には「意識せずに自然と目に入る」ことをさします。
仮に、”Look at the TV”や”See the TV”と言えるシチュエーションを考えてみました。
- Look at the TV, it has scratches on its screen.
(訳)そのテレビちょっと見てよ、画面にキズがあるよ。 - I saw a massive TV at the shop yesterday.
(訳)昨日お店でめちゃめちゃ大きいテレビを見たよ。
両方とも、一般的な「テレビ(テレビ放送)を見る」のニュアンスとは違う意味になり、「テレビの受信機」が見る対象になっています。
「テレビ番組」って英語で何ていう?
「テレビ番組」は英語で“TV show”または“TV program”といいます。
「テレビ番組表」は“TV schedule”です。
最近では、ストリーミングサービスをTV画面で見る人も多いですよね。代表的なものにNetflixがあります。
これらを「テレビを見る」という表現に含めるかは、日本国内・国外に関わらずそれぞれの感覚による様です。
我が家の子供たちは、普段はTV番組よりも、ストリーミングサービスを色々なデバイスで見ることが多いです。
そのため“stop watching TV” というフレーズはほとんど使わず、“stop watching screens”とばかり言っていますよ。
What kind of TV shows do you like?
訳)どういうテレビ番組が好き?
I enjoy watching travel shows featuring other countries.
訳)海外を題材にした旅番組が好きです。
「テレビを見た」や「テレビを見ている」などの英語表現もチェック
それでは、「テレビを見る」に関連した会話表現をいろいろな時制を絡めて想定してみましょう。
- I watched TV all day and went to bed early.
(訳)一日中テレビを見て早く寝た。 - I haven’t watched TV for years.
(訳)テレビは何年も見ていない。
- I can’t study right now. I am watching TV.
(訳)今は勉強できないよ。テレビ見てるんだ。
- I am going to watch TV when I finish this homework.
(訳)宿題終わったらテレビを見るつもりだ。
- I like watching TV everyday.
(訳)毎日テレビを見るのが好きだ。
- It is not good for your eyes to watch TV for many hours.
(訳)長時間テレビを見るのは目に良くないよ。
- I heard about the news on TV.
(訳)そのニュースのことはテレビで見たよ - I have seen that animal only on TV.
(訳)その動物はテレビでしか見たことが無い。
「テレビで見たよ/聞いたよ」と言いたいときは、”on TV”を使います。
同じ様に「それラジオで聞いたよ」は”I heard about it on (the) radio”です 。
本来は不可算名詞で”the”をつけず”on radio”ですね。
ただし、ラジオに関しては、慣習で”on the radio”となることが多いので、そういうものだと覚えてしまってください。
英語の番組や映画で英語力UP!
補足的内容になりますが、英語上達にはとにかくまずはインプットを増やすことだと強く感じます。
私が今住んでいるスウェーデンの人々は本当に皆さん英語が上手です。非英語圏の中ではオランダについで2番目に、国民の英語力が高いとか。
母国語と構造が近いというのはもちろんありますが、友人曰く、子供の頃から英語の映画は吹き替えなしで見るのが当たり前だったそうです。
ただ、それは子供の場合というのも事実。大人になってから身につけ様とするのであれば、分からないまま色々な番組を流し見していても効果を感じられないかもしれませんね。
私自身の経験ですが、気に入った映画や番組を分かるまで繰り返し見ることの方が近道でないかと思います。字幕を付けたり、外したりできるとさらに良い学習になりました。
BBCやNHKワールドなどのテレビ番組も良いですし、英語で見れる動画配信サービスなら気軽に繰り返し見れておススメですよ。
まとめ
「テレビを見る」は英語で“I watch TV(television)です。
ここでは、”watch”と”look”と”see”の使い分けが重要な基礎知識です。
今回の様に同じ対象に対して、それぞれ異なる動詞を当てはめた例文を作ってみると違いが分かったりしませんか。
また、いろいろな時制を意識して、「テレビを見る」の例文を並べてみたので、ぜひ会話表現の練習に役立てて下さいね。
個人的には、語学学習にはテレビはかなりのお役立ちアイテムだと思っています。
自分の興味のある英語番組を見つけて、楽しく学習をつづけていきましょう。