日本人の観光したい国ランキングでいつも上位にあるイタリア。
歴史あるヨーロッパらしい街並みは日本人の憧れです。
いつかは行ってみたいと思うものの、イタリア語はあいさつ程度しかわからない…と不安に思っていませんか?
今回は、イタリアで英語は通じるのかどうか、やイタリア人の英語力についてご紹介します。
いつかイタリア旅行を!と考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
イタリアで英語は通じる?
旅行で大切なのは現地の人とのコミュニケーション。スムーズなコミュニーションは、旅行は何倍も楽しくするポイントですね。
イタリア語が流ちょうな日本人はそれほど多いため、ほとんどの場合、イタリア旅行でも英語でコミュニケーションを取ることになるはず。
そこで気になるのが、「イタリアで英語って通じるの?」ということ。
まずはイタリアでの英語事情をチェックする前に、イタリアがどんな国かを確認しましょう。
イタリアってどんな国?
「ヨーロッパにある長靴のような形をした国」と言われると頭の中に地図が思う人も多いのでは?
イタリアは地中海に突き出した長靴みたいなイタリア半島とシチリア島、そしてサルデーニャ島からなる国です。
正式名称は「イタリア共和国」でイタリア語では「Repubblica Italiana」。
英語では「Italian Republic」ですが、「Italy」と呼ばれるのが一般的ですね。
イタリアの首都は映画「ローマの休日」でも有名な「Roma」。
人は約6,036万人で日本のおよそ半分です。
イタリアの人口は日本の人口のおよそ半分だ。
ちなみにイタリアは国内に独立した国がふたつもある珍しい国。
そのふたつとは
・バチカン市国
・サンマリノ共和国
それぞれ英語では、「Vatican City State」と「Republic of San Marino」といいます。
カトリックの総本山である「バチカン市国」と世界最古の共和国である「サンマリノ共和国」はどちらも異国情緒あふれる素敵な国。
イタリアに行く機会があれば、ぜひ足をのばしたい国々です。
イタリアはバチカン市国とサンマリノ共和国という2つの独立国家を完全に取り囲んでいる。
イタリアの公用語はイタリア語
イタリア語の公用語はもちろんイタリア語。
イタリア語はイタリアの公用語とされているだけでなく、もちろんバチカン市国やサンマリノ共和国、さらに、スイスやクロアチア、スロベニアでも使用されています。
イタリア語はわたしたちがイメージするよりもずっと多くの人が使っている言語。
そんなイタリア語は言語学体には「インド・ヨーロッパ語族」に属しています。英語も同じく「インド・ヨーロッパ語族」に属していますが、イタリア語は同じ語族のなかのラテン語から派生し、英語はゲルマン語から派生したとされています。
ちなみのイタリア語のベースとなったラテン語は今でも「バチカン市国」の公用語。
でも実際に会話としてラテン語を使っているわけではなく、公式に記録される文書や儀式で使用される用語にラテン語が使われているということです。
バチカン市国にいる人も日常的にはイタリア語や英語を使ってコミュニケーションをとっていますよ。
イタリアの公用語はイタリア語だ。
観光地なら問題なし!
2022年現在でイタリアの世界遺産の登録件数は58件。
これは2位の中国を抑え、世界最多です。
つまりイタリアはれっきとした観光国家!
ローマ、フィレンツェ、ナポリ、ベネチア、ミラノなどの主な観光地では、英語でのコミュニケーションに不便を感じることはないでしょう。
標識に英語も多く、英語のメニューが用意されているレストランも多いです。
イタリアは最も多くの世界遺産を保有している国だ。
イタリア人の英語力
観光客の多いイタリアでは英語が通じるシーンが多いですが、実際のイタリア人の英語能力はどの程度なのでしょうか。
確認しましょう。
EF EPI (English Proficiency Index)という指標を聞いたことがあるでしょうか?
これは世界各国の人々の英語能力について評価しランク付けしたもの。
ある語学学校が毎年、発表しています。
このテストはオンラインに接続できる人なら誰でも受験することが可能で、ライティングやスピーキングのテストがないため、一概にこのデータどおりだと言うことができませんが、ある程度の目安にはなりそうです。
このテストによるとイタリアは112カ国中35位で、中程度の英語能力とのこと。
ヨーロッパでの順位は35カ国中26 位で、フランスやスペインの方が少し上位にランクインしています。
観光客の多い空港や駅、ホテルなどは問題なく英語が通じるが、小さなカフェやバールでは英語ではコミュニケーションが取れないようなこともあるかも知れません。
簡単なあいさつ程度のイタリア語はしゃべれるようにしておくといいですね。
イタリア語で「hi」って何て言うの?
「Ciao」だよ。「hello」と「goodbye」の両方の意味を持つから、別れのあいさつにも使えるよ。
イタリア人の英語の発音
実はイタリア語は日本人にとって英語よりも発音しやすい言語だと言われているのはご存じですか?
それはイタリア語が母音をはっきりと発音するから。
また、単語の後ろの方にアクセントが付くことが多く、知り合いイタリア人は「はっきりした母音とアクセントに位置が似ているから、関西人こそイタリア語を勉強すべき」といっていました。
そのため、イタリア人の英語には少し特徴があります。
慣れていないと戸惑うこともあるかもしれないので、主な特徴をあらかじめ抑えておきましょう。
主な特徴は次のとおりです。
特徴① 語末に母音が挿入される
イタリア語は最後が母音で終わることが多い言語です。そのため、子音で終わる単語には母音を挿入することがあります。
たとえば one は語尾に「a」が挿入され「ワナ」、lotは「o」が挿入され「ロット」と聞こえます。
特徴② hがなくなる
フランス語などにも共通することですが、hの発音がされないことが多いです。
たとえば、hotelは「オテル」、howは「アウ」を聞こえます。
特徴③ rが巻き舌になる
rの発音はイタリア語の特徴のひとつである巻き舌で発音されることが多いです。
まとめ
世界有数の観光の国であるイタリア。
空港や駅、ホテルなどの観光客が多いところでは英語でのコミュニケーションに困ることはありませんが、小さなカフェやお店などではむずかしく思うこともあるかも。
そんなときは「わたしの英語じゃ伝わらないのかも」と思わず、堂々と自信を持って英語で会話してみてください。ボディーランゲージも使えばより効果的。
お互いに英語のネイティブでないからこそ、ゆっくりと気持ちをくみ取って理解市会えることもあるはずです。
ぜひイタリアで現地の人と積極的にコミュニケーションを取ってみてくださいね。