小学校や中学校、高校の一大イベントといえば遠足や修学旅行ですよね。
実は日本の学年単位で毎年遠足に行くというスタイルはアメリカでは珍しいのをご存じでしょうか。
アメリカでは「クラス単位」で遠足に行くのが一般的で、遠足に行くクラスもあれば、行かないクラスもあるそうですよ。また、強制参加というニュアンスはなく、あくまで自由意志なのでクラスの半数ほどしか参加しないこともあります。
ただ、遠足や修学旅行のスタイルに違いがあるとはいえ、英語で何て言うのか気になる方も多いのではないでしょう。
そこで今回は、「修学旅行」の英語表現について解説します。
「修学旅行」の英語表現
「修学旅行」といえば、小学校~高校までに行われる学校行事の一つで、宿泊を伴う旅行のことですよね。
school trip
「修学旅行」は英語で「school trip」と言います。
きちんと表現する場合は「multi-day educational school trip」とされることもありますが、「教育上の」という意味のeducationalがつくと堅い印象になってしまうため、educationalは省略されるケースが多いです。
また、1泊2日の修学旅行の場合は「two-day school trip」、2泊3日の修学旅行は「three-day school trip」というように、日数に応じて「〇-day」をつけて表現します。
ただ、日数を伝える必要のない場合はシンプルに「school trip」が使われますよ。
わたしたちは6月に2泊3日の修学旅行で東京に行きました。
「遠足」の英語表現
「遠足」も学校イベントの一つですが、日帰りで行く旅行を指しますよね。
「遠足」はさまざまな英語表現があります。
field trip
アメリカ英語で「遠足」を表現するときに最もよく使われるのが「field trip」です。
遠足は学習というニュアンスよりも、楽しむ、レクレーションというニュアンスが強いでしょう。そのため、社会科見学を区別する時は「one-day recreational field trip」と表現されることもあります。
また、field tripは数時間~日帰りの遠足から、修学旅行にも使える表現のため、必ずしも遠足だけの意味で使われるわけではありません。
わたしたちは遠足で東京ドームに行きました。
school trip
イギリス英語で「遠足」を表現するときによく使われるのが「school trip」です。
ただ、イギリスでは「school trip」がよく使われるだけであって、「field trip」だと意味が通じないわけではありません。
わたしは修学旅行でたくさんの思い出ができました。
school excursion
「trip」はカジュアルな印象のある言葉のため、かたい表現を使うシーンでは「school excursion」とされるケースが多いです。
また、trip は数か月以上の長期旅行に対して使われることもありますが、excursionは「(ある目的で団体で行う)小旅行」「遠足」という意味があるので、短い期間の旅をイメージさせます。
多くの学生は遠足で奈良を見学します。
「社会見学」の英語表現
「社会見学」といえば、レクレーションのような純粋に楽しいイベントというよりも、工場見学や博物館訪問といった学習のニュアンスが強いイメージがあるでしょう。
社会の仕組みを理解したり、文化や歴史に触れたりするという目的意識があるイベントと言えますね。
field trip
英語で「社会見学」を表現する場合、先ほど解説した「遠足」と同じ「field trip」を使うこともあります。
fieldには「範囲」「分野」「現地の」といった意味があり、「field trip」は社会見学の意味合いも含んだ表現といえるのです。
わたしたちは社会見学で恐竜博物館に行きました。
educational school trip
さらに直接的に「社会見学」というのを強調する場合は「educational school trip」を使うとよいでしょう。
「教育上の」という意味のeducationalがつくと、レクレーションというよりかは見学を通じて学ぶという目的があることがわかります。また、tripを「訪問」という意味のvisitに置き換えると、学校から近い場所を見学したというニュアンスになります。
わたしはゴミ処理場に社会見学に行きました。
「林間学校」の英語表現
主に夏休みなどに山間部などの宿泊施設に泊まり、登山やハイキング、炊飯、キャンプファイヤーなどを行う行事を「林間学校」と言いますね。
学校単位ではなく、個人の希望で自由参加なケースが大半でしょう。
自然の中で共同生活を送り、健康増進や体力強化、集団行動などについて学べる機会です。
summer camp
「林間学校」を英語では「summer camp」と言います。
アウトドアのニュアンスが伝わるcamp(キャンプ)という言葉を使うことで、自然の中に宿泊する林間学校のイメージを表現していると言えますね。
わたしは夏休みに2泊3日の林間学校に参加しました。
nature school
「林間学校」は「summer camp」のほか、「nature school」「outdoor camp」と表現されることもあります。
「自然」という意味のnatureや「屋外の」という意味のoutdoorといった英単語が使われており、いずれも自然を体験するという林間学校のニュアンスを表現できるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「修学旅行」や「遠足」などの英語表現について解説しました。
どのような行事なのかによって、英語では表現の使い分けが必要ですが、まずは「field trip」「school trip」のふたつを覚えておくとよいでしょう。
このふたつの表現を覚えておけば、修学旅行や遠足、社会見学まで広く伝えられます。
なお、修学旅行を伝える場合は、「two-day」「three-day」というように、日数に応じて「〇-day」という表現を入れるとより細かなニュアンスが伝わります。
また、林間学校は自然の要素が強いので、ほかの表現とは異なる単語を使うのがポイントです。
ぜひ今回の記事を参考に、修学旅行や遠足に関する英語を会話で使ってみてくださいね。