今回は、温度の話です。「日本の夏はどれくらい暑いの?」と聞かれて、「暑いときは40度くらいかな」と答えたときに相手が驚いていなかったら、その人はいつも使っている単位が違うかもしれません。
今回は、摂氏と華氏の違いと、温度、気温を使った会話の仕方を紹介します。
℃?℉?地域で違う気温・温度の表し方
日本の気温は摂氏で表されます。ほとんどの国では同じように摂氏で表されています。摂氏は英語でCelsiusです。記号は℃です。
華氏は英語でFahrenheitです。記号であらわすと℉となります。華氏を採用している国はアメリカ、グアム、ヴァージン諸島などあまり多くはありません。
あまりなじみがないので、アメリカに滞在した際に部屋の温度設定が73度になっていたり、夏の暑い日は外の温度が113度と表示されたりするとびっくりします。
摂氏から華氏の計算方法もありますし、検索すればすぐに計算結果がでてきます。しかし、華氏のよく見る温度を覚えておいた方が感覚としてわかりやすく、便利です。少し例を挙げておきます。
- 水が凍る温度・・・・・・・華氏32度
- 春の心地よい外の温度・・・華氏60度前後
- 部屋の温度・・・・・・・・華氏74度前後
- 人間の平熱・・・・・・・・華氏98度前後
- お風呂の適温・・・・・・・華氏105度
- 水が沸騰する温度・・・・・華氏212度
温度・気温について英語で質問してみよう
温度や気温に関する質問の仕方を確認していきましょう。
気温に関する質問
温度は英語でtemperatureです。最近は、音声デバイスに温度を確認することも多くなってきました。英語設定にして練習している方も多いのではないでしょうか。まずは温度を聞いてみましょう。
What’s the temperature today?
訳)今日の温度は?
また、華氏で教えてほしいときは、
What’s the temperature today in fahrenheit?
訳)今日の温度は華氏で?
摂氏から華氏に変えてほしいときは、
What’s 15 degrees celsius in fahrenheit?
訳)15度は華氏で何度?
部屋の温度を上げて/下げてほしい
日本の温度感覚に慣れていると、海外育ちの方の暑がりには驚かされます。我慢せずにエアコンの温度の調整をしてもらいましょう。
Could you turn up/down the air conditioner?
訳)エアコンの温度を上げて/下げてもらえますか?
Raise/Lower the air conditioner please?
訳)エアコンの温度を上げて/下げてくれる?
地理とかけ合わせた質問
「日本から来たんだよ」と自己紹介していると、地理的な話題になることもあります。
Where is the coldest city in Japan?
訳)日本で一番寒いところはどこ?
I think it is Hokkaido, the northernmost island in Japan.
訳)北海道だと思う。日本で一番北にある島だよ。
What about your place?
訳)君自身の街は?
We don’t have snow much, but it is still cold in winter. I feel like my ears are going to tear.
訳)雪はあまり降らないけど、やっぱり冬は寒いよ。耳がちぎれそうになる。
日本の寒さの特徴は、からっかぜや底冷えといった芯から冷える感覚です。自分なりの言葉で表現できるようにしておきましょう。
英語で「温度」や「気温」を答える
具体的に何度と数字で気温を答える方法や、寒さや暑さの感覚を伝える英語を見ていきます。
数字で気温を答える
必要なのはdegree「度」という単語です。1度でない限り複数形でdegreesになります。摂氏と華氏を区別した方がいい場合は、degreesの後にcelsius、fahrenheitを加えましょう。
先ほどの気温を聞く質問をすると、音声デバイスからはこんな風に返ってきます。
What’s temperature today?
訳)今日の気温は?
The high temperature today will be 15 degrees celsius and the low will be 9 degrees celsius.
訳)今日の最高気温は15度、最低気温は9度です。
寒い
寒いといえば、coldですね。この機会に、cold以外の「寒い」も紹介します。
cool
心地がいいくらいの涼しさです。
chilly
coldと比べると寒さの程度は少し穏やかで、肌寒い、という意味です。しかし、現地の人がchillyと言っていても、日本人にとってはかなり寒い、ということもよくあります。
freezing
freezeは凍らせる、という意味なので想像しやすいと思います。凍えるほど寒い、という意味です。
暑い
同じように、hot以外の「暑い」はどうでしょうか。
baking hot / melting hot / boiling hot
焼けるほど、煮えるほど暑いというときに使います。bakingの方がジリジリとした暑さ、meltingが暑くて溶けそうな感じ、boilingが湿気を感じる暑さに使います。
自分でも何かオリジナルな暑さの表現が作れそうですね。
scorching
baking hotに似ています。焦げるような暑さを表します。
sweltering
boiling hotをひと単語で表したのがswelteringです。うだるような暑さです。
muggy
ムシムシしていてさらに暑い、まさに日本の夏にぴったりの暑さを表すならこのmuggyです。
ちょうどいい
意外と「ちょうどいい温度」はパッと出てこないかもしれません。ここで確認しておきましょう。
perfect
ちょうどいい、ピッタリの、という意味でperfectが使えます。It is perfect day for ~というと、~するのにピッタリの日という表現になり、使いやすいです。
It is a perfect day for laundry!
訳)今日は洗濯日和だ!
just right
同じように、ピッタリの、という表現でjust rightも万能です。
How is the room temperature?
訳)部屋の温度はどう?
Just right!
訳)ちょうどいいよ。
nice
心地よさを伝えたいときや「良い天気だね」と言うときには、Nice weather!もシンプルです。
「温度」に関連する英語表現
最後に温度に関係する表現を挙げておきます。
- 気温:air temperature
- 体温:body temperature
- 高熱があります:I have a temperature. / I have a fever.
- 室温:room temperature
- 水温:water temperature
まとめ
単位の違いで文化の違いをを実感する、という経験は多いものです。
特に温度の単位の違いは、通貨やメートル・マイルの違いと同じほど感覚をつかむのが難しく感じます。
日常生活の中で慣れるには、スマートフォンの天気アプリで現在地の華氏と摂氏の温度を確認してみるのが一番です。
そのまま、今が何度か英語で口に出して慣れていきましょう。