今回のテーマは「カチューシャ」です。

主に女性に人気のあるファッショングッズ「カチューシャ」ですが、英語ではどう表現するかご存知ですか?カタカナ言葉なのでそのまま英語でも通じるのか、それともまったく違う呼び方があるのか、この記事ではそのあたりの事情を詳しく解説していきます。

カチューシャ好きの方もそうでない方も、ぜひ参考にしてください。

それでは、さっそく始めていきましょう!

「カチューシャ」は英語で何て言う?

「カチューシャ」は英語で何て言う?

C字型の髪飾りである「カチューシャ」は、英語だと “headband(ヘッドバンド)” と言うのが一般的です。

日本語でヘッドバンドというと、テニスなどのスポーツ時、選手が頭に巻いている帯状の布をイメージしますよね。しかし英語の headband は、それも含めて頭の装身具全体を表すんです。

また、往年の名作『不思議の国のアリス』で主人公のアリスが着けていたことから、カチューシャは俗語的に “Alice band(アリスバンド)” と呼ばれる場合もあります。

Aさん
I bought a new headband. How do you like it?
訳)新しいカチューシャを買ったんだ。どうかな?
Bさん
That’s great! I think it’s cute, like Alice.
訳)いいじゃん! アリスみたいでかわいいと思うよ。

 

「じゃあカチューシャは英語では通じないの?」という疑問が生じますが、カチューシャは残念ながら和製英語、いや、そもそも英語ですらない言葉です。そのため、英語でどんなにカチューシャと言ってみても、髪飾りの意味で通じることはないので注意しましょう。

カチューシャの英語のスペルは?

カチューシャをそのまま英語で書き表したい場合、スペルとしては “Katyusha” が一般的です。しかし、先ほどお話しした通り、カチューシャは英語由来の言葉ではないので、正しい綴りが1つに定まっておらず、他にも以下のようなスペルが存在します。

  • Katusha
  • Kachusha
  • Katyuusha
  • Katjusha
  • Kachusya
  • Kachuscha
  • Kachousha
  • Katuscha

そんなカチューシャは、もともとロシア語由来の言葉です。ロシア人の女性に多い名前に「エカテリーナ(Ekaterina)」というのがあり、それの愛称がカチューシャ(Katyusha)なんです。

そのため、一般的な英語圏の人にカチューシャと言った場合、人の名前と思われることはあっても、髪飾りのことだとは思ってもらえないでしょう。

Aさん
I bought a new Katyusha. How do you like it?
訳)新しいカチューシャを買ったんだ、どうかな?
Bさん
Human trafficking is not a good thing. It’s sad for Katyusha and her family.
訳)人身売買はよくないよ。カチューシャちゃんとその家族がかわいそうだよ。

 

Aさん
Huh?
訳)はぁ?

なぜ日本では髪留めをカチューシャと呼ぶのか

日本でC字型の髪飾りをカチューシャと呼ぶようになったのは、ロシア文学の巨匠トルストイによる名作『復活』が由来だといわれています。

『復活』は大正時代の日本で人気を博し、各地でこれを原作とした舞台が上演されたようです。その際、この作品の主人公の名前がカチューシャといい、彼女が着けていた髪飾りが人々の印象に強く残ったことから、「髪飾り=カチューシャ」という定式が生まれたと推測されます。先述の Alice band と非常によく似た話ですね。

耳付きカチューシャは英語で何て言う?

ディズニーランドなどで、キャラクターの耳付きカチューシャを頭につけて楽しんでいる姿がよく見られます。ハロウィンでも、カチューシャを着けて仮装している姿を見かけますね。

耳付きカチューシャは英語で何というのでしょうか。耳付きカチューシャは、“headband with ears”と言います。

また、うさぎの耳が付いたカチューシャ(うさ耳カチューシャ)は、“bunny ear headband”となります。

Aさん
Isn’t this bunny ear headband cute?
訳)このうさ耳カチューシャ、かわいくない?
Bさん
That’s cute!
訳)かわいいね。

 

同様に、ネコ耳カチューシャは“cat ear headband”、キツネ耳カチューシャは“fox ear headband”となります。

カチューシャ以外のヘアアクセサリーの英語名を覚えよう!

カチューシャ以外のヘアアクセサリーの英語名を覚えよう!

ここからは、カチューシャ以外で頭に着用するヘアアクセサリーについても、英語で何と表現するか確認していきましょう。

なお、ヘアアクセサリーと総称する場合は、日本と同様に “hair accessories” と言います。

個々のアクセサリーを指す際は hair accessory と単数形でもよいですが、全体の総称として言う場合は hair accessories と複数形にするのが一般的です。

「ヘアバンド」in English

頭に巻いて使用するヘアアクセサリーを日本では「ヘアバンド」と呼ぶことがありますが、これもカチューシャ同様に headband と呼びます。英語の headband の示す範囲は幅広く、C字型の髪飾りから布状のものまでカバーするということです。

英語でも hairband という表現自体は存在しますが、イギリスの一部地域などで使われるローカルな言い方なようで、アメリカ英語などでは一般的ではありません。

「髪留め」in English

「髪留め」は英語だと “hair pin(ヘアピン)” や “hair clip(ヘアクリップ)” と言います。日本でも同様のカタカナ英語がよく使われるので、聞き馴染みがある方も多いでしょう。

基本的にはどちらを使ってもOKですが、強いて言うと hair pin が小型タイプの髪留めを、hair clip が大型タイプの髪留めを表すケースが多いです。

また、装飾性の高い髪留めの場合は “barrette” と呼ぶ場合もあります。日本では「バレッタ」と呼びますが、英語では「バレット」と言います。バレッタという呼び方はフランス語の影響でしょうね。

カチューシャ以外にもある? 海外では通じない和製英語のファッショングッズ

カチューシャ以外にもある? 海外では通じない和製英語のファッショングッズ

カチューシャは日本でしか通じない一種の和製英語ですが、それ以外にもファッショングッズには、海外では通じない呼び方が多く存在します。

ここでは、代表的なものをピックアップして、詳しく確認していきましょう。

和製英語のファッショングッズ①:ピアス

日本では耳飾りのうち、耳たぶに穴を開けて着用するものを「ピアス」、穴を開けずに引っかけて着用するものを「イヤリング」と呼び分けます。しかし、英語ではどちらも “earring(イヤリング)” と呼び、”pierce(ピアス)” と言っても通じないので注意しましょう。

pierce は本来「~を貫く」という意味の動詞です。着用時に耳を貫くことから、日本では一部のイヤリングをこう呼ぶようになりました。

なお、耳に穴を開けないタイプのイヤリングを強調したい場合は “clip-on earring(クリップオンイヤリング)” と言います。

和製英語のファッショングッズ②:Yシャツ

日本では白いボタンシャツのことを「Yシャツ」と言いますが、英語で “Y shirt” と言ってもまず通じません。Yシャツは日本人が “white shirt(ホワイトシャツ)” を聞き間違えて生まれた、一種の和製英語です。

英語では、同様のシャツを “dress shirt(ドレスシャツ)” と言うのが一般的です。もし白い点を強調したいのであれば、”white dress shirt” と言えばよいでしょう。

和製英語のファッショングッズ③:ノースリーブ

日本では袖無しの服のことを「ノースリーブ」と言いますが、これも和製英語なので、海外では通じません。英語では同様の服を “sleeveless(スリーブレス)” と言います。

そのほかにも、「ノーネクタイ」や「ノーメイク」など、日本語で「ノー○○」と呼ぶものはたいてい和製英語なので、英会話では使わないように注意しましょう。

和製英語のファッショングッズ④:ワンピース

上衣とスカートが一緒となってつながった形状の洋服を、日本では「ワンピース」と言いますが、英語では“dress(ドレス)”と言います。日本では「ドレス」というとパーティーに着ていくようなものを想像しますが、英語ではフォーマルなものもカジュアルなものも全て “dress” になります。

ワンピースも、着丈別、TPO別に英語が異なってきます。洋服のさまざまな英語を紹介した記事もぜひ参考にしてください。

和製英語のファッショングッズ⑤:ビーチサンダル

「ビーチサンダル」は、アメリカ英語で “frip-flops” 、イギリス英語では “thongs” と言います。

通常2つで1セットなので複数形の “s” をつけます。片方、一足を示す場合は、”s” をつけません。

和製英語のファッショングッズ⑥:トレーナー

「トレーナー」はトレーニングをする服を表現する和製英語です。英語では“sweat shirt” と言います。

和製英語のファッショングッズ⑦:パーカー

パーカー(parka) はイヌイット語が由来で、アザラシやトナカイなどの毛皮でつくったフード付きの防寒着のことを示します。

フードのついたトレーナーのことは一般的に “hoodie(hoody)” と呼ばれます。”hood” は「頭巾」という意味です。また、 “hooded sweatshirt” とも言います。

和製英語のファッショングッズ⑧:マフラー

日本で防寒具として、またファッションとして冬に首に巻く「マフラー」は、英語では通じないことがあります。

車の排気管のことを主に “muffler” と言い、首に巻く防寒の「マフラー」のことは “scarf” と言う方が一般的です。

昔は”muffler” も「マフラー」を表す言葉として使われていたようですが、現代ではほぼ使われなくなっています。

和製英語のファッショングッズ⑨:オーダーメイド

ファッショングッズではありませんが、ファッション用語の「オーダーメイド」。受注生産を意味する「オーダーメイド」は、英語では“tailor-made”。

Tailor は「仕立て屋」という意味があり、主に紳士服や婦人用コート類を各人のサイズを測って仕立てる人のことを表します。tailor-madeは洋服以外でも使えます。

“custom-made” は顧客の要望に合わせた商品をつくる意味で、洋服以外に家具や車など、さまざまなものに使えます。“made-to-order”も 幅広く使われます。

ほかにも和製英語を紹介していますので、参考にしてみてください。

まとめ

今回は「カチューシャ」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

カチューシャはもともとロシア語の女性名を表す言葉であり、C字型の髪飾りをカチューシャと呼ぶのは日本だけです。同様のものを英語では headband と呼ぶので、間違って Katyusha と呼ばないように注意しましょう。

また、カチューシャ以外にもピアスやYシャツなど、英語では通じないファッショングッズがいくつか存在するので、今回ご紹介したことを参考にして、正しい言い方で表現できるようにしていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!