「フットボールの試合をはじめから終わりまで観戦したんだ」
「夏の間中、アルバイトをがんばったよ」
このような会話をするときに使いたい英語がthroughoutです。
しかし、throughoutを具体的にどう使うか分からないという人もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、英語throughoutの意味と使い方を例文で紹介します。この機会に、会話に便利な英語を増やしましょう。
throughoutの意味
さっそく、throughoutの意味をみていきます。ここからたくさんのthroughoutが出てきます。まずはその度につっかかることのないように発音の確認をしましょう。throughoutは、カタカナ語ではスルーアウトのようにしますが、thは舌先を上前歯に軽く触れさせて発音してください。では、さっそくthroughoutの意味を解説しましょう。
throughoutの意味
冒頭、日本語の例で「はじめから終わりまで」や「夏の間中」とでてきました。この部分に当たる単語がthroughoutになります。throughoutは副詞でもありますが、前置詞として「~を通して・終始」のように表現したいときに使う単語です。
さらに、throughoutは時間軸だけでなく「あらゆる場所に・至るところで」など、空間に関してすべてカバーするようなときにも使用することができます。
throughoutの例文
それでは、実際にthroughoutをどのように会話で使うのか例文で具体的にみていきます。時間的なもの、空間に関するものと分けて紹介しましょう。
時間的なthroughout
throughoutは「その間中ずっと」のニュアンスを持ちます。
訳)多くの外国人剣道家は、日本人の先生によるセミナーを通じて多くを学びました。
throughout the seminarで、セミナーが開催されている間中というニュアンスです。
訳)私は、一年の間中ずっと英語を勉強しています。
throughout the yearということによって、休むことなくコンスタントに英語学習を継続しているという意味になります。
なお、一生をかけて何かをするような場合にも、throughout lifeにして表現することができます。
訳)私たちは会議でずっと座っていました。
この例文のthroughoutは「ずっと」「初めから終わりまで」という副詞としての使い方になります。この例文のthroughout部分を言い換えると”from the begginning to the end/all the time”になります。しかし、throughoutを使えば一言で表すことができるのです。
空間的なthroughout
「あらゆる場所に・至るところで」というときのthroughout例文を紹介します。
訳)彼女はアーティストとして、世界中でよく知られています。
次に一つ、副詞の例文も紹介しましょう。
訳)私たちの家はずっと良好な状態です。
throughとthroughoutの違い
さて、throughoutにとてもよく似た単語にthroughがあります。これら2つの表現の違いはどのようなものなのでしょう?
throughとthroughoutの違い
throughとthroughoutは最後の部分にoutがあるか無いかが違いです。throughにも前置詞と副詞の使い方があり「~の間中」や「~の至るところで」などの意味があります。このようにthroughoutに類似する単語であり、違いを確認しなければどちらを使えばいいのか迷ってしまいます。
以下、throughとthroughoutの違いを解説します。
throughは、何かの完了に向かっているとき、また動きや移行時に使用する。
throughoutは、期間または状況全体と意味する。
空間的な意味において、2つの例文でニュアンスを比較してみましょう。
訳)その川は渓谷を通って流れています。
訳)渓谷のあちこちで美しい景色を眺めることができます。
throughでは川は全体的に渓谷を流れていますが動きを表し、一方throughoutは渓谷の至るところ=空間全体というニュアンスで使われています。ここが2つの単語の違いなんですね。
「いたるところに」の英語2選
ここでは、throughoutの空間的な意味「いたるところ」に当たる他の表現をみていきましょう。いたる所とは、様々なところ、あっちこっちに言い換えられます。そこで、表現2つを紹介しましょう。
everywhere
everywhereは「そこここに・どこでも・どこにも」という意味の副詞です。
訳)現在、通貨「円」が非常に安いため、外国人が日本の至るところにいます。
ニュースでもよく見ることがありますが、円安の影響で外国人が日本のあちこちで見かけられますね。そんなときに空間(=日本)を表すeverywhereを使用しています。
all over the place
all over the placeも「至るところに・そこいら中」の意味を持っています。
訳)息子の服があちこちにあって、すごく散らかってるわ!
ちなみに、フレーズall over the placeには「自制心を失う・キレる・カッとする」の意味もあります。例えば、I’m all over the place.であれば「私、パニクってる」などになります。
throughout the dayの意味
次に、throughoutを使ったthroughout the dayの意味と使い方を紹介します。
throughout the dayの意味
dayはみなさんご存知の「日・日中」の意味から、throughout the dayで「1日中」になります。
訳)体調が優れず、1日中家にいます。
なんだか不調で出かける気が起こらないときがあります。1日中家で静かに過ごしていたということをthroughout the dayで表しています。
その他「一日中」の表現はこちらの記事にてご紹介しています。
throughout the yearの意味
次はdayではなくyearを使ったthroughout the yearをみていきましょう。
throughout the yearの意味
もうお分かりかもしれませんが、throughout the yearで「一年中」の意味になり、年間を通して起こったこと、起こっていることを説明します。
訳)母の日、イースター、クリスマスなど、年間を通じてセールがあります。
throughout the worldの意味
続けて、throughout the worldも紹介しましょう。この表現によって、世界で起こる様々な出来事や活動を説明することができます。
throughout the worldの意味
throughout the worldで「世界中」であり、その使い方を以下の例文でみてみましょう。
訳)ニュース速報:イラン大統領がヘリコプター墜落で死亡したという速報が世界中に広まった。
Throughout – 前置詞の用法
最後に、前置詞throughoutを再確認します。throughoutには2つの使い方がありました。それが「~を通して・終始」といった時間に関する使い方、そして「あらゆる場所に・至るところで」という空間に関するものでした。
前置詞throughoutの用法
前置詞としてのthroughoutの使い方ですが、throughoutの後に対象となる時間・期間または場所などの空間を持ってきます。
ここまででも紹介したとおり、以下のよう形になります。
- throughout the seminar
- throughout the day
- throughout the year
- throughout the house
- throughout the world
- throughout the valley
セミナー中ずっと、一日中、一年中、家中、世界中、渓谷のあちらこちら、このような表現に使うのが前置詞throughoutです。
まとめ
throughoutのニュアンスをしっかり理解されたでしょうか?
筆者がthroughoutを使うとすれば、I was listening to music throughout the writing.です。
ご自身に関係することで、みなさんはthroughoutをどのように使えそうですか?