「掃除する」と英語で言いたいときに、パッと頭に浮かぶのは”clean up”という言葉ですよね。確かに”clean up”はよく使われる表現ですが、それだけではありません。掃除の内容によって、ぴったりの単語はさまざまです。「拭き掃除」や「つけおき」など、意外と知らない英語表現もいっぱい。
そこで今回は「掃除する」の英語表現を例文とともにご紹介。掃除する場所ごとに、よく使うフレーズも解説します。日常英会話で役立つ表現に、きっと出会えるはず。英語で「掃除する」は何と言うのか、さっそく見てみましょう。
「掃除する」って英語で何て言う?
整理整頓や片付け、掃除道具を使って行う掃除など、「掃除」にもいろいろな種類がありますよね。ここでは「掃除する」を意味する3種類の英語表現をご紹介。シーンに応じて使い分けてください。
clean up
「掃除する」という意味の英語といえば”clean up”。”clean up”は「片付ける」という意味でも使われますが、特に「ホコリや汚れを取り除く掃除」を表します。
ホウキで床を掃いたり、ぞうきんで拭き掃除をしたりするときにぴったりの言葉。”clean”だけで使ってもOKです。
I have to clean up my room this weekend.
訳)今週末、部屋を掃除しなきゃ
I spent all Saturday morning cleaning up.
訳)土曜日の午前中、ずっと掃除をしていたよ
Thanks for cleaning the room up.
訳)部屋を掃除してくれてありがとう
tidy up
”tidy up(タイディー・アップ)”は「片付ける、整頓する」という意味の言葉。散らばったモノをそれぞれの場所に戻す、という作業を表します。ホウキやぞうきんを使った掃除というよりも、整理整頓の意味合いが強い言葉です。
Tidy up your room!
訳)自分の部屋を片付けなさい!
また「散らかっている状態」のことを”mess”と言います。形容詞に変えて”messy”にすれば、”messy room(散らかった部屋)”のように、場所を表すこともできます。
What a mess! Tidy it up please.
訳)何て散らかっているの! 片付けて
I don’t feel comfortable in such a messy room.
訳)こんなに散らかった部屋だとくつろげないよ
My desk isn’t always this messy.
訳)私のデスク、いつもこんなに散らかっているわけではないんだよ
put ~ away
”put ~ away”は、「~をしまう」という意味。使っていたものを、決まった場所へ戻すときに使う言葉です。「put + 名詞 + away」の形を取ります。
My son puts his toys away every night.
訳)息子は毎晩おもちゃをしまうんだ
Make sure to put your tools away.
訳)自分の道具を忘れずにしまってね
Can you help me put these glasses away?
訳)グラスをしまうの手伝ってくれる?
掃除する場所にまつわる英語フレーズ
掃除する場所によって、使う道具や掃除内容は変わりますよね。ここからは、「リビング&寝室」と「キッチン&水まわり」を掃除するときによく使う英語フレーズを順番にご紹介します。
リビング&寝室
■掃除機をかける
「掃除機をかける」は”vacuum”。「床に掃除機をかける」なら”vacuum the floor”です。
ほかにも「カーペット(carpet)」や「ラグ(rug)」、「部屋(room)」など掃除機をかける場所ならどこでも使える表現です。
I’m going to vacuum the living room today.
訳)今日はリビングに掃除機をかけるよ
ちなみに「掃除機」は”vacuum cleaner”です。
The vacuum cleaner doesn’t work.
訳)掃除機が動かないよ
■ホウキで掃く
「ホウキで掃く」は”sweep”。「ホウキで床を掃く」の場合は”sweep the floor”ですね。
Can you sweep the floor?
訳)ホウキで床を掃いてくれる?
「ホウキ」は”broom”と呼ばれます。「ホウキで掃く」は”sweep with a broom”とも言えますが、”sweep”だけでも通じるため”a broom”は省略してOKです。
■ホコリをはらう
ハンディモップなどで「ホコリをはらう」は”dust”。”dust”には「ホコリ」という意味もありますが、実は動詞として使うこともできるのです。”dust”の後に、掃除する場所を入れればOK。
I dusted the bookshelf this morning.
訳)今朝本棚のホコリを取ったよ
また”dust”は”dusty”に変えれば「ホコリっぽい」という意味の形容詞としても使えます。
Everything is so dusty in this room!
訳)この部屋は何もかもがホコリっぽい!
■拭き掃除をする
雑巾などで「拭き掃除をする」は”wipe”。”wipe”も、すぐ後に名詞を取ります。
It took me a couple of hours to wipe all the windows.
訳)窓全部を拭き掃除するのに、何時間かかかったよ
Wipe the shelves with a dust cloth.
訳)本棚を雑巾で拭いて
■モップがけをする
「モップがけをする」は”mop”。”wipe”と同じように、モップがけをする場所を加えます。
Do you want me to mop the floor?
訳)床をモップがけしてほしい?
キッチン&水まわり
■こする
油汚れや水アカなどがたまりやすい水まわり。「ゴシゴシこすって汚れを落とす」と言いたいときに便利なのが”scrub”です。
Use a wet towel to scrub the stain.
訳)濡れタオルで汚れをこすり落として
The stovetop needs to be scrubbed clean.
訳)コンロはこすって掃除する必要があるね
■つけおきする
洗剤を入れたお湯に汚れたパーツを入れておく「つけおき」。レンジフード掃除などでよく使う方法ですが、英語では”soak”と言います。
Soak them in hot soapy water for 30 minutes.
訳)洗剤を入れた熱いお湯で30分つけおきしてください
”soapy water”で「洗剤が入った水」という意味になります。
掃除道具にまつわる英単語一覧
ホウキ: broom ちりとり: dustpan はたき: duster ぞうきん: dustcloth モップ: mop 掃除機: vacuum cleaner ゴミ箱: trash can 洗剤:cleaner 多目的洗剤:all-purpose cleaner 消臭剤: deodorizer 粘着カーペットクリーナー(コロコロ): lint roller 詰め替え: refill
掃除に使う「洗剤」は”cleaner”です。キッチン用なら”kitchen cleaner”、ガラス用なら”glass cleaner”のように呼ばれます。場所を問わず使える多目的洗剤は、”all-purpose cleaner”です。
日本では「コロコロ」という名前で呼ばれることが多い粘着カーペットクリーナーは、”lint roller”。“lint”は「糸くず」という意味で、”lint roller”は「糸くずを取るローラー」ですね。
まとめ
幅広い種類の掃除に使える”clean up”に、整理整頓を表す”tidy up”、特定のモノを片付けるときに便利な”put ~ away”。それぞれの言葉のニュアンスをおさえておけば、的確な英語表現が可能です。
多くの人にとって掃除は避けて通れないもの。万国共通の話題として、共感しあえるトピックかもしれません。難しい言葉はありませんので、ぜひ気軽に「掃除」にまつわる表現をおさえてくださいね。