皆さんは、「真面目だね」と言われたら嬉しいですか?それとも嫌だなと思いますか?実は真面目という言葉って、一見ポジティブな意味に聞こえてその裏にネガティブな意味が隠れていたりしますよね。だから、人によってその捉え方は異なります。そしてこれは英語でも同じで、「真面目」には良い意味で使う単語も悪い意味で使う単語もあります。間違って使ってしまうと相手を不快にさせてしまうこともあるので、しっかり使い分けができるように以下で学んでいきましょう!
hardで「一生懸命に」
おそらく、最も簡単なに「真面目に」という意味を表せるのはHardという副詞を使った文章でしょう。これは「一生懸命に」と訳させることも多く、文末に付けて勉強や仕事、スポーツや家事など、あらゆることについて真面目に、一生懸命に取り組んでいることを伝えられます。
Hardには「硬い」などの意味もあるのですが、最初に習うのは「一生懸命に」という意味の方です。メインの意味をそのまま使えるので、そう時間をかけずに思い出せる単語だと思います。
She studies English so hard.
訳)彼女は英語の勉強に一生懸命だね
Soon she must be able to speak English.
訳)すぐに英語を喋れるようになるね
earnestは「熱心な」
まずは、「真面目」の中でもポジティブな意味を含む英単語をご紹介してきましょう。そのうちのひとつがEarnestです。こちらは熱心に勉強や仕事に打ち込む人のことを指し、そこに悪意はありません。
「熱心な」の他に「勤勉な」という訳を当てることもありますね。ですから、同じ意味である「diligent」も同義語として覚えておきましょう。世界から見ると、日本人は皆このように言われるかもしれませんね。
honestはで「誠実な」
Honestいうと「正直者」というイメージがあるかと思いますが、こちらは「誠実な」と捉えれば「真面目」にも通じますよね。嘘を言わない、ズルをしない、そんな人を表す時にぴったりの表現です。
ちなみに豆知識ですが、日本人は勤勉で真面目だからと、海外のパスポートチェックの歳に優先的にチェックしてもらえるなんて経験をした方もいるそうですよ?パスポートを見れば何人かわかるからです。しかし、これは取りようによっては「逆差別」になってしまいますし、日本人全員が真面目で嘘をつかないわけではないので、他の国の人がどう思うかを気にしてしまいます。中にはそんなのいいじゃないかと、日本人が褒められたことを素直に喜び、「逆差別」なんて考えない人もいますけどね。
さて本題に戻りますと、Honestは基本的にはポジティブな意味で使われますが、時にはいい意味での「馬鹿正直」のようにちょっと微妙なニュアンスも含みます。
ここで覚えておきたいのは、「To be honest」や「To be honest with you」というイディオムですね。こちらはどちらも「正直に言うと」という意味です。
faithfulで「忠実な」
Faithfulのメインとなる意味は「信仰が厚い」です。しかし、「忠実な」や「信頼できる」という意味もあり、これらが行きつくところはやはり「真面目」です。
人を裏切らない、浮気をしない、義理堅いといったニュアンスを含むため、真面目な人の中でも人に対して真面目であると言いたい時に使えます。
I think he is a faithful man.
訳)彼は真面目な男だと思うよ
Then you don’t know him.
訳)じゃあ君は彼のことを知らないね
hardworkingで「勤勉な」
Hardworkingは、「一生懸命に」という意味のHardと、「働くこと」というWorkingが一緒になった言葉です。間にスペースがないことに注意しましょう。
いくらなんでも真面目過ぎて引いてしまうというような働きぶりではなく、「働き者の」というポジティブな意味で使われます。ですから、言われたら褒め言葉として受け取りましょう。
日本語にすると「働く」となってしまいますが、Workingは何か努力をして動いていることを示すため、これは仕事でなくても勉強や家事など、あらゆることに対して言えます。
seriousで「堅物な」
Seriousはポジティブな意味で使われることもあるのですが、どちらかというとネガティブな印象があります。真面目過ぎてジョークが通じないとか、空気が読めないとか、気難しい人に対して言う言葉です。
真面目になりすぎないでと言いたい時、深刻に考えすぎだと伝えたい時に使えます。
Don’t be so serious!
訳)そんなに深刻にならないでよ!
But I don’t know how to manage it.
訳)でもどうやって解決したらいいかわからないし
squareで「頭が固い人」
ちょっと意外かもしれませんが、Squareで「頭が固い人」という意味があります。Squareと言えば「四角」ですが、四角にはきっちりしたイメージがありませんか?かっちりしていて柔軟な考え方をしない人に対して使う表現です。
お堅いイメージがあることから、人の意見を受け入れなかったり、会話の中であまり笑わないといったネガティブな真面目さんというニュアンスがあります。
workaholicは「仕事中毒」
ワーカホリックは日本語にもなっていますね。おそらく日本の場合はブラック企業などで、働きたくはないけれど仕方なく長時間働いている人のことを指すことが多いと思います。これが悪い意味で「真面目」となりました。
海外では、仕方なくという場合もありますが、仕事ばかりで家庭のことを考えていない人を指すこともあります。仕事に夢中、仕事が好きで「真面目」になってしまった例ですね。
まとめ
「真面目」と言われて嬉しい人と嬉しくない人がいるように、英語でも「真面目」という言葉にはポジティブな意味とネガティブな意味の両方がありました。英語の場合、多くは単語によって良い意味を含んでいるものなのか、それとも悪い意味を含んでいるものなのかハッキリするので、日本語のようにどちらの意味で言っているのかわかりかねることはそう多くはありません。自分が使う場合、良い意味で言っているつもりだったのに、間違ってネガティブな意味で使う単語を言ってしまったなんてことがないよう気を付けていきましょう。