普段何気なく使っている言葉の一つに「教える」が挙げられるでしょう。

  • 勉強を教える
  • 電話番号を教える
  • パソコンの操作を教える
  • 道を教える

このように「教える」はさまざまな意味を表現できる便利な言葉ですよね。しかし、今挙げた「教える」を英語で表現する場合、それぞれに合った単語を使う必要があります。同じ単語を使うものもあれば、異なる単語を使いものもありますが、同じ「教える」という訳になるので混乱する方も少なくないでしょう。

つまり、「教える」を英語で表現する場合、“何をどのように教えるのか”によって適切な単語を選ばなければならないのです。

そこで今回は「教える」の英語表現について解説します。日常会話で浸かる便利な表現を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「教える」は英語で?押さえておきたい英語表現7選

「教える」は英語で?押さえておきたい英語表現7選

「教える」というのは便利な言葉の一つで、たった一言でさまざまなシーンで使えますよね。

しかし英語で「教える」を表現する場合、“何をどのように教えるのか”によって表現の使い分けが必要です。ここでは、「教える」の基本となる7つの英語表現をピックアップし、それぞれのニュアンスの違いを解説していきます。

teach

「教える」の英語といえば真っ先に思い浮かべるのが「teach」ではないでしょうか。学校の授業でも「教える=teach」と習いますよね。

もちろんteachは「教える」という意味なのですが、中でも“学問”“知識”などを教えるときに用いられる表現です。そのため、学校の授業で先生が生徒に勉強を教えるときは「teach」が適切な表現だといえます。

Aさん
I teach English to cram school students.
わたしは塾の生徒に英語を教えています。
Aさん
My job is to teach English.
わたしの仕事は英語を教えることです。

tell

「教える」のを表現するときにtellが使われることもあるでしょう。

tellは「告げる」「話す」「言う」などの意味があり、コアイメージは“相手にある内容を伝えること”です。そのため、学問や知識などを教える場合ではなく、単なる情報を教えるときに「tell」を使います。

たとえば、電話番号を教えたり、道を教えたりと、口頭で情報を使えるシーンを想像すると分かりやすいでしょう。

Aさん
Can you tell me the way to the bank?
銀行に行く道を教えてください。
Bさん
It’s just around the corner
角を曲がってすぐのところにあります。
Aさん
I will tell you the phone number.
わたしはあなたに電話番号を教えます。

show

showは「見せる」「示す」という意味があるように、「教える」という意味の中に“実際に見せながら”というニュアンスが含まれます。

たとえば、口頭で道を教えるだけでなく、地図を見せながら道を教える場合はshowを使います。先ほどtellで紹介した例文をshowに置き換えてみましょう。

Aさん
Can you show me the way to the bank?
銀行に行く道を教えてください。

「銀行に行く道を教えてください。」と日本語訳は同じになります。ただし、showという単語が使われているので、質問者が地図を持っていて、教えてもらう人に地図を用いて説明して欲しいと希望しているシチュエーションが想像できます。

educate

「教える」の中でも強い印象のある表現がeducateです。

educateを使って「教える」を表現する場合、指導者が生徒に対して「教育する」「しつける」「仕込む」といった意味・ニュアンスとなり、指導者が上の立場から教えるという印象があります。

また、teachよりも長期的な指導に対して使われることも多く、学問や知識、道徳など幅広いジャンルに用いられます。

Aさん
Parents need to educate their child on basic morals.
両親は子どもに道徳上の基本を教育する必要があります。
Aさん
It is important to educate for children.
子どもたちを教育することは重要です。

train

日本語の「トレーニング」という言葉の元になっているのがtrainという英単語です。

trainは名詞の場合「列車」「長い列」といった意味があり、動詞の場合は「訓練する」「鍛える」「教え込む」といった意味になります。名詞と動詞で意味が異なるので注意しましょう。

そのため、動詞のtrainを使って「教える」を表現する場合、訓練によって(短期間で)技術を習得する、会得するために教えるというニュアンスがあります。

Aさん
It is important to train for large earthquake to protect yourself.
大きな地震から命を守るためには訓練をすることが大切です。

instruct

instructも「教える」「教育する」といった意味に訳されますが、showと同じように「教える」という意味の中に“実際に見せながら”というニュアンスが含まれます。

instructとshowの違いは、instructの方が「指導する」というニュアンスが強いことでしょう。

日本語でも「インストラクター」という言葉があるので、インストラクターがどのような存在か想像すると分かりやすいかもしれません。ジムインストラクターやダンスインストラクターなどは、特定の分野の専門であり、それについて実際に見せながら指導をしますよね。

つまり、showは見せながら情報を教える、instructは見せながら指導するというニュアンスの違いがあるのです。

Aさん
I instructed students to swim at the swimming pool.
わたしは生徒にプールでの泳ぎ方を教えました。

advise

「教える」という表現は相手との立場が対等ではないニュアンスがありますよね。そこで、「教える」よりもやや優しい印象のある表現を使いたい場合はadviseを使います。

adviseは動詞で「アドバイスをする」「助言をする」「忠告をする」といった意味になります。

Aさん
I advised him to take a rest and get some sleep.
わたしは彼に休んでしっかりと睡眠をとるように助言しました。
Aさん
I advise you to stop smoking.
たばこをやめることを勧めます。

また、adviseは動詞で「アドバイスをする」「助言をする」「忠告をする」という意味ですが、adviceは名詞で「忠告」「助言」「意見」といった意味になります。スペルが一文字違うだけで品詞が変わるので注意しましょう。

まとめ

advise

いかがでしょうか。

今回は「教える」の英語表現について解説しました。
「教える」というのは便利な単語なので、一言でさまざまな意味合いを表現できます。しかし、英語の場合は“何をどのように教えるのか”によって単語の使い分けが必要です。

今回は基本の7つの表現を紹介しました。まずは代表的なteachやtell、showの3つから覚えていくのがおすすめです。

ぜひ今回の記事を参考に「教える」の英語表現を会話で活用してくださいね。