「どの服を選ぶ?」

「選択肢の中から選んでください。」

日常会話や書面でのやり取りの中で、選択を迫られるときや、選択肢を設けられてその中から決定する場面は頻繁にありますよね。

また、日程や予定などを決めかねている相手に対しては、「12日と13日なら、どっちが良い?」などと選択肢を設けることで相手の決定を促すのに有効な手段です。

そんな「選択」ですが、英語ではなんと言うのでしょうか?

日本人はカタカナ英語で「チョイスする」と言ったりしますが、実はその「チョイス」を使うときも注意が必要です。

この記事では、そんな「選択」や「選択肢」についての英語表現を例文付きで紹介します。

「選ぶ」は英語でChoiceじゃない?

「選ぶ」の英語表現と聞いて「Choice(チョイス)」をすぐに思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

確かにChoiceは「選択」を意味する英単語ですし、カタカナ英語で「こちらをチョイスする」なんて言いますよね。

しかし、英語ではChoiceの形のまま動詞として使うことはできません。

動詞として使うときはChoose(チューズ)の形で使う必要があります。

細かい意識の違いですが、カタカナ英語に慣れている日本人が間違えてしまいがちなポイントなので押さえておきたいですね。

「選択肢」を表す英語表現

「選択肢」を表す英語表現

それでは「選択肢」を表す英語表現について紹介します。

「選択肢」を表す英語表現は主に以下の通りです。

  1. Choices
  2. Options
  3. Alternatives

「”選択肢”を表すだけで、3つも覚えないといけないの?」と身構えてしまうかもしれませんね。

しかし、ご安心ください。

これらをすべて丸暗記する必要はありません。

それぞれの英単語が持つ意味から、ニュアンスを連想できるようになればOKです。

順番に見ていきましょう。

1 . Choices

Choiceは名詞の形で使われ、「選択」の意味を持ちます。

Choiceに複数形のsがつくことで、「選択肢」の意味を強く表すことができます。

また、「良い選択肢を取る」という意味で「Make a better choice」という表現もよく用いられるので一緒に覚えておきたいですね。

Aさん
There are so many choices.
訳)たくさん選択肢があります
Aさん
I had no choice but to accept his proposal.
訳)私には彼の提案を受け入れるしか選択肢がなかった
Aさん
I didn’t have a choice, I had to do it.
訳)他に選択肢がなかったので、やるしかなかった
Aさん
I want to make the better choice.
訳)より良い選択をしたいです

2 . Options

Optionにはそのまま「選択肢」の意味があります。

自動車を買うときや、パソコンを買うときに「オプションで〇〇をつけた」と言うのを聞いたことがあるのではないでしょうか?
(例:オプションでホイールをアルミ加飾にした。オプションでメモリーを16GB、ストレージを1TBにした。など。)

そのオプションは「Option」がもとになっています。

さまざまな選択肢があるなかで、アルミ加飾のホイールや16GBメモリーを”選択した”イメージですね。

Aさん
There are lots of options to choose from.
訳)選べる選択肢がたくさんある
Aさん
These options don’t seem very good.
訳)これらの選択肢はあまり良さそうじゃないですね
Aさん
Retreat is not an option.
訳)撤退する選択肢はない
Aさん
Which option do you choose?
訳)どちらのオプションを選びますか?

3 . Alternatives

Alternativesは「代替案の、〜に代わる」の意味を持った英単語です。

Alternativeは単数形で「二者択一の」の意味で使われることも多いですね。

Aさん
We have no other alternative.
訳)我々には他に選択肢がありません
Aさん
Designers must choose between various alternatives.
訳)デザイナーたちは多様な選択肢から選ばなければならない
Aさん
The alternatives are death and submission.
訳)死か降伏か二つに一つだ
Aさん
Do you have any alternatives to the plan?
訳)その計画に替わるものが何かありますか?

「選択」を表す英語と一緒に使う英語表現一覧

「選択」を表す英語と一緒に使う英語表現一覧

「選択」を表す英語表現には、頻繁に一緒に使われる英語表現もたくさんあります。

Choose

冒頭でも登場したChooseです。Choiceの動詞形で「〜を選ぶ」を意味します

Aさん
Choose one among many things.
訳)多くのものから1つ選ぶ
Aさん
Choose between these two.
訳)この2つから選びなさい。

Select

SelectもChooseと同様に「選択する」を表す動詞です。

「セレクトショップ」などに用いられるカタカナのもとになっているのがこの「Select」です。

Aさん
She selected a birthday present for her husband.
訳)彼女は夫のために誕生日のプレゼントを選んだ
Aさん
They selected John as leader of their group.
訳)彼らはジョンを班のリーダーとして選んだ
Aさん
I was selected to make a speech.
訳)私が選ばれて演説をした

Decision

Decisionは「選択」を表すことができる英語表現です。

Decisionはもともと「決定」を意味する名詞で、Decide(決定する)の動詞の形が変わったものです。

さまざまな選択肢に対して「決定」するときに使うことができます。

Aさん
I have a lot of decisions to make.
訳)多くの決断を下さなければならない
Aさん
We left the final decision to him.
訳)我々は最終決定を彼にまかせた
Aさん
Don’t make hasty decisions.
訳)決断を焦るなよ

Vote

Voteは「投票する」を意味する英単語です。

選挙などで立候補者を「選んで」投票することから、しばしば「選択する」と同じ意味で使われます。

Aさん
The vote took place on May sixteenth.
訳)選挙は5月16日に行われた
Aさん
I voted for Ken.
訳)私はケンに投票した。(ケンを選んだ)
Aさん
The politician voted for the Government’s plans.
訳)その政治家は政府案に賛成の投票をした
Aさん
She was voted prom queen.
訳)彼女はプロムクイーンに選ばれた

Elect

ElectもVoteと同様に「選挙」での選択を表すことができる英語表現です。

Selectとよく似ていますが、Electは公的な選挙で選ぶときによく使われる表現で、Selectよりも狭い意味で使われます。

Aさん
They have elected a new government.
訳)新しい政府が選挙された
Aさん
He has been elected to Congress.
訳)彼は国会へ選出された
Aさん
We elected him to be mayor.
訳)我々は彼を市長に選んだ

まとめ

この記事では、「選択」や「選択肢」を表す英語表現について例文付きで紹介してきました。

ここまでお読みのあなたは、「選択」や「選択肢」について、状況やニュアンスを使い分けて表現することができるでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。