みなさんこんにちは!今回は”shift“(シフト)について解説していきます。
“shift“(シフト)は働く日を表すときによく使いますよね。バイトをしているときに「今日シフト入ってる~?」と聞いたり聞かれたりすることがよくあります。
“shift“(シフト)はその他にもいくつかの意味があります。
今回は”shift“(シフト)の意味や使い方をまるっとご紹介します。この記事を参考に、”shift“(シフト)を使いこなせるようになってみましょう!
それでは見ていきましょう。
“shift”(シフト)の基本の意味とは?
早速”shift“の意味について見ていきましょう。
“shift“はたくさんの意味がありますが、「変える」や「移動する」が基本の意味になります。とはいえ、関連の意味がたくさんありますので、順番にご紹介していきます。
意味①:「移す」
ご紹介する”shift“の意味、一つ目は「移す」です。”shift”の最も基本的な意味で、ある場所(もの)から他の場所に移すことを表します。
特に”shift〜 from A to B“(〜をAからBに移す)という意味はよく使いますので覚えておきましょう。
(例文)
The company decided to shift its manufacturing operations from Japan to Vietnam to take advantage of lower production costs.
訳)会社は、生産コストが低いベトナムへの移転を決定し、日本から製造業務を移すことにしました。
意味②:「移行する」
続いての”shift“の意味は「移行する」です。何か進行中のものを違うものに置き換えるというイメージです。
「移行する」も“shift〜 from A to B“(〜をAからBに移行する)が使われます。
(例文)
The company’s accounting system will be shifted from the old to new system.
訳)同社の会計システムは新しいシステムに移行される。
意味③:「移動する」
続いては「移動する」です。文字通りあるものや自分をどこかへ動かすという意味になります。
(例文)
I need to shift my schedule around to accommodate the meeting.
訳)会議に対応するために、私のスケジュールを変更する必要があります。
意味④:「変える」
続いては「変える」になります。後で詳しくご紹介しますが、”change“とはニュアンスが少し違い、”shift“は「小さな変化」を表します。
(例文)
The project leader shifts the number of people involved in the project depending on the situation.
訳)プロジェクトリーダーは状況に合わせ、プロジェクトの人数規模を調整する。
“shift“の基本の意味は以上になります。
これまでご紹介したことをまとめると、”shift“は様々な意味がありますが、基本の意味は「変える」や「移動する」となります。ご紹介した意味はすべて動詞でしたが、「変化」や「転換」、「置き換え」などなど、名詞の役割をすることがあります。
続いては”shift“の特別な意味です。
“shift”の特別な意味とは?
“shift“の特別な意味、使い方はいくつかありますので、順番にご説明いたします。
シフトチェンジ
まず一つ目は「シフトチェンジ」です。「シフトチェンジ」は主に乗り物の変速を表しており、「ギアを変える」とも言えます。内燃機関の自動車はスピードを上げる際に、ギアを上げる必要があります。このギアを変えることを「シフトチェンジ」といいます。
現に、自動車の真ん中にある、バックやパーキングにする際に操作するレバーは「シフトレバー」と呼ばれています。
オートマの普及により、あまりシフトチェンジのなじみが薄くなりましたが、内燃機関(ガソリンやハイオクを使う)自動車やバイクは必ずシフトチェンジをする必要があります。
※自転車のギアを変える時もシフトチェンジとなります
シフト制
続いては「シフト制」です。シフト制はアルバイトやパートタイムで働く際に使われる言葉です。意味は「従業員が時間交代で働く勤務形態」となります。このシフト制の表現は海外ではあまり使われませんが、まれに”working in shifts“(シフト制で働く)と使われることがあります。
よく仕事をする場で「今日シフト入ってる?」などのやり取りがありますが、無理やりに”shift“を使う必要はありませんので、”Are you working now?“や”Are you going to work today?“など、シンプルな英語を使うと良いです。
シフトキー
最後に「シフトキー」をご紹介します。
シフトキーはパソコンのキーボードのキーの一つで、上の矢印が付いており、基本的にはキーボードの両サイドにあるキーです。
シフトキーは、その他のキーと一緒に押下すると、そのキーの別の文字が出力されるキーです。例えばシフトキーを押下しながら”A“を押下すると普段は”a“や「あ」が出力されますが、”A“が出力されます。これがシフトキーの役割です。
なぜシフトキーと呼ばれているかというと、”shift“の意味の一つである「変換」の役割があるからです。大文字にしたい場合はシフトを押下するように、シフトを押せば同じキーボードの別の文字や記号を出力することができるからです。
“shift“の特別な意味は以上になります。
“shift”の類義語と意味の違いとは?
最後にご紹介するのは”shift“の類義語と意味の違いについてです。
類義語は主に、”change“と”transfer“となりますので、それぞれの意味の違いを見ていきましょう。
“change”との違い
“shift“と”change“はどちらも「変化する」「変える」という意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
まず、”change“は比較的大きな変化を示します。それ故に、変化後が漠然としており、「変化」という事象そのものに焦点を当てています。
一方、”shift“は比較的小さな変化を示し、変化後が明確です。
以上が”change“と”shift“の違いですが、明確に違いが定義されているわけではありませんので、意識しすぎないようにしましょう。
“transfer”との違い
続いては”transfer“と”shift“との違いです。
“transfer“と”shift“はどちらも「移行する」という意味を持ちますが、こちらも微妙なニュアンスの違いがあります。
まず、”transfer“は比較的大きく、重大な移行を示します。そのため、移行対象に何かしらの権利や責任が伴う場合があります。また、長期的な移行を示します。
一方、”shift“はその逆で、比較的小さく、あまり重要ではない移行が対象です。
期間も一時的な移行を示します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は”shift“について解説しました。
“shift“は様々な意味があり、似ている単語もありますが、比較的小さな「変化」や「移行」、「移動」を示すということを覚えていただければ、問題ありません。