英語圏の人たちが話しているのを聞いていると、あるいは自分に向かって話しているのを聞いていると、頻繁に「you know」という言葉が聞こえてくると思います。なんだか、ごく自然に使っていて意味があるのかないのかはっきりしないような曖昧な感じがしませんか?しかし、ネイティブがこれだけ頻繁に使っているのならどういうことなのか知って自分も使えるようになりたいはず!今回は、そんな「you know」の秘密に迫っていきたいと思います!

同意を求める時に使う

you knowにも色々な意味が含まれますが、相手に同意を求める時に使うことがあります。あえて日本語訳にするならば、「~だよね」が妥当でしょう。フランクな会話で使われます。

直訳すれば「あなたは知っている」になるので、「あなたも知っている通り」のようなイメージだとよりわかりやすいかもしれませんね。

特に意味はない時もある

ごくごく自然に会話の中でネイティブの口から飛び出すyou knowですが、単に会話のリズムを取るためだとか、つい口から出てしまったとか、会話を途切れさせないようにするためだとか、コミュニケーションを円滑にするため、言葉が出てこない時などに使われることもあります。

日本語でもこのような言葉に思い当たりはありませんか?「えっとね」とか、「なんか」とか。それ自体に意味はないけれど、会話の中でまったくこれらが出てこないとなんだか違和感があります。ビジネスでの場ならこれらはそぎ落とした方が良いでしょけれど、そうでなければいつもお堅い感じになってしまうでしょう。

例文をチェック!

例文をチェック!

you knowは特別に文法でごりごりに凝り固まったルールのようなものがなく、学校でも習わず、英語圏に行って自然に自分も使ってしまうような言い回しです。ですから、これを文頭・文中、文末、どこに使うのかは本人次第。ルールがないのでこれが正しいとは言えないのです。では、その感触をつかむためにも、ネイティブがどのようにyou knowを使っているのかを見ていきましょう!

Aさん
Hey, you know what? Aaron is getting married!
訳)ねえねえ知ってる?アーロンが結婚するんだって!
Bさん
Wow, that’s good news!
訳)マジか!いいニュースだね!

こちらの例文では、Hey, you know what?と文頭にyou knowを持ってきていますよね。これによって相手に注意を引き付ける効果が期待できます。おしゃべりしている時にそこまで計算はしないでしょうけれど、相手の興味を引きつけたいと思ったら最初に本題に入るのではなく、気になる文言を言うというのはよくあることではないでしょうか。

では、また別の例を見ていきましょう。

Aさん
You know that man who joined Denis’s team last week?
訳)先週デニスのチームに入った男性いるじゃん。
Bさん
Yeah, very tall man, right?
訳)ああ、背がすごく高い人でしょ?

こちらも文頭でyou knowを使ってはいますが、最初の例文のように興奮した様子はなく、何気ない感じで使われているのがわかるでしょうか。会話でも、このようにちょっとした文のリズムを取るようにしてみると一気にネイティブっぽくなれますよ?

ではタイプの異なるパターンをあと1つだけ。

Aさん
Have you been to that sushi restaurant near the station, yet?
訳)駅の近くのスシレストランにはもう行った?
Bさん
Which restaurant?
訳)どのレストラン?
Aさん
You know, that new restaurant… you know, next to the supermarket.
訳)えっと、新しいレストランだよ。あのスーパーの近くのやつ。

今度のyou knowは、言葉に詰まった時に使われるパターンでしたね。このように、どう言ったものか迷っている時には、変に沈黙になるより何か言った方が良いので有効活用すると良いでしょう。ただ、慣れすぎてあまりに頻繁に使いすぎると相手の耳障りが良くないこともあります。特に英語学習者は英語が出てくるまでに時間がかかるので、使いすぎには注意するようにしてくださいね。

まとめ

英語学習者の場合は、ネイティブのみが使うような表現を頻繁に使うことがありません。理由は単純。習わないからです。しかし、英語圏でよく使われているものなら小さなことでも知っておくことで一気にネイティブに近づくチャンス!今回ならったyou knowも、適度に使えば英語に慣れていると思われるのでぜひ言ってみてくださいね。知ればなるほどと思いますし、知識として蓄えておくのはもったいないので出して積極的にアウトプットしていきましょう。それを繰り返せばネイティブの感覚というものも徐々にわかってきます。