日本語でも風邪を引いた人や体調不良の人に対して「お大事に」というシーンはよくありますよね。では、それを英語で言えるでしょうか?
1つだけならフレーズが出てくるという人は多いでしょう。しかし、「お大事に」にあたる英語フレーズは他にもあるんです。
そこでこの記事は、「お大事に」の英語フレーズをご紹介していきます。使いどころなども一緒に解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
定番フレーズ「Take care」
「お大事に」と言われてすぐ頭に浮かぶのは「take care」というフレーズではないでしょうか。まずはこの定番フレーズである「take care」についてご紹介していきます。
Take careを使った例文
誰かが病気や体調不良のとき、「お大事に」とサラッと言いたいときには「take care」を使えます。まずは会話例文を見てみましょう。
訳)顔色が悪いね。大丈夫?
訳)いや、実は気分が悪いんだ。これから家に帰るよ。
訳)あらら、それはお気の毒に。お大事にね!
会話例文の中では訳文を「お大事に」としていますが、「take care」は「気をつけて」のニュアンスにも近く、「お大事に+気をつけて」という風に捉えるのが良いでしょう。
他にも「take care」を使って下記のようなフレーズがよく使われています。
Please take care.
Take care of yourself.
Take good care of yourself.
どれも「お大事に」「気をつけて」という意味で使えます。
「Take care」には「お世話をする」という意味もあり、「take care of youself」のように対象を付け加えることで「あなたのお世話をしてくださいね」=「ご自愛ください」というような意味になります。
ですから、たとえば「take care of your dog」だと「犬のお世話をよろしくね」という感じですね。
Take careは別れの挨拶にも使える
「お大事に」の意味だと思われている「take care」ですが、どちらかというと「気をつけて」のニュアンスの方が近く、実は「お大事に」というよりは、別れの挨拶で「元気でね」のような使い方をされることが多いです。
こちらも会話例文を見てみましょう。こちらは友達と遊んでお別れするときの会話だと思ってください。
訳)会えてよかったよ。
訳)うん、また近いうちに会おうね。気をつけて(元気でね!)
訳)ありがとう。君もね。
「Take care」をお別れの挨拶で使うかどうかは話者にもよりますが、使う人は定番フレーズとして使うので、「take care」と言われて「え?体調悪くないけど?」と混乱しないように気をつけましょう。
Getを使った「お大事に」フレーズ
ここまでご紹介した「take care」以外にも「お大事に」にあたるフレーズはいくつかあります。まずは「get」という単語を使ったフレーズをご紹介しましょう。
Get well soon.
こちらも「お大事に」という表現としては定番かもしれませんね。
すでに体調が悪い人に対して、「早くよくなってね」というニュアンスでこのフレーズが使えます。
単に「Get well soon!」とシンプルに言ってもいいですし、「I hope you will get well soon.」と文章にしていうこともできます。
Get better soon.
こちらは「Get well soon」とほぼ同じような使い方ができ、意味もほとんど同じで「早くよくなってね」となります。
「Get well soon」のように「I hope you will get better soon.」と言うこともできます。
「Get better soon.」の場合は「I hope you will…」と冒頭に付けたものを聞くことが多いかもしれません。(※筆者の個人的な所感です)
その他の「お大事に」にあたるフレーズ
「お大事に」の意味で、上記の「get」を使ったフレーズはかなりよく使われますが、まだまだ他にも「お大事に」という気持ちを表すことができるフレーズがあります。
日本語でもそうなように「お大事に」を表す英語フレーズは色々とバリュエーションはありますが、ここではひとまずよく使われる表現をピックアップしてみました。
I hope you feel better soon.
こちらのフレーズは「get well soon」や「get better soon」に似たフレーズです。
意味は「早く元気になるように願っています。」「早く元気になってね。」といった感じで、意味も「get well soon」などと似ていますね。
ただ、「get」がつくフレーズとは違い「Feel better soon!」と「I hope」をつけずに使われることはあまりありません。ですから、このフレーズを使うときには、下記のどちらかにしておきましょう。
I hope you feel better soon.
I hope you will feel better soon.
Wish you a speedy/fast recovery.
こちらのフレーズも、体調が悪い人や怪我をした人に対してよく使われるフレーズです。
会話で言うというよりは、お手紙やポストカードなどに書き添えることが多いかもしれません。
意味は「早い回復をお祈りしています」という感じですね。「speedy」でも「fast」でも同じ意味になりますから、好きな方を使うと良いでしょう。
Make sure you rest.
「お大事に」の英語フレーズ紹介でよく見られる「Take a good rest.」や「Have a good rest.」ですが、実はこの2つは「お大事に」とはちょっと意味が違います。
「Take a good rest.」は言いたいことは伝わりますが、ネイティブは使うことはない外国人っぽい英語です。
「Have a good rest.」は「よく休んでね」の意味ですが、これは体調不良の人に使うというよりは、沢山働いて疲れている人が家に帰るときなどに「おつかれさま、よく休んでね」というニュアンスで使います。
体調不良の人に「ゆっくり休んで」という意味で「お大事に」と言いたいときには
Make sure you rest.
を使いましょう。「しっかり休んでくださいね」という意味のフレーズです。
体調不良なのに無理をしそうな人や、ちょっと治ったからと動き回りそうな相手に対して「ちゃんと休んで」というのにぴったりなフレーズですから、そういう人を見かけたら、このフレーズを使うといいでしょう。
表現したいニュアンスに合わせて「お大事に」を使い分けよう
今回ご紹介したように、英語の「お大事に」にあたるフレーズは、それぞれニュアンスが異なります。ですから、「お大事に」と言いたいときには、自分がどんなニュアンスを表現したいのかに合わせてフレーズを使い分けましょう。
また、「I hope you will get better soon. Take care!」のように、混合して使うこともできますよ。使い方がわからないときには、オンライン英会話のレッスンで講師と練習しながら覚えることをおすすめします。