未来表現の基本、willとbe going toは中学生のころに習います。しかし、このころにこれらの違いについて説明された記憶は皆さんの中にありますか?実はこれ、高校生になってから分厚い参考書にコラムのように違いが書かれていたりするなど、詳しいことは学ばないことが多いのです。もちろん地域差はありますが、去年までは学習塾でよく使われる中学生の問題集で、この2つはイコールで結ばれていたりもしました。しかし、許可書の改訂によって今年から小さく違いが載せられたところも出てきました。さて、今回はこのwillとbe going toの違いについて徹底解説していきますね!ネイティブのように使い分けられるようになりましょう。

willとbe going toの違い

先にwillとbe going toの違いの結論を言ってしまいましょう。

willは、自分の意思を表したりもするので、その意思が関わる出来事について使うことが多いです。一方、be going toは自分の意思のありなしは関係せず、あくまで未来の話をすることが多いです。

もっと別な言い方をしてみると、will が示す主なニュアンスは、今その時に決めたことや、問いかけや約束をする時、不確実な未来のことを予測する時です。

一方、be going to が示す主なニュアンスは前々から決まっている予定や、予定を尋ねる時、確実に起こると思える未来のことを予測する時です。

どうでしょう。なんとなくのニュアンスは掴めたでしょうか。では、具体的なことを以下で説明していきますね。

今決めたことか予定していたことか

今決めたことか予定していたことか

同じ未来形でも、今決めた未来のことはwillを使います。

例えば、I will be a singer.だと、今将来の夢を決めたことになりますが、I am going to a singer.は、前から予定していた未来を表すのでずっと前からの夢を表すことになります。例文と共に見るとなんとなくイメージがわきますかね。他にも例文を見ていきましょう。

Aさん
This room is warm.
訳)この部屋暑いね。
Bさん
I will turn on the AC.
訳)エアコンをつけようか。

相手に、暑いと言われて今初めてエアコンをつけることを決めましたよね。だから使う未来形はwillの方がふさわしいです。前々からエアコンをつけることを予定はしていませんでしたから。

Aさん
What are you going to do this Sunday?
訳)今週の日曜は何するの?
Bさん
I am going to go to the cinema.
訳)映画に行く予定。

今週末の予定などを尋ねる時や、予定を言う時には今から先の未来について既に予定している出来事なので、be going toの方がふさわしいです。

予想できない内容か確定事項か

予想できない内容か確定事項か

未来を表すといっても、その未来が予想不可能なのか、それともほぼわかっている未来なのか、2つのパターンがあります。そして英語ではこれらを分け、それぞれ前者をwillで、後者をbe going toで表します。

Aさん
I think the temperature will be higher in 2030.
訳)2030年には気温は高くなっているんじゃないかなあ。

未来の地球の気温が高くなるであろうことは予想されてはいるものの、確定事項ではありません。このように、will で表現される未来の予想はあくまでも推測です。現実に起こるかどうかわからないことを言う時に使います。

対して、決定済みの予定に言及する場合はbe going toを使います。予定に対して使われるので、遠い未来ではなく近い未来の予定されていることを指すことがほとんどだという特徴がありますね。

Aさん
What are you going to do during this winter holidays?
訳)この冬休みは何する予定なの?
Bさん
I am going to play a lot of games.
訳)めっちゃゲームをやるつもり。

こちらは冬休みに何をするのか決まっているというパターンですね。しかも近い未来を表しています。週末の予定を聞いたり伝えたりするのと感覚は同じです。そうと決まっている、確実な予定に使われるというところを新しく認識するとよりナチュラルに適切な表現が出てくるでしょう。

まとめ

willとbe going toの違い、まとめると、willは意思を含んだ表現に使われることが多かったり、今決めたことを言ったり、不確定な未来を言う時に使うのでしたね。そしてbe going toは逆に意思を伴わない内容だったり、前々から予定していたことであったり、確定している予定について使うのでした。どちらも同じ未来形で、同じ意味であるなんて教えられても、使うシチュエーションによってはネイティブが首をかしげることも少なくないので注意していきましょう。