マッチポンプの意味を完全にマスターしよう!

皆さんは「マッチポンプ」の意味について、パッと答えることはできますか?

この記事では初心者に向けて、マッチポンプの意味や使い方はもちろん、関連する言い換え表現も紹介しています。

英語でマッチポンプをどういうか気になる方や自作自演の違い、マッチポンプが悪い意味か気になっている方、ビジネスにおけるマッチポンプとは何なのか気になっている方も必見です。ぜひ参考にしてください。

「マッチポンプ」の意味は?

「マッチポンプ」の意味は?

「マッチポンプ」という言葉を耳にしたことがありますか?

日常会話でたまに耳にするこの単語の、本質的な意味をご存じでない方が意外と多いのではないでしょうか。

まずは、カタカナの「マッチポンプ」について学んでいきましょう。

「マッチポンプ」は「自作自演で利益を得ること」を意味する

「マッチポンプ」は「自作自演で利益を得る行為」を指す言葉です。

カタカナ表現ではあるものの、完全な和製英語であり、”Matchpump”という英単語が存在するわけではありません。

マッチポンプとは、自らマッチで火をつけておいて、それを自らポンプで水を掛けて消すと言う意味で、偽善的な自作自演の手法・行為を意味する和製外来語である。

引用:ウィキペディア

ただし、この言葉の由来はご覧の通り、「マッチ」と「ポンプ」が関わってきているので、完全に関係のない言葉であるとも言いきれないのです。

「マッチポンプ」と「自作自演」の違いは?

「マッチポンプ」と「自作自演」の違いは以下の通りです。

  • マッチポンプ:わざと失敗し、その失敗を解決することで良い評価を得ること。
  • 自作自演:例えばSNSなどでサブ垢を使い、自分を称賛する様なイメージ。

要するに、マッチポンプと自作自演は大きくは異なりませんが、その工程の多さに違いがあります。

マッチポンプはより策略的であり、失敗→成功までのストーリーを筋立てることで、結果的にメリットを得ようとする考えのことです。

要するに、マッチポンプの方が悪質でネガティブな印象を与えます。

Aさん
ネットスラングとしても使われるマッチポンプですが、根本的な意味は変わりません。わざとトラブルや炎上を引き起こし、それを解決するふりをして正義感をアピールするような、姑息な行為を指します。

ビジネスの「マッチポンプ」とは?

ビジネスの世界でも、「マッチポンプ」は残念ながら存在します。

その目的は、金銭的な利益や市場での優位性、あるいは競合他社を出し抜くことなど様々ですが、共通しているのは、不正な手段で自らの利益を追求するという点です。

例えば、システムの設計周りを外注している業者が、わざとバグを発生させ、そこへの解決を素早く行うことで、外注先としての信頼度をアップする様な企みです。

もちろん、バレたら大変なことになりますが、マッチポンプとはその位悪質で胸くその悪い行為をすることを指します。

Aさん
この手の動きは最悪の場合、「バグの修正」に対して金銭を要求する場合も考えられます。中々考えにくい行為ですが、実際にマッチポンプという言葉が存在する以上、完全に0であるとは言いきれないのです。

“Schemer”の単語解説

「マッチポンプ」は和製英語のため、直接対応する英語の単語はありません。

ここでは、英語で日本語のマッチポンプに近い単語”Schemer”について解説していきます。

“Schemer”は「策略家」を意味する

“Schemer”は、まさに日本語の「マッチポンプ」に近いニュアンスを持つ英語表現です。

「策略家」「陰謀家」という意味で、自分の利益のために巧妙な計画を立てる人、裏で糸を引いて状況を操作する人を指します。

具体的に説明すると、例えば仕事において競合他社を出し抜くために裏で計画を練る人などを”Schemer”と呼ぶイメージです。

それこそ、Amazonの株価を下げるためにサイバー攻撃を仕掛けることで、サーバーダウンを狙うような、目的達成に手段を選ばないような人を指します。

“Schemer”の品詞と発音

“Schemer”の品詞は「名詞」に分類され、発音は「スキーマー[skiːmər]」となります。

ビジネスシーンなので「スキーム(Scheme)」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、これに”-er”が付随した単語です。

“Scheme”は「計画」や「たくらみ」という意味を持つので、”-er”が付くことで「策略家」などの人を指します。

“Schemer”の例文

“Schemer”の使用例①:

Aさん
The new employee turned out to be a cunning schemer, always plotting behind the scenes.

訳)その新入社員は、常に裏で計画を練る狡猾な策略家であることが判明した。

“Schemer”の使用例②:

Bさん
The kingdom has a long history of peace and prosperity, but a schemer lurks in the shadows, seeking power.

訳)その王国は長い平和と繁栄の歴史があったが、権力を狙う策略家が影に潜んでいた。

“Schemer”の使用例③:

Aさん
In the corporate world, being a successful schemer often means climbing the ladder quickly.

訳)ビジネスの世界で優れた策略家であることは、出世の階段を素早く上ることを意味することが多い。

“Schemer”は過去の事象を振り返る形で、「策略家であった」のような使い方をする事が多いです。

今回の使用例を参考に、ぜひ応用してみてください!

“Schemer”の関連表現

"Schemer"の関連表現

“Schemer”には、関連する以下のような表現があります。

  • “Manipulator” – 操作者
  • “Conspirator” – 共謀者
  • “Plotter” – 策略家

それぞれ使い方と一緒に詳しく解説していくので、さっそく見ていきましょう。

“Manipulator” – 操作者

“Manipulator”は、「操作者」「操る人」という意味を持つ英単語です。

“Manipulate(操作する)”の名詞版であり、発音は「マニピュレーター[məˈnɪpjʊleɪtər]」です。

“Schemer”と同様に、”Manipulator”にも人を良くも悪くも「操ること」を指しますが、”Manipulator”は直接的なコントロールに焦点を当て、”Schemer”は間接的な操作に焦点を当てています。

“Manipulator”の使い方

Aさん
The manipulator convinced everyone to follow his plan, despite its flaws.

訳)その操作者は、計画に欠陥があるにもかかわらず、全員を納得させて自分の計画に従うよう皆を説得した。

“Conspirator” – 共謀者

“Conspirator”は「共謀者」や「陰謀家」という意味を持つ英単語です。

この単語は、他の人と共謀して、違法・不正な計画を企てる人物を指します。

品詞は「名詞」に分類され、発音は「コンスピレーター[kənˈspɪrətər]」です。

“Schemer”と同様に裏で悪戯を働くことを指しますが、”Cospirator”はより大人数で組織的な陰謀を企てる際に使用されます。

“Conspirator”の使い方

Aさん
The conspirators met in secret to plan their next move.

訳)陰謀家たちは秘密裏に会合を開き、次の手を練った。

“Plotter” – 策略家

“Plotter”は「策略家」「陰謀者」という意味を持つ英単語です。

こちらも基本的には”Schemer”の言い換え表現として使えますが、”Plotter”はよりストーリー性やドラマ性を含んだ陰謀を企てるイメージを持ちます。

意味は陰謀や策略を企てる悪人のことを指すため、基本的にはネガティブな意味合いで使われる言葉です。

そんな”Plotter”の品詞は「名詞」に分類され、発音は「プロッター[ˈplɑːtər]」となります。

Bさん
“Plotter”は”Plot”という単語に”-er”がついた単語です。ストーリーのプロットと日本語で言うように、この”Plot”はカタカナの「プロット」と関連しています。

“Plotter”の使い方

Aさん
The plotter was always thinking several steps ahead, planning every detail.

訳)その策略家は常に数手先を考え、細部に至るまで計画を練っていた。

まとめ

こちらの記事では「マッチポンプ」という日本語のスラング表現について、その意味から、英語での表現や関連する言葉まで幅広く紹介してきました。

いろいろな側面からマッチポンプについて学んできたので、最後に復習をしておきましょう。

  • 「マッチポンプ」は、自ら問題を引き起こし、その解決策を提供することで自らの利益や評価を得る行為を意味する。
  • 「マッチポンプ」と「自作自演」は似ているが、マッチポンプの方が悪質である。
  • 「マッチポンプ」は和製英語だが、英語にするなら”Schemer”が近しい。

「マッチポンプ」は、ビジネスや政治、さらには日常の人間関係においても起こりうる問題です。

その手口や心理を理解することで、私たちは騙されることを防ぎ、公正で健全な社会を築くことができます。

関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。