英語は「動詞の活用」を使って、過去の出来事や受け身の形を表現できる言語です。

国語でも古文で色んな活用形を覚えたことが印象に残っている人も多いでしょう。

英語の活用形は、古文ほど色んな場面で使われることはなく、ほとんどが「動詞」を変化させるものですから、比較的スムーズに身につく人が多いでしょう。

この記事では、そんな「英語の動詞活用」を一覧でお伝えします。

英語は活用で形が変わる?

英語は活用で形が変わる?

「活用形」と聞くと「古文」を思い浮かべやすいですが、英語も活用形を使って表現される言語です。

「活用形」と聞いて「古文」を思い浮かべやすいのは、それだけ「学校でたくさん覚えた」という印象が強いからでしょう。(基本形から命令形まで7種類に変化しますし、変格活用などもありますからね。)

対して英語の活用は一定の法則で変化することが多いので、古文ほど「たくさん覚えた」という印象が強くないのです。

裏を返せば、英語の活用形は古文の活用系ほど「丸暗記する要素が少ない」と言うことができ、マスターしやすいとも言えるわけですね。

「動詞の活用」は英語ではどう使われる?

動詞の活用形が英語で使われる場合は、主に「時制」や「分詞」で使われます。

わかりやすく言い換えれば、主に助動詞などと一緒に使われるときの「原形」、現在のことや定期的に行われる動作に使われる「現在形」、主に進行形で使われる「〜ing」に代表される「現在分詞形」と、過去形の動作で使われる「過去形」、そして受動態や完了形で使われる「過去分詞形」が挙げられると言えますね。

現在分詞形はほとんど「〜ing」の形で使われるので、見分ける、使い分けるのは簡単でしょう。

しかし、過去形と過去分詞形は、「〜ed」で終わる規則的なものと、そうでないものに別れています。

ですので、「英語の動詞活用」と言われると、「過去形」と「過去分詞形」を指す場合が多いです。

「三段活用」をする英語とは?

前項で『「英語の動詞活用」と言われると、「過去形」と「過去分詞形」を指す場合が多い』とお伝えしました。

過去形と過去分詞形は、「〜ed」で終わる規則的なものと、そうでないものに別れているので、「日本人が覚える必要があるのは過去形と過去分詞形が多い」からです。

こうした理由から、英語の原形、過去形、過去分詞形をまとめて「英語動詞の三段活用」と呼ぶことも多いです。

英語の「動詞の活用」を一覧で紹介!

英語の「動詞の活用」を一覧で紹介!

本項からは具体的に、「覚えておきたい英語動詞の三段活用」の中で代表的な動詞たちを一覧にして見ていきましょう。

「覚えておきたい英語動詞の三段活用」は、「不規則変化動詞」と呼ばれる、文字通り「〜ed」の形で終わらずに不規則に変化する動詞のことを指します。

覚えておきたい英語の動詞三段活用には、主に以下の4パターンがあると言えます。↓

  1. 完全に不規則な動詞の活用
  2. 「過去形」と「過去分詞形」が一緒の活用
  3. 「過去形」だけ違う動詞の活用
  4. 「形の変わらない」動詞の活用

順番に見ていきましょう。

完全に不規則な動詞の活用一覧

ここでお伝えするのは、原形、過去形、過去分詞形が全て形の変わる動詞の活用です。

全ての形が変わる分、覚えるのは大変ですが、英語の文章を読むときにはひと目で過去形や過去分詞形を見分けることができるので、英語を読む時にラクになります。

また、「不規則」とは言っても”done”や”gone”、”known”や”chosen”のように、不規則な中にも規則性や共通点を感覚的に身につけることができれば、丸暗記に頼らずに使い分けることも出来るようになるでしょう。↓

完全に不規則な動詞の活用
意味 原形 過去形 過去分詞形
〜である(Be動詞) Be Was Were Been
〜する Do Did Done
行く Go Went Gone
得る Get Got Gotten
見る See Saw Seen
知る Know Knew Known
書く Write Wrote Written
選ぶ Choose Chose Chosen
始める Begin Began Begun
噛む Bite Bit Bitten
壊す Break Broke Broken
持っていく Take Took Taken
与える Give Gave Given
育つ Grow Grew Grown
描く Draw Drew Drawn
飲む Drink Drank Drunk
運転する Drive Drove Driven
食べる Eat Ate Eaten
落ちる Fall Fell Fallen
忘れる Forget Forgot Forgotten
(電話などが)鳴る Ring Rang Rung
上がる Rise Rose Risen
見せる Show Showed Shown
歌う Sing Sang Sung
沈む Sink Sank Sunk
話す Speak Spoke Spoken
盗む Steal Stole Stolen
投げる Throw Threw Thrown
起きる Wake Woke Waken
着る Wear Wore Worn
泳ぐ Swim Swam Swum

「過去形」と「過去分詞形」が一緒の活用一覧

「過去形」と「過去分詞形」が同じ形になる動詞の三段活用も多いです。

数が少ない分、覚えるべき形は少なくて済みますが、実際に英語を読む時には文章の形を見て「過去形」か「過去分詞形」かを見分ける必要があります。

「過去形」と「過去分詞形」が一緒の活用
意味 原形 過去形 過去分詞形
持つ Have Had Had
持ってくる Bring Brought Brought
建てる Build Built Built
燃える Burn Burnt Burnt
買う Buy Bought Bought
掴む Catch Caught Caught
掘る Dig Dug Dug
食事を与える Feed Fed Fed
感じる Feel Felt Felt
聞く Hear Heard Heard
持つ Hold Held Held
戦う Fight Fought Fought
見つける Find Found Found
保持する Keep Kept Kept
導く Lead Led Led
離れる Leave Left Left
貸す Lend Lent Lent
失う Lose Lost Lost
作る Make Made Made
意味する Mean Meant Meant
会う Meet Met Met
支払う Pay Paid Paid
言う Say Said Said
売る Sell Sold Sold
送る Send Sent Sent
撃つ Shoot Shot Shot
座る Sit Sat Sat
眠る Sleep Slept Slept
話す Speak Spoke Spoken
(時間、お金などを)費やす Spend Spent Spent
立つ Stand Stood Stood
掃く Sweep Swept Swept
教える Teach Taught Taught
伝える Tell Told Told
考える Think Thought Thought
勝つ Win Won Won

「過去形」だけ違う動詞の活用一覧

動詞の三段活用には、数は少ないですが「過去形」だけ形が変わり、「過去分詞形」になると「原形」と同じ形に戻るものもあります。

実際に英語の文章を読む時に、この「過去形だけ違うパターン」の動詞が使われていると、動詞が「過去分詞形」であることを見抜くのが難しくなります。

「過去分詞形になると、原形の形に戻る動詞もある」ことを頭に入れておきたいですね。↓

「過去形」だけ違う動詞の活用
意味 原形 過去形 過去分詞形
〜になる Become Became Become
来る Come Came Come
走る Run Ran Run

「形の変わらない」動詞の活用一覧

英語動詞の三段活用には、「形は変わらない」動詞もあります。

正確には「形は変わったように見えないが、しっかり過去形や過去分詞形になっている動詞」です。

原形、過去形、過去分詞形ともに形が一緒なので、実際の文章で見かける時は、しっかりと文章での使われ方を見て、原形か過去形か過去分詞形かを判断する必要がある動詞たちです。

「形の変わらない」動詞の活用
意味 原形 過去形 過去分詞形
費用がかかる Cost Cost Cost
切る Cut Cut Cut
当たる Hit Hit Hit
痛む Hurt Hurt Hurt
〜させる Let Let Let
置く Put Put Put
読む(※) Read Read(※) Read(※)
設置する Set Set Set
閉じる Shut Shut Shut
広げる 広がる Spread Spread Spread

(※):”Read”は綴り(スペル)は変わりませんが、発音が変わる動詞です。原形は「リード」ですが、過去形と過去分詞形は「レド」となります。

まとめ

この記事では、英語の動詞活用についてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、英語の動詞についてひと通り目を通して、「不規則」な中にも「規則的な」パターンを体感的に見出すことができているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。