「今年厄年だね~」なんて会話も日本では新年当たりですることがありますが、これって海外の方には伝わりませんよね。そして日本人も、自分がいつ厄年かなんて把握していないことも多々あります。言ってみれば占いのようなものと考えている人も多く、もともと宗教をそこまで考える機会がない日本人としては一つの話題程度のものだったりもします。しかしこの「厄」や「厄年」、もし外国人の方に伝えるとしたらどう言えばいいのでしょうか・・・。その答えをこちらで見て覚えていきましょう!
そもそも厄年っていつ?
さて皆さん、ここで質問です!あなたの厄年はいつですか?この質問に答えられたらすごいですね!
厄年とは、女性と男性とで時期が異なります。女性の場合は数え年で19歳、33歳、37歳、男性の場合は数え年で25歳、42歳、61歳です。
女性だったら、数え年で19歳ということは大学受験の年に全員が厄年ということになりますね・・・。これまたすごい。そして30代には2回も厄年があるのでかなり近いですが、結婚や出産などが一般的にあることを示しているような気もしますね。だから厄年ははやり占いのようなところがあります。当たったらやっぱり厄年だったと思い、当たらなかったらそもそも気にしないというように。
一方男性の方は仕事に慣れてきた25歳くらいで厄年が来て、それからは42歳と働き盛り、61歳はちょうど定年ですね。今の時代に当てはまるとこんな感じです。
しかも厄介なのが、厄年には前厄と後厄があることですね。前厄とは、厄年の前の年のことです。そして後厄は厄年の次の年。つまり、厄年であった不幸は徐々にやってきて徐々に引いていくという考えなのです。
と、まあここまでが厄年の基本情報でした。
英語の表現の幅が広い厄年
そもそも英語圏にない日本独自の文化は、自分が知っている英語で代用することが基本です。よって、厄年もその人がどのような単語を知っており、どのように表現するかで色々な言い方があります。例えば、以下のような伝え方がありますね。
- unlucky year
- a bad year
- evil year
- critical year
- calamity
どうでしょう。結構ありますが、これはあくまでも訳し方がたくさんあるよということなので、「これぞ厄年の英語!」というようなものはありません。独自の文化はその存在についての理解をしてもらわないと伝えるのが難しいのです。ラマダンや、韓国の大変なお受験事情について理解しがたいと思っている人がいるように。
では、それぞれの厄年の訳をちょっと掘り下げてみましょうか。まずは比較的簡単な表現で言えてしまうこちら。
- unlucky year
- a bad year
「厄」そのものを訳そうと思ったらかなり迷うかもしれませんが、要は悪い年であることを伝えられれば良いのですから、「悪い」という意味を持つ英語を持ってくれば良いだけのことです。そう考えると楽ではありませんか?
I’m in a bad year now. It is called “Yaku-doshi” in Japan.
訳)今私は厄年なんだよね。日本語では「ヤクドシ」って言うんだけど。
That means…I’m in Yaku-doshi too?
訳)それって・・・私も厄年ってこと?
I’m 18, so unlucky year has come!
訳)私は18だから厄年になっちゃった!
Do you believe it? I don’t care.
訳)気にしてるの?俺はどうでもいいけどなあ。
そして以下はもう少し単語のレベルが難しくなったバージョンですね。同じくあまり良くないという意味を含む単語を取り入れることで厄年を表現しています。
- evil year
- critical year
It is said that you should avoid getting married, and changing jobs during critical years.
訳)厄年期間中は、結婚や転職は控えた方がいいんだって。
Don’t worry. I don’t have jobs and lovers.
訳)ご心配なく。仕事も恋人もいないから。
ちなみに最後にご紹介したcalamityという単語ですが、こちらは辞書で調べると以下のような言葉が出てきます。
(名)(地震・台風・洪水などの)大災害,惨事,惨禍;不幸
災害や戦争級の不幸ということですが、厄年をそれくらい重くとらえている人ならこのように言うでしょうね。
まとめ
日本独特の「厄年」という考え、これを英語で表現するにはとにかくその年が悪くなると伝えられればOKであることがわかりましたね。表現方法はいくつもあるものの、あまり難しく考えすぎずに自分が今知っている英単語を駆使すれば伝えることができます。簡単な単語でも言えるものはたくさんあるので、厄年という日本語にとらわれすぎず、それがどのようなものなのかを知って説明するように意識してみると良いでしょう。そのためには、日本の文化について正しい知識をつけておかないといけないので、英語で日本文化を紹介するなら日本について知らないままではいけませんね。