今回は、感情を伝える表現として「嬉しい」を英語で覚えてみましょう。自分が「嬉しい」と思った時、それを素直に相手に伝えられたら、相手だって嬉しいでしょう。直接会っての会話ならその態度や表情、声色で自分が嬉しいと思っているかどうかが相手にわかるものですが、SNSやメールなどの文章で伝えたい時にはそれらが伝わりません。となると、役に立つのはネイティブがよく使う「嬉しい」という表現ではないでしょうか。ここでいくつか覚えて自分のものにしてしまいましょう!

「嬉しい」を表す基本表現

「嬉しい」を表す基本表現

まずは、「嬉しい」を表す英語の基本表現から一気に見ていきましょう。形がどれも「I am~」と同じなので一気見した方が覚えやすいです。また、ここで言う「基本」というのは、スラングではなくきちんとした文法を使っている表現であるという意味です。聞いたことがあるものから、単語だけは知っていても文として使ったことはないもの、見慣れないものもあると思うので、セットで暗記してみてください。

「嬉しい」を表す基本の4つ

  • I am happy~
  • I am glad~
  • I am pleased~
  • I am delighted~

この4つは見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。使い方としては、それぞれの形容詞の後にtoを入れ、何が嬉しかったのかを表す動詞を追加します。      I am happy! だけでも通じますし、表情や言い方によって十分ですが、より詳しいことを言いたいのであれば文を続けてみましょう。

Aさん
I am pleased to hear the news!
訳)その知らせを聞いて嬉しい!
Bさん
Let’s tell it to your mother! Do you have a phone?
訳)お母さんにもをそれを知らせよう!スマホ持ってる?
上記の4つは、すべて to ~ を続けて、「~して嬉しい」という形で使えます。

また、be pleased や be delighted の後に名詞が来る場合は、 withを続けて、何に対して嬉しいのかを言うことができます。

 

Aさん
I am delighted with your amazing present!
訳)あなたのプレゼント、本当に嬉しい!

Bさん
You are excited? That’s good.
訳)興奮してる?なら良かった。
最初に挙げた「嬉しい」の4つの基本表現は、よく出てきますが、どうやって使い分ければいいのでしょうか?
  • happy は「嬉しさ」に「幸せ」がプラスされていて、様々なシーンでカジュアルに使える表現です。
  • glad は、「嬉しさ」に「歓喜」がプラスされていて、こちらもカジュアルに使える表現です。
  • pleased は、「please 喜ばせる」の過去分詞形で、フォーマルな表現なので、公式のあいさつなどによく使われます
  • delighted も、フォーマルな表現で、公式のあいさつに使われますが、pleased よりもっと喜びが大きいことを表しています。

「嬉しい」を表す追加の3つ

  • I am satisfied~
  • I am thrilled~

これら2つは、最初の4つより少し難しくなったバージョンですね。そして全体的にもっと嬉しいという感情が強くなっているので、強調語は使わなくてもよほど喜んでいるのだなと相手に伝わる単語になっています。

be satisfied ~は、「嬉しくて満足している」というニュアンスが強くて、その後に名詞が来る場合は、前置詞に with を使います。

be thrilled ~ は、スリルを感じているではなく、「嬉しくて、ワクワク興奮している状態」を表していて、その後に名詞が来る場合は、前置詞に about ~を使います。be thrilled to ~という形でもよく使われます。

Aさん
We are thrilled to announce the launch of our new product sales.
訳)当社は、新製品の販売開始を発表することを、とても嬉しく思っています。
Aさん
I’m thrilled to be a member of the team.
訳)私は、そのチームのメンバーになることにとてもワクワクしています。
上記の例のように、be thrilled はビジネスでもよく使われる表現です。
  • I am excited~

excitedも、強調語が要らないくらい嬉しいことを表します。I am excited to ~ という形でも使えますが、その後に名詞を続ける場合には、with ではなく、aboutを使います。前置詞に何を使うのかまで覚えて使う必要があります。

Aさん
I’m excited about this opportunity.
訳)私はこの機会にワクワクしています。

強調語を知っておこう

すごく嬉しい時など、感情には「とても」、「すごく」と強調させる言葉がよく使われます。以下でご紹介する表現で使えるものがたくさんあるので、まずはその強調語を知っておきましょう。これを入れるだけでどれだけ嬉しいかを表現することができます。

  • really
  • super
  • so
  • very

これらはそこまで難しくない、一般的に使うのが簡単と言われる形容詞です。カジュアルに言いたいなら、soをより強調してThank you sooooo much!と言えば、ものすごく感謝していることがわかり、つまり嬉しい、喜んでいることが伝わります。これらの表現を必要に応じて使いながら、以下の表現を組み合わせてみてください。

「嬉しい」のスラング

「嬉しい」のスラング

会話を基本として強化していきたいと考えている場合、英語の中でも知りたいのはネイティブが自然に使う言葉ではないでしょうか。ここからは、「嬉しい」を表すよりカジュアルな言い方についてご紹介していきます。スラング的なニュアンスもあるので、友達との会話にも使えますよ?

Oh, my god!

日本でもお馴染みの Oh, my god!は色々な感情の時に使えますから、嬉しいのであれば、その感情に合った言い方をします。これは言おうとして言うというよりは、感情的になった時にネイティブが自然と口から出してしまう表現です。

良い意味でも悪い意味でも使えるので、とりあえず嬉しかったらこちらを連呼してみるのもアリかも。

I have never been happier.

直訳は「今ほど嬉しい事はなかった」です。ものすごく嬉しいことがあった時に使える表現で、一文を丸っと暗記しておけばサッと口を突いて出すことができる表現です。

現在完了形の経験用法で、かつ比較級で・・・と文法的な解説もできますが、中学レベルですし、感情を表すのなら特に頭の中で文法を考えている暇なんてないはず。それならもう言い回しとして覚えてしまった方が楽でしょう。

What more could I want?

「他に私は何がほしいの?」という意味として訳してしまうと喜びを表す表現と思えませんが、、何もする必要がないほど嬉しいというように持って行けば、これも嬉しい表現だとわかるはず。これも文脈やシチュエーション、言い方次第で別に意味になってしまうので、その場での空気は大事です。

Aさん
Thank you Father Christmas!! What more could I want?
訳)サンタさんありがとう!!嬉しすぎてもうダメ!

have a blast

blast は「爆発」という意味ですが、have a blast で「とても楽しい時間を過ごす」という意味になります。

「はじける」みたいなニュアンスです。

Aさん
Have a blast at the party tonight!
訳)今夜のパーティーでは、はじけちゃって楽しく過ごしてね。

have a whale of time

whale は「クジラ」という意味ですが、have a whale of time で「とても楽しい時間を過ごす」という意味になります。

時間のクジラを持つってどういうこと?と思われるかもしれませんが、「クジラ=とても大きいもの」から「とても楽しい時間を過ごす」という意味になったようです。

Aさん
We had a whale of time in the journey.
訳)私たちは、その旅でとても楽しい時間をすごした。

like a dog with two tails

like a dog with two tails は、「2つのしっぽを持つ犬のような」ですが、「とても嬉しくて、有頂天になる」という意味です。

Aさん
He has been like a dog with two tails since he got a promotion.
訳)彼は昇進を得て以来、ずっと有頂天になっている。

on cloud nine

直訳すると、「9番目の雲の上」という意味ですが、「嬉しくて有頂天である」という意味になります。

Aさん
She was on cloud nine when her boyfriend proposed to her.
訳)ボーイフレンドが彼女にプロポーズしたとき、彼女は、有頂天だった。

on top of the world

「世界の頂上にいるほど有頂天になる」という意味です。

Aさん
The players of the soccer team won the World Cup and felt like they were on top of the world.
訳)そのサッカーチームの選手たちは、ワールドカップで優勝して、世界の頂上にいるような気分だった。

over the moon

このイディオムは、「月を超えるぐらい幸せな気分」を表す表現です。

「天に昇るほど有頂天な気分になる」という意味合いです。

Aさん
The boy was over the moon with a special present from his parents.
訳)その少年は、両親からの特別なプレゼントで有頂天だった。

be chuffed

イギリス英語で、「とても嬉しい」という意味になります。

Aさん
I was feeling chuffed, having competed in a cricket tournament with some of the World’s best.
訳)私は、クリケットのトーナメントで世界の一番良いチームのいくつかと競争してきて、とても嬉しかった。

happy camper

この表現は、アメリカのサマーキャンプから来ています。家族のもとを離れてキャンプをするのを楽しめない子供は、ハッピーキャンパーになれません。今日では、この表現は子供だけでなく、大人にも使われますし、キャンプ以外のことにも使われます。

not a happy camper 「不機嫌な人」という意味で使われるケースも多く、”Not Happy Campers” という本もあります。

まとめ

「嬉しい」にも、英語だと色々な表現があることがわかりましたね。基本としては「I am~」で表現する方法を覚えておいて、口をついて感情が出るようなスラング的表現はおいおいネイティブのように言えるようにしていきましょう。最初のうちは自分が使うより、海外ドラマなどで聞く経験をすることの方が多いでしょうね。