皆さんは「幻」を英語で何と表現しますか?
一般的には”illusion”を使うことの多い単語ですが、実は他にも色々な言い方があります。
また、スラングでも異なる単語を使ったりするので、状況に合わせて使い分けられるようにしましょう。
では、早速始めていきます。
「幻」は英語で何と言う?
「幻」は英語で何と表現するでしょう。
結論から言うと、下記2つの英単語で表現されることが多いです。
- phantom
- illusion
それぞれ細かい意味合いが異なるので、実際の使い方を見ながら解説していきます。
「幻」を意味する英単語”phantom”
“Phantom”は、「幻」を意味する英単語として使える単語です。
品詞は「名詞」となり、可算名詞となるので複数形の”phantoms”も一緒に覚えておきましょう。
「幻」の意味のほかに、「幻影」や「幽霊、お化け」という意味もあります。
また、形容詞でも使用することができ、その際は「幻影の、妄想の」という意味になるのです。
ゲームの敵キャラで使われる名前として採用されることがあり、『ゼルダの伝説』シリーズでは定番の敵キャラです。
「幻」を意味する英単語”illusion”
“illusion”にも「幻」という意味があり、名詞表現として使用可能です。
意味は「幻」の他にも、「幻影、錯覚、幻想」という意味があります。
“illusion”には”phantom”と異なり、形容詞表現が存在しないので、しっかりと覚えておきましょう。
“phantom”と”illusion”の違い
- “phantom”:「幽霊」や「幻影」を指すことが多い。
- “illusion”:「幻想」や「妄想」「錯覚」を指すことが多い。
“phantom”と”illusion”は、それぞれ「幻」や「幻影」を意味する単語です。
異なるニュアンスがあると言えば、”phantom”は「お化け」寄りの意味を持ち、”illusion”は「現象」を指すごとが多い点でしょう。
どちらも意味は通りますが、より具体的に単語を使い分けるためにも違いをしっかりと覚えておきたいところです。
“phantom”と”illusion”を使った例文
“phantom”を使った場合
例)The city's residents have reported seeing a phantom train that appears on foggy nights. 訳)霧の夜に現れる幽霊列車を見たという住民の証言がある。
“illusion”を使った場合
例)The magician created the illusion of a levitating woman on stage. 訳)マジシャンは、ステージ上で女性が浮遊しているような演出をした。
「幻」のスラング表現
次は「幻」をスラング表現で言いたい場合、どんな単語を使えばよいのかを紹介していきます。
基本的には”phantom”や”illusion”を使って「幻」を表現しますが、これらはスラング表現ではありません。
- “hallucination“:「幻覚」
- “pipe dream”:「夢物語」
- “head trip”:「幻覚」
これから上記3種類のスラング表現を紹介していきます。
“hallucination”:「幻覚」
“hallucination”は、「幻」の中でも「幻覚」を意味する英単語となります。
スラング表現として使われる理由は、”hallucination”の意味する幻覚はお酒や薬物によって起こされるものを指すからです。
また、「錯覚」や「妄想」「精神疾患」などによって、引き起こされる「幻覚」も含んでいるので、覚えておきましょう。
例)He had a hallucination of a giant rabbit hopping across the room. 訳)巨大なウサギが部屋の中を飛び跳ねている幻覚を見ました。
“pipe dream”:「夢物語」
“pipe dream”は、「幻覚」とは少し違い、「夢物語」や「空想」を指す英単語です。
実際の使い方を見た方が分かりやすいので、例文を先に見ていきましょう。
例)Winning the lottery and retiring at 30 is just a pipe dream for most people. 訳)30歳で宝くじが当たって退職するというのは、多くの人にとって夢のような話です。
“A is just a pipe dream”で、「Aにとっては夢のような話」という意味の使い方ができるので、友達とのふとした会話で使える便利表現なのです。
“head trip”:「幻覚」
“head trip”も幻覚を表す英単語ですが、使われるシーンは「薬物」の現場であることが多いです。
日本ではあまり理解のされない文化ですが、海外では日常会話でも使われる表現となるので、例文を見ておきましょう。
例)I got a little too into the acid and had a bit of a head trip, but I'm feeling better now. 訳)ちょっとアシッドにハマりすぎて、ヘッドトリップしてしまいましたが、今はもう大丈夫です。
「アシッド」は、「LSD」と呼ばれる強い幻覚を引き起こす薬物の一種であり、アメリカでは広く使用されている種類の一つです。
「幻」を使ったフレーズ
最後に「幻」を使った簡単フレーズの紹介です。
本記事では3種類のフレーズを紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
「幻が見える」: “I see illusions”
「幻が見える」と英語で表現したい場合、”I see illusions”と表現します。
“illusion”は可算名詞なので、複数形で表現する場合は上記のように”illusions”とするのが普通です。
また、“I can see an illusion”と言いかえることも可能なので、覚えやすい方を覚えておきましょう。
「幻に過ぎない」: “It’s just an illusion”
何かに対して「幻に過ぎない」と言いたい場合は、”It’s just an illusion”と表現できます。
こちらもシンプルな言い方ですが、他にも”It’s not real”と言いかえることが可能です。
“real”は「現実」という意味のある形容詞表現であり、今回のように”not real”で「非現実」とすることで、「幻想」を意味することが出来ます。
「幻の商品(アイテム)」: “Illusory product”
「幻の商品(アイテム)」は英語で”Illusory product”と表現します。
“Illusory”は、”illusion”の形容詞形であり、意味は「人を惑わす、非現実的な」です。
“product”は「商品」という意味があるので、これらを組み合わせることで「幻の商品」を意味することができます。
また、言い換えとして“Phantasmagorical product”とも言うことができるので、覚えておきましょう。
まとめ
こちらの記事では「幻」の英語表現である、”phantom”や”illusion”に関して紹介してきました。
スラング表現で「幻」や「幻覚」を表現する場合、海外では「薬物」に関することが多いので、覚えておきましょう。
全てを記憶する必要はありませんが、少しでも多くインプットできることを願っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。