「いつか留学したいな。」「いつかまた会いましょう!」「これはいつか読んだ本だ。」
日常会話でよく使う「いつか」という言葉。この「いつか」は英語ではどう表現するのでしょうか?
日本語の「いつか」は未来も過去も表現できますが、英語ではどうでしょうか?確認してみましょう。
よく使われる2つの「いつか」の基本英語と違い
英語の「いつか」という表現で真っ先に思い出すのは「someday」ですね。
英語にはsomedayと同じ様に日常会話でよく使われる「いつか」を表す英語があります。それは「one day」。
この2つの「いつか」の違いと使い方をご紹介しましょう。
someday
somedayは未来にだけ使うことができ、過去では使えません。
またsomedayには「いつになるか分からないけど」という曖昧なニュアンスが含まれます。文頭でも文末でも使えます。
Someday I’ll tell you.
訳)いつかあなたに教えます。
I want to be a scientist someday.
訳)わたしはいつか科学者になりたい。
See you again someday.
訳)またいつか会いましょう。
somedayとsome dayの違い
somedayとsome dayはスペースがあるかないかしか違いがなく、ついつい混同してしまいがち。しかし、この2つは意味が異なります。使い間違えると、相手にうまく自分の気持ちを伝わらないかもしれないので、要注意ですよ。
some dayは「(具体的な日付は言わない)ある特定の1日」という意味です。
次の英文を比較してみましょう。
somedayを使った場合は「飲みに行けたらいいな」とは思うけど、具体的にはイメージしていません。もしかしたら、社交辞令の場合もあるかも?
一方、some dayの場合はsome day in this week(今週のいつか)や、some day in this month(今月のいつか)と続くことが多く、「飲みに行けたらいいな。いつ行こうかな。」と飲みに行くイメージがしっかりあります。somedayの場合より、こちらの方が実際に飲みに行く可能性は高いでしょう。
スーペスがあるかどうかでニュアンスが変わって来るので、気をつけてくださいね!
one day
one dayもsomedayと同様に「いつか」を表します。文頭、文末どちらに置いてもOK。未来にしか使えないsomedayとは違い、one dayは未来と過去、両方の「いつか」を表すことができます。
また、one dayを未来の「いつか」に使う場合、そこには話し手の強い願望や意思が含まれます。somedayが漠然とした未来を表すのに対し、one dayには人の努力や意思で引き寄せるいつか必ず来る未来を表します。
One day, I will be a doctor.
訳)いつか必ず医者になります。
I want to visit India one day.
訳)いつか必ずインドを訪れたいです。
He will come one day.
訳)彼はいつか必ず来るでしょう。
過去にも使えるone day
過去にも使えるone day。この場合、日本語では「ある日」と訳すとしっくりくるでしょう。
One day, the girl went into the forest.
訳)女の子はある日、森へ入っていきました。
One day, I met her.
訳)ある日、わたしは彼女と出会いました。
「1日」のone day
one dayには「いつか」だけでなく、「1日」という意味もあります。また、one-dayとなると「1日の」という形容詞にもなります。文脈に注意して判断してしましょう。
We have only one day in Tokyo.
訳)わたしたちは東京には1日しかいません。
It’s cheaper to use one-day pass.
訳)1日乗車券を使う方が安いです。
他にもある!未来を表す「いつか」の英語
未来を表す「いつか」の英語はsomedayやone dayだけではありません。ここでいくつかご紹介しますね。
in the near future
直訳すると「近い将来」となり、未来の「いつか」を表します。
I hope to see you again in the near future.
訳)近いうちにまたいつかお会いしたいです。
sometime
sometimeも「いつか」を表します。
Please come over and visit sometime.
訳)いつか訪ねてきてください。
some timeとsometimesに注意して!
sometime と似た英語にsome time とsometimesがあります。
とてもよく似ていますが、意味が全く違うので要注意です。
some timeは「しばらくの間」、sometimesは「ときどき」という意味です。
I haven’t seen him for some time.
訳)しばらく彼を見かけていません。
I sometimes go for a drink after work.
訳)ときどき、仕事終わりに飲みに行きます。
sooner or later
sooner or later は「遅かれ早かれ」、「いつかは」と言う意味です。
You should talk with her sooner or later.
訳)あなたはいつかは彼女と話し合うべきです。
at some point
この場合のpointは時間の「ある地点」を表し、at some point で「どこかの(時間の)地点で」という意味になります。
I should quit smoking at some point.
訳)わたしはいつかは禁煙すべきだ。
未来と過去の「いつか」を使いこなす!
日本語では過去も未来も「いつか」だけで表現できますが、英語では過去と未来での使い分けが必要です。さらには話し手の思いによっても単語の選び方が変わってくるので、どの英語で「いつか」を表現するかは重要なポイントです。
one dayは強い意思を持ち、具体的にその日を見据えているイメージなのに対して、somedayは、そのための努力は特にせずに、時が自然に訪れるのを待っている、という感じです。
あなたの英語の勉強には、one dayを使って表現しますか?それともsomeday?
One day you will speak English like a native speaker!
今日ご紹介したフレーズをいろいろ使って「いつか」を使いこなしてくださいね!